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「ヤバい経済学」シリーズの著者らによる第三弾。
先入観をもたず、0ベースで考える、というのはマッキンゼーかどこかのコンサル業の基本でもあるが、なかなか難しい。
当然、定式化するのも無理(定式化された時点でゼロベースでなくなる)なので、日常の様々な問題・解決、20個ほどについてのエッセー衆のような体裁になっている。
印象に残った話は二つ
・効果的なインセンティブを考えだすのはすごく難しい。
大気汚染に悩まされていたメキシコシティはナンバープレートの下一桁による乗り入れ規制を行なったが、セカンドカーとしておんぼろグルマを買うことを助長してしまい、かえって大気汚染が進んだ。
インドでコブラの被害に悩まされていた領主は、コブラの革に懸賞金をかけたが、コブラの養殖という新しい職業を生み出しただけだった。しかも懸賞金制度がなくなったとき、養殖のコブラの多くが逃されて被害が拡大した。
インセンティブの導入によってものごとは思った方向に進むとは限らないし、その裏をかこうとする人がかならずいる。
しかも通常は、インセンティブ立案者の魂胆がみえみえのことが多く、反発心をかえって煽るだけになりやすい。
・犯罪を告発され、焼けた鉄棒を握らされる(有罪であれば神の御加護によりやけどをしないはず)という昔の魔女狩り裁判のような裁判。記録によると、本当にやけどをしたのは三分の1程度だったとか。有罪とわかっているものはそもそも鉄棒を握らない(罪を認めてしまったほうがやけどという余分な負担を負わないぶんまし)し、無罪を信じて審判に望むものに対しては、司祭が熱くない鉄棒を渡していたのだろう。つまり、魔女狩り裁判というシステム自体が自白を促しているのと同じ作用を持っている
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ヴァン・ヘイレンのm&m's条項、小林尊氏のホットドッグの大食い戦略とか、飲み会のネタにできそうなエピエード(笑)が満載。タネをかされると、そりゃそうだよねって話なんだけど、ゼロベースで考えた人たちは凄いなあと感心。
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ゼロベースで考えるテクニックなどより、
当たり前だと考えている、常識だと思っている、そこに落とし穴があることを、
事例を交えながら気付かせてくれる本。
事例に目を通しているときに感じたのは、
ゼロベースを常に意識するというより
大きな決断をする(させる)とき、
うまくいっていないときにこそ意識するとものだと感じた。
小林尊の話、ザッパスの話など、
非常に興味深い事例がたくさんあった。
構成的な問題、日本との文化的な違いなのか、
やや読みにくい部分もあったこと、
原題のthink like a freakという背景、意図がいまいちつかみきれなかったこと、
そのもやもやが残ったので星はひとまず普通。
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あまり面白くなかった。
発想自体 フリークのように考えられると
楽しいと思うけど
もっと実践的な内容の方が私は好き。
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思考法に関して、いくつかの事例を用いて紹介した本。自分が普段考えていることが、『果たして無条件に正しいものなのか否か』ということを改めて考えさせられる。
事例を読み進めていく中で、物事の多くがベストな選択ではなく、ベターもしくは誤りだということを多くの人が考えることなしに生活していることがわかる。考えることこそ知的な営みではあるものの、普段は多くの人がそこから目を背けてしまっている。
一年に、一ヶ月に、一週間に、そして一日に。自分が普段何気なくしていることについて考えるだけで、きっと日常が違って見えてくることだろう。
私自身も、物事を『わからない』という前提に立ち、その上で『どうしたらよりベストか』と考えるクセ付けを常日頃からしていきたいものである。
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道徳的な指針のせいで、問題が見えなくなる。
予言が外れたら罰金を払わせる法案。
わかりません、と正しく言えるようにする。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11995382164.html
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世の中には、「フリーク」と呼ばれる、常識の枠に収まらない人、既存の慣習にとらわれない人がいます。彼ら、彼女らとその他の多くの人たちの考え方の違いはどこにあるのでしょうか。
本書は、誰でも持っている偏見や常識にとらわれずに、問題を解決するための方法についてわかりやすくまとめた一冊です。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=5553
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原題は『Think Like a Freak』。ざっくりな訳で「変人のように考える」。
先入観や常識にとらわれず、自由な発想「0ベース思考」が大事であることを説いた、
変人ライター&変人経済学者による書籍です。
私たちは気が付くと、脳にしみついている先入観や常識により、無意識のうちに思考を狭めています。
ものごとの本質が見えていないのかもしれません。
「前からこのやり方だから」、「こうするのが当たり前」、果たして本当にそうでしょうか?
