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ミステリとしては全然物足りないしなんとなく都合主義的というか軽めな展開。
と思いきや最終的にはみんな傷だらけでしたという話でなんだかなぁ。Ifのメンバーがみなキャラだっててあたたかくいい味。
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初期の作品が大好きなので、個人的にはちょっと物足りない感。アクの強さを控えた明るめの作品だと思う。前作の方が著者らしいような気がするというか好き。聞き間違いの件は、『背の眼』にもあったような。
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【ネタバレ注意!】
終盤、止まらず一気に読んでしまう。
優しい嘘の話。
途中で恭太郎が三梶恵についている嘘に気が付いたんだけれど、そうしたら余計に恭太郎の態度とその心情が思いやられて読んでいて辛い。
これは気が付かなくても、小説の最後に驚き、意外性を楽しめると思うけど、気が付いたからといって作者のトリックの失敗ではないんだよね。ていうか、時制とかちゃんと気付くような書き方してる。作者は読者に嘘はついてないんだ。気が付いた時点で最初からの細かな伏線が心に刺さってくるし、透明カメレオンのエピソードも、そういう事か、って。気が付いた上で、 より、恭太郎の言葉や行動を文章で読みながら、書かれていない部分で心情を読まされる。
誰しも、大なり小なり人に言わない何かを抱えてよね。現実に人と接する時忘れがちだけど。
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今回も見事にやられました。いや、予兆はあったし、気づけたかもしれないけれども。気づかないでいたい、気づいていないことにしたい、そんなこともある。やさしい嘘と、やさしい人たちの物語。
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初の道尾作品。複雑に見えて案外単純な話だったと思う。個人的には、小説だから当たり前なのだが作り話感が拭えなかった。
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よくできた話ではあるけど、おもしろかったー!とはならんかった。
子供生む前ならおもしろかったー!ってなってたかも。そこに感情が全部もってかれちゃう。…でもやっぱ、生む前でもおもしろかったー!とはならんかな。
他の可能性も考えちゃって。登場してこない人の気持ちも考えちゃってなんか消化不良。うーーーーーん。
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ドタバタな展開に「ちょっとウケを狙いすぎなんじゃないの?」と思いながらも普通に楽しく読んでいましたが、最後の20ページで、それこそカメレオンのごとくガラッと色が変わりました。
読者サービス満載のエンタメ小説かと思ったら、こんなに優しくて哀しい物語だっまなんて…。
嘘だらけの小説ですが、嘘や勘違いに笑わされ、泣かされました。
読みやすいので途中で挫けることはないと思いますが、もし「自分には合わないなぁ」と思っても、最後まで読み通してほしいです。
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なかなか入り込めずにいたけど、ラストが良いというレビューを見たので、読み進める。
予想外、、とまではいかないちょっと予感のあった切なさ。
人は時々嘘をつく。
自分を偽る嘘、飾る嘘、守る嘘、誰かのための嘘、悪意のない嘘、悪意のある嘘…
バーの名前if。
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とても良かったです。乗り込んだタクシーの運転手にも二度見されるくらいの外見だけれども、人を魅了する声の持ち主であるDJの桐畑恭太郎が主人公のミステリー。恭太郎の通う楽しい仲間たちが集まるバーである「if」に飛び込んできた女性がきっかけで物語が進むのですが、ユーモアと様々なトリックにはとても魅了されました。
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道尾秀介さんの『透明カメレオン』読了
思い出したくない過去や後悔、人間の弱さ、そして優しい嘘。
ユーモアあふれててずっと笑いながら読んでたのに、最後の最後は涙をこらえきれなかった。読んでよかった。
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読み終えてネット上を検索してみると、本作は大変評判がよく、道尾秀介作品の中でも好きな作品に挙げる人が多いという。確かに、これはかつてないテイストだった。そして、読み終えてみれば、やっぱり道尾作品だったのだ。
主人公はラジオのパーソナリティを務める恭太郎。その声と裏腹に、冴えない容姿であることは、リスナーには秘密。ある日、行きつけのバー「if」に、恭太郎のファンだという美女、三梶恵が迷い込んできた。それがすべての始まりだった。
成り行き上、恭太郎のみならず、「if」の輝美ママ、常連客たちも恵の計画に巻き込まれるのだが…おいおい、こんな計画普通断るだろうし、つき合う義理もないだろう。「if」に集う面々は変わり者だなあ。序盤はその程度に感じていた。
読み進めながら、おやと思う。物騒な計画なはずなのに、なぜかコメディタッチで、キャラが立っている。これまでの道尾作品は、胃をキリキリさせながら読み進めることも多かったが、すいすいと楽しく読める。これはどうしたことか。
後から思えば、そこかしこに伏線はあったし、恭太郎は何かを掴んでいるらしい。しかし、教えてはくれない。いよいよ敵の懐に突入するに当たり、ラジオ局の餅岡さんや「if」の面々も力を貸してくれる。お人よしばかりだな。さすがに緊張感が増してきた。
それなのに、冴えない恭太郎の必死のアタックは、申し訳ないけど笑ってしまった。おそらく命がけだったというのに。どう切り抜けたかは、読んでください。
そんなの聞いてねえという真相が徐々に明らかになるのだが、本当の衝撃は解決後に用意されていた。えええええぇぇぇぇぇ!!!!! ここまでコメディタッチだったのにそりゃないぜ道尾さん…。久々に「斬られた」感を味わったのだった。
道尾さんご自身の、ある作品にテイストが似ていないこともないか。しかし、作品名は挙げません。そういえば、ラジオを聴かなくなったな。
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何か内容に関して書くと
これから読む方ががっかりするかもしれない
色々なことが、色々なきっかけやヒントになるので
だから書きませんが
こういう気持ちで読み終えるミステリーだったのかと
読み終わってびっくりしました
道尾秀介さんのやさしさがあふれた小説だなと思います
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導入部分が長くて、なかなか入っていけなかった。
三梶恵にも魅力をかんじなかったし、声だけ魅力的な桐畑恭太郎(いろいろコンプレックスを抱えている)にも恵にいいなりすぎて、共感できないし。
何かが起こりそうでずーっとひっぱって、ラスト20頁ぐらいで、ifのメンバーの心の傷、恭太郎の母、妹、甥っ子の真実が明かされるという構成。
うーん、評価は高いみたいだけど、私はいまいちだったな。
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僕にとって伊坂氏に次ぐ安心&安定感の道尾氏の作品、個人的には『月と蟹』を凌ぐNo.1とさせていただきます。ラスト20ページがそれまでの350ページとはまるで違う作品かのようで…。でも読み終わると当たり前だけど、一つの作品としてすごい満腹感を得られる損のない作品。秀逸!
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ヒントをチラ見させるようなじれったさは道尾さんらしい。
透明カメレオンは内容にあった、いいタイトルですね。