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エリクソンやピアジェが提唱した、発達段階や発達課題について、心理学の立場からひとが生まれてから老年期に至るまでに多くのひとが経験する、成長の機会(心身の内外的発達過程)を改めて学べた。
動機付けの理論など勉強になる。
これからの日本は人口が減るばかりの未来で、自分も含めて誰にとっても孤独を和らげて、周りの幸せを心から願える心身のゆとりと生活の余白を生むためには住むまちで、自治体や施設の手を借りずとも市民同士が緩やかな繋がりと支え合える、少しばかりの思いやりやお隣さんちのお裾分けのような優しさが欠かせないだろう。
地域のなかでいくつかの安らげる心理的安全基地を(サードプレイス)を持っておくこと。
これが、一つの所属が辛くなっても変わらず私らしく生きられるひとつのヒントかな?
そんなことを改めて考え直せた。じっくり熟読したい。
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以下、本著から得られた学びや気づき。
社会福祉を学ぶことの意義は、必ずしも福祉業界で生活相談員を目指すひとだけに必要な学問ではなく、最期には誰も老いて介護を必要とするすべての生活者にとって、何か一人では生きていくことが難しくなった試練の時や仕事・ソーシャル・住環境のあらゆる生活場面で支援が必要になったとき、社会福祉士の心理学の知識(発達過程、感情表出の原理、動機づけ、知覚、感覚の仕組み、ストレッサーに対するコーピング、アサーションコミュニケーション、認知行動療法と脳の構造)がふとした困難を助けてくれるだろう、と思えた。
ひとは悲しいほどに寂しがりやで、孤独にはそもそも強くない動物だから、犬が良きパートナーだったように科学がいくら進展しても感情や身体はきっとホモサピエンス時代のままであり、その時代の身体が耐えられないストレスには適応できないままだから、ITと身体のアンバランスがいまの適応障害や発達障害、自閉症を増やすばかりなんだろう…。
けれど、この本質を理解出来ていればふれあう喜びやコミュニケーション技術を学ぶ楽しみが増えるのかもとも思った。
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社会福祉士に求められる技術:
治療の一部へのアプローチではなく、その人をめぐる生活環境や人生の夢計画全体の価値観を生活歴からアセスメント、ヒアリングして、洞察力と鋭い観察眼で共感的態度で受容・理解しようとする働きかけや相手への前のめりな興味・好奇心、知りたい・良い関係でいたいと願える信頼感が、地域の孤独死を救う存在であり、市民一人ひとりに必要なあり方なんだろうな。
現場で、一市民として、目の前のひとが来ることが楽しみになる、そんな居場所になれる空間づくりができる相談員になれたらいいな。
相談員って肩書きを名乗るのは気が引けるし恐れ多いけど、その人がその人らしく今日がしあわせと思える心のランプにそっと陽を灯せる。
そんな柔らかな癒しのプードルのような雰囲気づくり、声かけ実行していきたい。
実践あるのみ。
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人との関わりで大切なこと:
1.受容的交流理論
2.動作法
(ノンバーバルサイン。これが8割だろう。
表に見えるただ並べられた言葉だけを読み取って判断する短絡的な人間ではいたくないなぁ。むしろ語られてない部分や背景にその人の本音や真理がある気がする。裏を読みすぎるのも疲れるけれど見えないサインを、ミスチル の曲、signのように汲み取ろうとする気持ちや愛情忘れたくない。直で会わなきゃ知り得ないことはこの世界にたくさんありそうだ。SNSを絶ってからその幸せをすごく痛感した。リアル万歳!)