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ドッキリ仕掛け好きとその被害者のビビリの二人組が主人公。なんとなく愉快な内容を予想していたが、どんどん暗い影を感じさせる流れに。そしてなんともさみしい結末が。すっきりしない読後感になってしまった。
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一気に読み切ってしまいました。結末やある程度展開が読める部分もありますがそれも含めて伏線が分かりやすく回収されてて読み応えがありました。
世界の片隅で、それぞれの人々がそれぞれの人生を歩んでいる事。小説内でも主人公達が問いかけているテーマが心に刺さり、自分の周りの人日の人生を尊重しようと思えました。
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感想が揃うことはないだろう、という解説の通り、色々な捉え方ができる終わり方でした。
私は、少し切なくてさみしかった。
主人公である城田ちゃんと、腐れ縁のドッキリストの澤田マコトと、そして転校生ヨッチとの出会い。
忘れられるのが怖かったヨッチが、城田ちゃんとマコトに出会って救われたように、城田ちゃんもマコトもヨッチに出会って救われてたんだろうな。
プロポーズ大作戦の本当の意味が、途中でうっすらわかってくるんだよ。それに気付いていながら先を読まなきゃいけないのが辛かった。
城田ちゃんの言葉や行動はヨッチとの思い出で成り立っていて、マコトの気持ちもずっとヨッチにあった。
指輪…受け取ってもらえたのかな。
澤田マコトは、これからどうやって生きていくのかな。
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2018.03.04読了
こんなに大人びて愛があって、イカしたガキンチョはなかなかいませんわ。
ブックオフのお知らせメールが届いたらすぐに注文しないとすぐ誰かに取られちゃう。って経験を積んでやっと手に入れた本作。
読み始めは、あれ?そんなに名作じゃない?間違いなくあたしの好みじゃないよね。とちょい落胆気分。
現在と過去が入れ替わることで頭も混乱。中坊なのに結構めんどくさいセリフもある。
嗚呼、すごい楽しみにしてたのにぃぃぃ。
ところが途中から目が離せなくなった。斜め読みなんか以ての外。キッチリ読まないと時系列も分からなくなる。
最後は読み終えるのが''さみしい"とさえ感じました(笑)
ここからちょっとネタばれ疑問。。。
最後にキダちゃんが澤田マコトになってましたが、ワンボックスに轢かれて亡くなった人(シロタ=城田=キダ)とはどなた?なんでキダちゃんがそのこと知ってんの?
あたし、何か読み落としていますかね?納得いかないー
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読み終わった後の感想が人それぞれ違うのではないかと思う!
楽しかったと思う人もいれば、悲しいと思う人もいるだろう、10人読んだら10人が違った感想を述べるかもしれない、そんな何か不思議な本!
ちなみに僕は「どこか切ない…」そんな感想を述べさせてもらう!
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何も知らずに読んだのだが、第25回小説すばる新人賞を受賞した作品らしい。
すごく良かった。読んでいる間も、何かあるだろうな、とは感じていたけど、まさかこんな悲しい結末になるとは。復讐かというと、「そんなテンションじゃねえよ。」
ただ忘れ去られるのは耐え難い。一途で純粋で、だからこんなにも哀しい。”さみしい”がとてもしっくりくる作品。
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小学校1年の時からの親友マコトと、語り手キダ。30歳を過ぎた今、マコトから“プロポーズ大作戦”の協力を頼まれるが…。
全体的に趣向を凝らした構成で、中盤まではそれが少しクドいと思えたりしたものの、終盤に向かうにつれて至る所に仕掛けられた“あれ?”や“えっ?”が形になっていく。“プロポーズ大作戦”の本当の意味が分かった時、なんとも言えない切なさが。
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どんでん返し度 3.2
ミステリー小説ではないけど、
生き方として心に残る言葉がたくさん
一日あれば世界は変わる
生きていく理由は必要ない。理由は十分条件
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伊坂幸太郎に影響受けすぎ!!が第一印象。
というか読みながらずっと、ここが似てる、そこも似てる、っていちいち気になってしまった…。
私も伊坂幸太郎好きなので。
どんでん返し系で紹介されてたから読んだけど、一文で衝撃!ではなく、じわじわ予測できてしまうので、自分の期待してた驚きは味わえなかった。
伊坂幸太郎っぽいけど逆に伊坂幸太郎を読んでない人に読んでほしい。
私はどうしても伊坂幸太郎(アヒルと鴨のコインロッカーあたり)がチラついて厳しめに見てしまったと思う。
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先入観無しで読んだが、とても面白かった。
幼馴染の俺とマコト。マコトはドッキリに命をかけるドッキリスト。俺はドッキリに引っかかってばかりのビビリスト。そんな二人が計画する「プロポーズ大作戦」とは?
