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小説を書きたくなったので読んでみた。
あまりテクニック的なものが学べるような内容ではないが、小説家が何を考えているか、エッセイとしては楽しめた。
(あまり厚みのある内容ではないのでさらっと読めます)
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memo
p38
アイディアがあるから書くのではなくて、書かないといけないからアイディアが出てくる。
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しかし連載14本って何よw すごいなw
私は「上弦の月を食べる獅子」で著者を知り、最近「大江戸恐竜伝」を読み終えたので読んでいて非常に楽しかった。
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講義をまとめたもの。
人間の脳は元々物語を作るようにできている、あとがきを書く、お気に入りの文章、理想の死に方などなど、興味深いお話がたくさん。
思い返せば漠さんの本は陰陽師しか読んでないような…しかも最初のだけ。「大江戸恐竜伝」のお話が多かったので、読んでみるべきか。
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やるからやる気が出てくる。
アイデアはカードに。
書くことが楽しくて仕方ないという。
私は小説は書かないけれど、
ひとつのことをひたすらにやり続ける姿勢は
他のどんな分野にも言えることだと思うし
刺激になりました。
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締め切りに追い立てられる中、どうやって書き繋いで、活動を維持してきたかがよくわかる。だけど、あくまで彼の創作スタイルについて書いてあるだけ。これから書こうって人には全然参考にならない。
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小説を書くことへの愛が、文章の端々から伝わってきた。やはり「好き」というのは武器なのだ。
著者は三十代のころ、倒れるまで、倒れてもなお、小説を書いてきたらしいが、そんなこと好きでなかったらできるはずがない。また、森羅万象を小説に結びつける姿勢も、恋をしているからこそできるのだろう。
個人的には、大人ならではの死生観といったものに最も感化された。人生の残り時間、という考え方は、まだ僕にはなかなかできず、そこらへんは年季が違うので頷くしかなかった。
最終章の「最終小説」の構想には、作家なら胸躍らない者はないだろう。
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夢枕獏先生の「餓狼伝」と「荒野に獣、慟哭す」
がお気に入り。
どんな創作技術でもってあんな面白い作品が書けるのか大いに気になった。
カードの集まりと組み合わせ。一生分のタイトルの羅列。年表地獄。無限の創作意欲と恐ろしいほどの仕事愛に感嘆。趣味を仕事にとは、ここまで没頭せねばならぬ。
恐れいるほどの生き様。今も尚、尽きない作家としての精神に、奮い起つ。
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秘伝といったものではないが、一小説家の創作過程が覆い隠すことなく開陳されていて、それはある意味自信のあらわれでもあるのだろう。
結局、まねのできない引き出しと発想力を持っているということだ。
凡夫であればとても手の内は曝せない。
計算したら一生かかっても書き切れないネタやテーマがあるというからそれもまた驚きだ。
半面超天才的だといったところには言及していないのがいい。
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これも面白かった。
付箋をいっぱいつけました。以下、抜き書き。
p29 小説に関連する資料を読む上で一番重要なのは「何がわかっていないか」知ることです。
p39 考えに考えて、そのときの僕の感覚を言葉にするなら「脳が鼻から垂れるまで」考える。こうやって考え抜くことで「神を生む力」が得られるんです。言い換えれば小説のアイデアを生み出す力ですね。
p40 とにかく一行書く、一行書くと一行出てくる。僕の場合は風景描写から入ります。
p44 ベッドシーンはファンタジー
p56 こうした細部の積み重ねこそが作家としても僕の背骨を作ってます。
p74 とくに主人公のキャラクターを考える際に意識しているのは、「文学の大事な要素は、その人間の典型をつく
ること」
p160 ぼくが書きたいと思うもの、面白いと信ずるものを書かなければ意味がない。
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夢枕獏さんのファンには楽しい創作裏話。作家獏さんの素顔を垣間見ることが出来る。クーンツのような実用書ではない。
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小説の作り方が書いてある。メモカードの活用や、小説の年表などは独創的で面白かった。
陰陽師のエピソードで博雅を登場させた意味などは全ての物語に活用できる話だった。
夢枕獏の一番特殊なところは、小説を書くのが面白くて仕方がないという異質さだろう。普通の書き手より熱量が強く感じる。だから小説を読んでいてもワクワクする。
基本的なことを長く続けている。だからコンパクトで誰でもできそうに感じる。けど、この本に書かれている事は、作者が長い時間をかけて身につけたものだから、文章で読むほど簡単ではないし、そのまま使えるものでもない。小説を書いていくのなら、自分の方法を見つけるのが最善なのだろう。それでも夢枕獏の向上心、好奇心は非常に見習うべきところだ。
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情報や小説のアイデアをカードに書き出して、ある程度まとめてから書き連ねるという筆者の方法論や、資料の整理の方法など参考になった。
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作者の半生を振り返りながら、自身の「書き方」を紹介する内容。これまでに出会った一文(坂口安吾「桜の森の満開の下」、宮沢賢治「永訣の朝」、司馬遼太郎の……(忘れた!けど、典型的な人物像を作るという章にも出てくる))に支えられていると聞いて、好きな人の文章は、その人の好きな文章でできているんだなと納得。
小説とは、創作とは、かくあるべき、という内容ではなく「作家として生きていく」ためにしてきたことが今に通じているという展開が心地よかった。
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琉球大学附属図書館OPAC
http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB18035119
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2014年、世田谷文学館で豊田有恒/夢枕獏の公開対談を傍聴する機会を得た。「空海が嵯峨天皇の目を意識して、筆を走らせる」なんてお話しは楽しかった。本書は語り下ろし。あの名調子が耳もとに聞こえてくるようだ。
52頁、陶器のティラノサウルスの写真は眼福である。
101頁、『ヤマンタカ』の生原稿はボツ原稿であろう。単行本にこのくだりは見当たらない。
135頁、「ぼくの感覚では、ぼくの100倍くらいの教養が司馬(遼太郎)さんには詰まっているんですね」。獏さんの百倍なら、ほぼ半神なのでは……。