電子書籍
二話収録
2015/10/08 20:09
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投稿者:ヒケシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題の英国庭園の謎と暗い宿の二話が収録されている。
どちらも原作を読んでいないのでどの程度元の話に忠実なのかは分からないが、英国庭園の謎は暗号物で、暗号解読に興味が無い人はつまらないかもしれない。
暗い宿は犯人の行動に納得がいくか微妙な結末。少なくとも自分ならそんなことはしない、と思う。
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個人的には以前の麻々原先生コミックよりビーンズ文庫版の絵が好きなので、その絵柄でのコミカライズ、待ってました。
本格ミステリのコミック化、特に事情聴取が多い火村物は難しいのではと思うのですが、麻々原先生はスムーズに描かれていつもすごいなと思います。
登場人物の女将さん、双子的いとこや詩人の中室、それぞれのキャラクターが丁寧に描かれていて、イメージ通りだったり斜め上をつかれたりするところ、大好きです。アリスの探索も絵で見ると楽しさひとしお。「茶色の研究」には悲鳴…!(良い意味で^^;)恒例のおまけの謎解き?四コマも良いです。
「謎」の文字飾り、カバーの若苗色に袖の鴇色、本としても素敵。ぜひ今後も有栖川先生作品のコミック化、続けて頂きたいです。
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最近原作もティーンズ文庫系で再発されたり、ドラマCDが出ちゃったり、めっきりラノベの体を擁してきている作家アリスシリーズですが、麻々原さんのコミカライズは新装版とかでは比較的何度かされているけれど、新作はかなり久しぶり。というか10年振りらしい。おわあ。そう思うと麻々原さんは絵があまり変わらないのだなあ。すごい。
表題作の『英国庭園の謎』と『暗い宿』を収録。おまけの『茶色の研究』はまぁおいといて(笑)。
原作自体があっさりした作品が多いとはいえ、やはりミステリをコミカライズとして、しかも短編に収めるというのはなかなか至難の業なのではないかと思うんですが、これがまた毎度さくさくコンパクトにまとまってきて、特に不足感もなく、実にあっさり仕上がる。
このサクサクあっさり感が、最近は原作においても少し物足りないような感覚になったりもするけれど、火村とアリスの日常の中ではこのくらいドライに常に側にあるものなのかもしれないなと、今回妙に腑に落ちた。小説としては取るに足りないような(苦笑)ものであっても、これが彼らの日常であり、彼らの生活であり、彼らが実際に体験している感覚なのかなと。なので、彼ら自身が大きく揺さぶられるような事件と対峙するようなことがあれば、それはもっとぐっと掘り下げた話になるわけで、それは先日の『鍵のかかった男』で実証されたかなと。
10年振りとは思えないようなコミカライズ復活だったので、またたまにやってくれたら面白いなと思います。
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お帰り、ヒムアリ! 暗い宿前編と巻末おまけは本誌で既読。ヒムアリコミカライズ再開でテンション上がって購入したけど続かなかったw 英国庭園〜はいきなり事件起きててちょっと置いてけぼり感をくらった。原作覚えてるから余計に、かもしれない。以下続刊、に期待!
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10年ぶりの新刊!!もうコミカライズ版は出ないのかと思っていたので、とにかく嬉しかった。
少し前から新装版や文庫の挿絵があったりしたので、ちょっと期待していたけど、こうやって改めて手に取ると感慨深い。
アリスシリーズは麻々原さんから入って原作も読破したクチなので、やっぱりコミカライズ版はこれからも出して欲しいな~。
今回は「英国庭園の謎」と「暗い宿」。原作は数年前に読んだっきりなのでほどよく忘れていて、ミステリとして純粋に楽しめた。
10年も経ってるからもちろん麻々原さんの絵も変わってるけど、「アリスだー!!」「火村だー!!」って感動は変わらなかった。
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ベースが推理小説のものをマンガにするのには、やはり限界があるのか?表題の英国庭園の話は、多分暗号を解く過程に面白さと驚きがあったんだろうけど、それがマンガになると、唐突にハイ、解けました、みたいな感じになるし、そもそも読者が暗号について頭を使う余地がなくなってしまう。マンガの場合は視覚的に映えるトリックじゃないと、面白さが半減してしまう。そう思うと、やはり金田一とかはマンガであることを前提に描かれたミステリーだったんだな、と思う。