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バディものかと思ったが、実は一期一会系か。
ゆりゆりしてるのは少々アレだが、バディものゆえに、と思っていたのだが。
ゆくゆくは「ウォーターワルド」かね。
すぐに2巻が出るようで、ちょっと悩み中。
また別のバディか、と。
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めちゃくちゃおもしろかった。冒険、友情、そして生きる意味を模索する航海ファンタジー。こんな話を待っていたんだ
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15/2/13読了。
見渡す限り一面の海に覆われた時代・「アフター」。
そんな世界で両親の形見の船・パラス号を操って
「メッセンジャー」として生きる少女・アキ。
オウムガエルのキーちゃん船長と共に航行していたある日、
「白い嵐」に遭遇し――
第21回電撃小説大賞受賞作にして、鳩見すた氏のデビュー作。
表紙の女の子の可憐さ、オウムガエルの可愛さ、
そして美しい海のイラストからは想像できないほど
序盤から超ハードな漂流譚です。
数ページ前までは楽しげに航海なりしていたのに
気が付けば、船はない、水はない、食糧もない。
現地調達しようにも魚もいない、と来た。
ついで言うと、海のど真ん中の極小浮島に一人きりで
近くに他の船なり人なりの気配は全くありません。
あの明るく元気そうな表紙の少女が、
「もうどうでもいい。楽になりたい」
と独白するに至ってもなお、
彼女は「たくさん生きる」ためにただただ生き続けるのです。
とは言え、こんな過酷な日々だけが延々綴られる訳ではありません。
現実世界の海にも波が穏やかな凪の状態と
強風で荒れる時化の状態があるように
アキの「生きる為の戦い」は
主なき船で漂流していた少女・タカと出会うことで
大きな変化を遂げます。
タカはアキと違い、船を動かすことができないため
新たな船・アテナ号はアキに委ねられるのですが
修理用の工具を確認して「修理し放題……!」
空圧式のバレットアンカーを発見して「か、かっこいい……!」
と、少し前まで死ぬか生きるかの瀬戸際にいたはずの
アキのはしゃぎようはまさに水を得た魚のよう。
そして、年齢的にも性格的にも「お姉さん」のタカに
からかわれ、翻弄される様は年相応の少女でしかなく。
――こんな微笑ましい光景もまた、
この世界が見せる一側面なのです。
しかし「彼女」との再会は完全に不意打ちで、思わず涙が。
いつかは完全に海の底へと沈み、
跡形もなく消えてしまうとしても
名前だったり、思いだったり、
魂みたいな何かを受け継いで「たくさん生きていく」。
この物語全体を貫く命についてを
象徴的に描いた素敵なシーンだと思います。
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一度崩壊した地球での海洋SF。世界観や用語の作り方が従来のSFらしくユーモアに富んでいて面白い。ストーリーも山あり谷ありとメリハリがついていて面白い。テーマとして山が深いが、それがいい味を出している。最後が無理矢理ハッピーエンドにしすぎてご都合主義な部分がイマイチ、王道展開→次巻へなら大満足だった。
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この一冊についての私の感想は
この一言に集約されます
ギーち゛ゃ゛ん゛!!!!!!!!!!!!!
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今時珍しい海洋ファンタジー。朝日ソノラマ文庫にありそうな世紀末っぷり。天変地異により陸地が全て沈み地球の表面積の10割が海となった時代、メッセンジャーとして生きるセイラーの少女・アキが主人公。過酷な遭難生活や海賊の恐怖など、死が身近なところが良かった。カンパンなど、現代文明の名残が変な伝えられ方をしているのも面白い。話もメリハリがあって良かった。いきなり主人公が遭難しちゃうんだもんな!続きも出ているようなので読んでみたい。
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ラノベの表紙に惹かれることは少ないが本書は一目惚れ。読んでみれば、凄惨とも言えるサバイバルや戦いがあり、人を繋ぐ想いも描写され、若干の構成の疑問はありつつも、デビュー作とは思えない筆力で楽しめた。個性的な世界をひとつ創れてるのも良。
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ディストピア小説が好きだ。
ディストピア、すなわち荒廃しきってほぼ終末を迎えたような、架空の世界を舞台とした物語のことだ。その魅力は、極限の世界でもなお生きることを諦めない人間の逞しさや気高さにある、と思う。
この物語の主人公アキも、そうした逞しさを持つ人物の一人だ。14歳の少女でありながら暗い過去を背負い、一人ヨットを駆って"ひとつ海"を渡ることで生計を立てる"セイラー"である。
この設定は、現実世界の私たちからするといささか背伸びし過ぎているように思えるかもしれない。しかし、実際に読み進めていくと、細を穿つ設定と描写によって作り出されたディストピア世界の中では、アキは現実離れした存在などではなく、むしろ無力さに苛まれる一人の女の子として描かれていることがすぐに分かるだろう。
無力なアキに、世界は次々と試練を投げかける。本当に、冒頭から全く容赦というものが無いのだ。読者はいきなり、アキと一緒に荒れ狂う海に投げ出され、生きるという現実を突きつけられる体験を共有することになる。
だがその後すぐに、私たちはアキがこの世界で主人公足り得る理由を目にするだろう。14歳でか弱いはずのアキは、しかし私たちのほとんどが持ち得ないであろう、光り輝くような強さ――それはもしかしたら、ディストピア世界の住人だけが生きるために持ち得るものなのかもしれない――を身体の内に秘めているのだ。
物語の中で、こうしたアキの強さの片鱗をあちこちで見ることができる。それは例えば、"海の男"としての矜持であったり、"食料"を口にしながら海を見つめる瞳の力強さとして描かれ、読者の心に強い印象を残すだろう。そして、その片鱗はかけがえのないパートナーを得ることで花開いていく。
目まぐるしく展開する後半部から一転、淡々と語られる真実と穏やかなラストシーンを読み終えれば、あなたもきっとこう声を上げたくなるはずだ。
曰く、ボン・ボヤージ、と。
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ライトノベルというよりジュブナイルな感じの海洋冒険小説
舞台設定は『未来少年コナン』をさらに極端に全ての陸が海中に没した世界
すごすぎ
それで人類が生存してるとかさらに凄すぎ
いくらなんでも作中登場人物が知らないだけで残っている陸地はあると思うのだが
ともかく舞台設定とサバイバルな題材は大変面白い
けど小説としてはざんねん
わるいけれどほかのひとにこの設定で描いてもらえれば面白くなるのにと思わざるを得ない
主人公たちの「生きる」ことの意味みたな表現は良いし
全世界の知識との断層差も面白いのだが
冒険面がいくらなんでもアカン
続巻の伸長に期待したいところだが