紹介文からは想像も出来ないようなクライマックス。自分としては追加短編の『ポケット』まで読んでジーンときた。
最初の明るくてバカやってる雰囲気から突然大人になった時代が描かれる。それからまた学生時代へ、また現代へ、と時代背景が行ったり来たりしながら物語の核心に近づいていく展開。
現代での俺のあまりにダーティで暗い雰囲気と学生時代の眩しい雰囲気の対比が読む者に疑問を抱かせ続ける。
一体何があったのか?と気になるから読み進めずにはいられない。
ストーリー展開もいいが、この物語の中に出てくる言葉がいちいち心に残る。
1日あれば世界は変わる。
2日あれば宇宙が終わったっておかしくない。
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プロポーズ大作戦はまあ、あちらの方にあれな感じでするんだろうな…でもひっくり返るかと思ったらまさにどんぴしゃ。アヒルと鴨のコインロッカーより前に読んでいたら、ミスリードっぽいものにもすぽんとはまったかもしれないが、そこまでの斬新さはなかった。
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何気なく散りばめられた伏線が、一気に回収されていくのが心地よい。しかし、本書で印象に残るのはどちらかといえば、生き方にまつわる登場人物たちの考え方や、「プロポーズドッキリ大作戦」に隠された真の意味の方だと思う。
全体として、主人公たちの生い立ちや後半に明らかになる真相も含め、さみしい(さびしいじゃなくてさみしい)雰囲気が漂う。ただし、文体は読みやすく重さを感じさせない。面白かったです。
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無性にナポリタンが食べたくなる‼︎
粉チーズとタバスコをたっぷりかけて。
リサが出てきたところでなんとなく話が読めてしまったので、どんでん返し的な楽しみはできなかったけど、3人の学生時代の青春はなんかいいなーと思った。私でもマコトを選ぶかなー!
小説だから仕方ないけど、復讐はちょっと遠まりすぎないか?と思った。復讐する相手と付き合って、好きなふりするとか辛すぎるんじゃ?
キダちゃんもめちゃくちゃダークサイドな職業に転職してるし。
全体を通して伊坂幸太郎に影響されてるのかなー?と思った。軽快な会話や、同じセリフが何度も出てきたり、過去と現在が交互になる感じとか。
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全ての謎が明かされるラストはとても引き込まれました。プロポーズ大作戦、なるほど。
ただそれまでの道のりはとても長く、やや苦痛に感じました。さむ!と思ってしまうシーンやセリフが多くあまり感情移入できなかったです。それらほとんど全てが伏線であり、また鮮やかに回収されているので読後はどうでも良くなってしまうのですが。
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マコトの執念は好きだ。
ぱらぱらと読み返すと、昔のマコトとの会話は全てヨッチのことを示唆していて、切ない気持ちになる。
主人公の職業をあんな危ないものに設定する必要はあったのだろうか?マコトのIDをすげかえるためかな?
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人間、希望の後に絶望を見ると、怒りが湧くんだ p.96
住む世界が違うんじゃない。持っている金で、住む世界が区分けされているだけだ p.99
死ねない理由が出来るんだよ、そうするとさ。若さから卒業して、なりたくも無かった大人になってることに気づくんだ。若者の狂気だ、無駄死にだ、と言って、結局命を掛ける、なんてことは思いもしない大人にさ。 p.103