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2015.09.09 読了
天狗には天狗の誇りがあり、
狸には狸の矜持がある。
それゆえに、天狗の血と阿呆の血は響き合う。
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通勤のお供を持ってくるのを忘れて購入。まあ読みたかったし面白かったし良いんですがやっぱりハードカバーって重たいなあ。特に満員電車では読みにくい。
3部作なんですね。今から最終巻が楽しみです。相変わらずの毛玉たちと天狗と時々人間がバカみたいなことですったもんだしながら面白おかしく(多分本人たちは真剣に)生きている。弁天様の悲哀が美しくも悲しい。確か周りに居るのが毛玉と爺さんだけじゃあねえ…(笑)
それにしても矢三郎の分のわきまえ方はアッパレであります。人間ももう少し自分の分をわきまえた方が良いんじゃないのかな、と思うことが多いのでそういう面では人間は狸にも劣るという事なのかも。
それにしてもこの巻は長男、三男はうまくまとまりそうだし次男坊にも恋の予感がして良い感じだ~
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3部作長編の2作目、として出された新刊本。当然のことながら3作目はまだできていない。
独特の世界観がある作者さんで、なおかつ続編。そういう事情もあってか作品の序盤はあまり展開が早くなくて、1作目を読んだことのある者にとってはちょっとまどろっこしさを感じる。
しかし、後半からはドッタンバッタンと話が展開していく。登場人物が増える分、1作目ほどは人物に深入りしない感はありますが、その人間(狸・天狗?)関係やそれを取りまく京都の風景が話の展開の中でじっくりと掘り起こされていく感もあります。
このシリーズに限らず、この作家の作品っていつも「女性ができすぎよな」と。こんなできた女性ばかりいたら、男はダメになる。それを再認識。
そして、それだけにこの作品で見せた「弁天さん(女性の主要登場人物の一人)」の「強いんだけどダメな感じ」は意外。次回作となるであろう3部作の結末で、「弁天さん」をどう着地させるのかな、という気にさせてくれた作品でした。
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(2015/03/01読了)
待望の第2巻!
狸たちは相変わらずコロコロと阿呆であり、
威張り散らす天狗含めて皆どこか抜けてて憎めない。
文章も読みやすく、言い回しも面白く、にやけてしまう部分も。
森見登美彦の作品を読むと無性に京都に行きたくなるのが困る。
京都の街中を、実は狸が化けてるんじゃないかと妄想しながら散策すると、さらにワクワクしてくるから不思議。
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京都、好きでよく行くので想像しながら読めた。
三作目も待ってます!!
ポンポコ仮面が出てきて、テンション上がった
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京都を舞台に、狸と天狗と人間が入り乱れる群像小説。
英国紳士は、赤玉先生の二代目となるのか。
父の仇である早雲との対決の行方は。
そして、ぐるぐる巻きの運命の赤い毛。
あぁ、三巻が待ち遠しい!!
洛中を越えてピイピイと活躍する毛玉たちに、読んでいてほっこりします。
生きるか死ぬかにも関わらず、なんだか癒されてしまうのは阿呆の血のしからしむるところ。
優しい気持ちになって読んでいるから、矢一郎が狸鍋に落ちそうな弟を助けにいくシーンでは涙が出る始末。
デトックス効果あります。
下鴨家の四兄弟がステキで、ほんとうに、もう、食べちゃいたいくらいです。
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かくも毛深き愛くるしさに満ち満ちた毛玉物語。
待ちに待ったの続編。
相も変わらず、みな底抜けの阿呆なり。
面白きことは良きことで、面白く生きるほかに何もすべきことはない。
二代目登場、ぽんぽこ仮面の再来、怪しげな天満屋、天狗と狸と人間の世界はどんどん乱れる三つ巴。
しかしその中で、もはや人間でもない、そしてまだ天狗でもなくもちろん狸ではない弁天様が可愛くて可哀相でせつないのだ。
とは言え海星と矢三郎、こんな二匹がころころしてたら可愛すぎるだろ!
いつ出るのか第三部もなむなむしながら待ってるゼ!
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あの毛深い一族が帰ってきた!
長兄は変わらず真面目ながらも偽右衛門たる風格を持ったイケメン狸に。
次兄は少しずつ化け術を取り戻し、旅をできるまでに成長し。
矢三郎は相変わらず阿呆の血を騒がせ、楽しく生きて。
携帯の充電くらいしかできなかった矢四郎は電磁学に目覚める。
嗚呼愉快。
ステキに愉快な小説であることは読めばわかるであろう。
今回はキュン必至の「運命の赤い毛」がより一層ステキな物語へと仕上げてくれている。
しかし愉快愉快とゲラゲラ笑っていたらいきなり切なくなるところもこれまたステキなのである。
矢三郎ちゃんの恋心が切なくって落涙必至です。
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待望の新刊!
登場人物が増えて話の世界がさらに広がりたいへん楽しい。
にしてもしぶとい叔父である。
いよいよ完結が待ち遠しい。
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玉瀾がかわいらしいなー今作のヒロインだなーと思っていたけど、海星もちゃんとヒロインしてた。
次巻の予告…執筆未定…
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前作、「有頂天家族」の続編です。
天狗師匠の赤玉先生(如意ケ嶽薬師坊)の二代目が帰国し、弁天と対決。
下鴨家の父、総一郎が金曜倶楽部で狸鍋にされ、父を亡くした下鴨家。長男矢一郎は父の後を継ぎ、矢一郎偽右衛門就任をめざす。父が始めた将棋大会の復活や南禅寺玉瀾との結婚(まではいろいろありますが)、二男の矢二郎は、ようやく蛙から化けることに成功し、四国へ旅立つ。三男の矢三郎は、弁天に憧れつつ下鴨家と敵対する夷川家の娘、海星との婚約が解消?される。
夷川家の父、早雲が天満屋により銃殺されてしまうが、長男呉一郎が戻り、下鴨家と夷川家は和解をするが四国に出かけた矢二郎が本物の呉一郎と会い、早雲と天満屋の悪だくみが露見する。
エピソードがありすぎてレビューにまとめられない!!!
次作もあるようなので、今から大大大期待です!!
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阿呆の血が騒ぎ、人間、天狗、狸の世界が飄々と繰り広げられていく。クスリと笑えて、どうなってしまうのだろうとドキドキしながら読み進めていき、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、最後には結果オーライ、そんな森見ワールド全開でした。
分厚いですが、連作短編集なので、1章ごとに話にも一応の区切りがつき、読みやすかったです。漢字が多く思うのはこの作家さんならではかもしれません。
3部作らしいので、次巻も楽しみ。読みやすいとはいっても、分厚さにちょっと嘆きましたが、読み終われば、やはり森見ワールドの虜になってました。
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おもしろい。まんぞく。まさかの3部作だそうで、その中間ですが中だるむこともなく。天狗も狸も人間もくんずほぐれつという感じが素敵ですね。矢三郎が兄さんら好きなところで泣けた。赤い毛でもつれあう狸もかわいい。
つづきも楽しみ!今度はすぐでるといいな!
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毛深き兄弟愛で結ばれた狸の4兄弟の物語2部。
なんと豊かな想像力だろう。
この奇想天外な狸・人間・天狗の三つ巴世界は読んでて楽しい。
個人的には、3部での次兄の活躍に期待したい。
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狸の家族の物語第二部。
今回も狸と天狗と人間が入り乱れて大騒動。
矢三郎と海星の関係の進展や弁天と二代目の戦い、
下鴨家と夷川家の争い等読みどころ満載。
そして第三部もあるらしい。