本書では自由な発想「0ベース思考」をテーマとし、経済学という視点から、ものごとの本質を見抜く思考法を紹介しています。
「0ベース思考」の実践者として、日本人フードファイターの小林尊を例に説明しています。
彼は2001年にアメリカのホットドッグ早食い大会で、当時の最高記録の25本の倍の50本を食べ、記録を大きく塗り替え優勝しました。
彼はホットドッグの「食べ方」に目をつけ、他の出場者が「いかにホットドッグをたくさん食べるか」を考えていたなか、
彼は「いかにホットドッグを効率よく食べるか」を考え実践しました。
他の出場者の食べ方は、裏庭でバーベキューを食べているのを早回しにしただけで、戦略は一切ありませんでした。
彼は、バンズ(小さくして水につける)とソーセージを別々にして口に入れるという戦略を編み出し、突然変異的な記録を打ち立てたのです。
「ホットドッグはバンズとソーセージを一緒に食べなくてはいけない」という、先入観を疑ったからこそ、自由な発想「0ベース思考」で考えることができたのです。
他にも「胃の中では細菌は生息できない」という先入観を打ち破り、ノーベル賞を受賞したドクターのエピソードなどが紹介されています。
「0ベース思考」のコツとして、「8歳児の視点で考えること」を挙げています。
子供は無茶なアイデアだろうと臆せず口に出します。
子供は知っていることがとても少ないから、ものごとのありのままを隠してしまう先入観を持っていません。
問題を解決するときに、これが大きな強みになるのです。
本書では、「0ベース思考」の他に、人間が行動する際の“インセンティブ(動機付け)”を活用する強みや、
自ら不備(罪を告白させる)を発見させる仕組みについて(その名も“「庭に雑草を引っこ抜かせる」方法”)など、
バラエティ豊かな思考法を紹介しています。
また、本書は読み物としても面白く、知的好奇心を揺さぶられる興味深いエピソードが豊富です。
読書の楽しさを感じることができる一冊ではないでしょうか。
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知らないと言うこと。
捨て去ること。
この2つの後押しをしてくれる。
軽快な語り口で押し付けがましくない。
色々な実験結果やエピソードがあり、1つはハッとさせられるものがあると思う。
前著もオススメ。
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勝間和代さんのお勧めで読んでみました。
固定観念を覆す論考がいろいろされており興味深いです。
インセンティブがなかなか一筋縄でいかないことがよくわかります。
NPOに関わるものとしてはともすれば道徳的インセンティブ一本槍になりがちですが、それだけでは広がらないんですよね。
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人は実際のコストを払わずにすむと、無駄な消費をしがちだ、医療が食べ放題方式で提供されても、同じことが起こる、料金を請求される場合に比べて、消費量が増えてしまうのだ、「病気心配症」の人たちのせいで、本当に具合の悪い人が十分な治療を受けられなくなり、待ち時間が無駄に増えたり、コストの大部分が高齢患者の終末期に投じられ、本来の成果が得られなくなったりする。誰もが意外に知らないのは、世の中のことだけじゃない、自分のことさえよくわかっていないのだ、ほとんどの人は自分の才能を把握するという、簡単そうなことがうまくできない。子どもが学校で過ごすのは1日7時間×年間180日、つまり起きている時間の2割ほどでしかないのだ、それにそのあいだずっと学習しているわけでもない。どんな問題を解決しようとするときでも、たまたま目についた気になる部分だけにとりくんでいないかどうか、気をつけよう、時間と資源を使い果たしてしまう前に、問題を正しくとらえること、いっそ「正しくとらえ直すこと」が何より肝心だ。「ホットドックを食べやすくするにはどうしたらいい?」この問をもとに実験を重ね、フィードバックを収集して、ついにはゲームのルールを書き換えることができた。誰かを説得したいときに、何だって相手の主張のよいところを認める必要があるのか? 一つには、反論には必ずと言っていいほど利用価値があるからだ、そこから何かしら学んで、自分の主張を強めるのに使うことができる、自分の主張に入れ込んでいる人にはそんなことは信じがたいかもしれない、でも忘れちゃいけない、自分が気づいていないということに気づかないことはしょっちゅうあるのだ。
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簡単にまとめてしまえば、失敗を恐れず、思いついたことはどんどん試し、疑問に思うことは何でも追及してみよう。羞恥心や気遣いは不要。固定観念、先入観にとらわれず、視点を変えて、自由な発想で考えてみよう、ということが記された本です。ユーモアとジョーク、アイロニーを交えた口語体の文章なので、理解し易く、あっという間に読めてしまいます。でも、ここで紹介されているエピソードは、ちゃんと心に残っています。それが筆者の狙いでもあるんですよネェ。
サブタイトルに〝どんな難問もシンプルに解決できる〟とありますが、世の中そんなにあまくないような気もするけど・・・。
何はともあれ、読み方によっては、なかなか奥の深~い一冊でしたぁ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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原題が Think Like a Freak
本書の内容は独立した2点で構成されていると感じました
・フリークのように考えろ(タイトルどおり)
・インセンティブの与え方で人の行動は変わる(設定が難しいけどね)
この内容については全く同意です
とても重要なことです
その観点では多くの人がこの本を読んでくれることを期待します
ただ、フリークのように考えること自体は実は簡単で
それを阻害しているのがフリークのように行動できないことだと思います
本書にも記述されていますが、フリークは変人とみなされ煙たがられます
本物のフリークは変人とみなされ煙たがられること自体が生き甲斐というのは言い過ぎにしても、少なくともそれに耐えられます
フリークの「ような」人にはきっと耐えられないですよ
フリークは生き様なので都合のいい時だけフリークにはなれません
時には身内や仲間との決別も覚悟する必要があります
本物は子供の頃からそうだから反りの合わない身内との決別は完了済みで仲間は理解者しかいませんからね
本書に足りないのはそこをどうするかという観点だと思います
思い切ってやってみな! 楽になるよ! ってことだと思うけど
本書って大人向きの本だからそれだと無理がありますよ
大人は諦めて10代向けの内容にしたら完璧だったと思います
本書を小中学生に普通に教える世の中を期待しますが、そのためにはまずそう教えることに対して教師にインセンティブを与える教育制度や学校運営が必要でしょう
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サッカーのPKにて、入る確率がもっとも高いにも関わらず、真ん中にシュートを蹴らないのは後の批判が怖いから・。。
いろいろ理由を付けたりして思考や行動をするが、0ベースで考えるというのはどれだけ難しいものだろう。。
ゼロベースで考えることについて、というよりヤバい経済学を読んでる感じ。楽しいことに間違いはない。