投稿元:
レビューを見る
或いは本書のような論考は「歴史を学んでみる」ことの“真髄”のようにも思う。伝えられている事実、伝承等を検討し、「現代にも通じる教訓」を汲み取ってみようとする試みである…こういうアプローチは、或いは「ビジネスパーソンのための…」という色彩も帯びるのかもしれないが…何も読者対象を限定しなければならない理由は無いと思う。広くお勧めしたい一冊だ。本書は“要所”を厳選して語っている面も在るので、「煩雑な印象」、「密度が濃すぎる印象」を免れ得ない、幕末の経過を知る上でも有効な一冊として奨められる。
投稿元:
レビューを見る
幕末大名たちの権力闘争史として読むと面白い。
ペリー来航当時の老中筆頭阿部正弘は危機を迎えて人材登用に踏み切る。やがてそれは保守派譜代大名と改革派の親藩・外様大名の権力闘争を生むが、
投稿元:
レビューを見る
幕末の激動期に、主役として活躍した何人かの大名のことを、著者の視点で評価している本。ただ、私が知りたかったのは有名な主役級ではなく、日和見をしていた300の藩主がどのように振る舞い、どのような顛末を迎えたか、の方だったので、その意味では期待外れだった。