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やっと読めた!
最初から最後まで面白かった。
「面白く生きるほかに何もすべきことはない。」って素晴らしい台詞だと思う。
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愛すべき毛玉たちのシリーズ第2弾。
矢三郎を筆頭に相変わらず、毛玉たちは阿保の血のおもむくまま、日々を楽しんでいる。
今回は彼らにも「運命の赤い毛」とのロマンスも。玉蘭も海星も健気でかわいい。
本作では散りばめられた伏線が、第3部「天狗大戦」ではどうなっていくのか、早く続きが読みたい。
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面白く生きるほかに何もすべきことはない!京都下鴨糺ノ森に住む、阿呆で可愛い毛玉(狸)たちが帰ってきた。前作からもう8年も経ってたんですね。第三部も出るらしいので楽しみ〜
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『有頂天家族』の続編である。
私はこのお話、大好きなのだが、どこがよいか説明するのは案外難しい。
曰く、世の中は狸と天狗と人間が回している。狸世界でも天狗世界でも人間世界でも、争いはつきものである。本作の主人公、下鴨矢三郎は、京に住む狸の一族の1つである下鴨家の一員である。下鴨家の偉大なる父、総一郎はかつて、狸鍋にされて非業の死を遂げた。その裏には、肉親による恐ろしい陰謀があった。総一郎を煮た狸鍋を食らった1人である弁天は、人間界から天狗の赤玉先生に掠われた妖艶かつ冷徹な美女である。弁天はまた矢三郎の初恋の人でもある。赤玉先生はかつては偉大な大天狗だったのだが、弁天にぞっこんで、それが遠因となり、今では落ちぶれてしまっている。この赤玉先生の跡継ぎである「二代目」がイギリスから帰ってくる。かくして本作、第二部の幕が開く。
ある意味、壮大な馬鹿話なのだが、この馬鹿話にこの著者の大仰な筆致がまた合うのだ。
ストーリーはつながっており、予定としては三部作になるとのことなので、次巻(あるいはそれ以降・・・?)で大団円になるのだろう。ただ、どたばた喜劇ではなくてストーリーが「ある」ことは大事だが、結局のところ、その大団円がどう転ぼうとケセラセラ、なのかなという気もしている。
それなりに大部なので、エピソードはてんこ盛りである。
矢三郎の母上は少女のようでかわいらしい。子供たちの恋路がなかなか進まないと見るや、「とりあえず狭いところに押しこめちゃえばくっついちゃうものよ」とおおざっぱかつ明快、ならびに乱暴なことを言う。
次兄の矢二郎は、本編に続いて蛙の姿で六道珍皇寺の井戸に住む。地獄に通じている伝説の井戸だが、この続編では地獄絵の屏風も登場し、こちらも地獄に通じている。さてこの屏風を行ったり来たりするものもあるのだが、それが誰だか、どのようにして行き来するのかは読んでのお楽しみである。
終盤近くで、ある人物(いや狸だが)の偽物が現れる。そうと知った本人が「そうすると、ここにいる俺は誰なんだろ?」と嘆息する。そんなところはまるっきり落語である。
つらつら思うに、本作の魅力は、全編が毛深いペーソスに包まれていることだ。悲しくも阿呆らしい、深遠だが馬鹿馬鹿しい、とるに足らないがいとおしい、うれしいけれどもやがて淋しい、そんな瞬間に満ちている。
とどのつまり、生きているということは赤玉先生曰く「しょうむない」ことであり、愛するということは弁天が涙したように「私に食べられるあなたがかわいそうなの。でも食べちゃいたいほど好きなのだもの」ということであり、また世のなりわいは矢三郎曰く「阿呆の血のしからしむるところ」なのだ。
そして愛すべき毛玉である狸たちのように、ふわふわぎゅうぎゅうと獣くさい体をくっつけ合っては、ぽこぽこ子供を産み、あっけなく死んでいくのだ。
や、それでいいではないか、と泣き笑いしてみたりする、そんなのが案外、この壮大な馬鹿話の正しい読み方なんではないかと思ったりしている。
かくして、いつでるか不明の毛深くも愛しい第三部を待つのであった。
*余談です。舞台の1つ、下鴨家の住まう下鴨神社・糺の森は、実は私、犬の散歩コースで、かなりしばしば行きます。ただ、まことに惜しむらくは、私はここで狸を見たことがありません(連れ合いは一度見かけたそうですが)。見たいなぁ、狸。あ、でも北大路通りで宝塚風の黒ずくめの男装の麗人を見たことがあります。ビルの階段からふっと現れ、横断歩道を渡って消えていきました。あれは矢三郎の母上だったのかもしれませんw
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最高に面白かった!
前作を上回る面白さでそこそこ厚みのある本なのに一気に読んでしまった。
下鴨兄弟も弁天も淀川教授も金閣銀閣もみんなとても良かった!
阿呆の血のしからしむるところ万歳!!最後の最後のページの予告をみて、歓喜の声をあげたのは私だけではないはず!
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(2015/4/30読了)
久しぶりの森見作品は、有頂天家族シリーズです。珍しく三部作品ということなのですが、公式読本を含めてのことなのか?公式読本を未読でも、全く心配なしです。
序盤は久しぶりの登美彦氏独特の文章の建て方に戸惑いましたが、物語がスピードを上げてくるとともに、まるで頭の中で映像が流れるようにワクワクしながら読み上げました。
狸と天狗と人間と。読み終えて、我が身を阿呆と断言している狸が一番賢く、驕りの有る人間が一番阿呆なのではないかと思いました。
(内容)
狸の名門下鴨家の三男・矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。「面白きことは良きことなり」という父の教えを胸に、誰もが恐れる天狗や人間にちょっかいを出しては、愉快に過ごしていた。そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎである“二代目”が英国より帰朝。狸界は大混迷し、平和な街の気配が一変する。しかも、人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を懲りずに探している…。阿呆の誇りを賭けて、尊敬すべき師を、愛する者たちを、毛深き命を守れ!待ちに待った毛玉物語、再び。愛おしさと切なさで落涙必至の感動巨編。
(目次)
第一章 二代目の帰朝
第二章 南禅寺玉瀾
第三章 幻術師天満屋
第四章 大文字納涼船合戦
第五章 有馬地獄
第六章 夷川家の跡継ぎ
第七章 天狗の血、阿呆の血
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何回読んでもよく雰囲気を味わうだけにとどまる毛玉物語。
多分また読み返す。そしてなんとなく切なくなるのだ。
第3弾を楽しみに待つ。
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森見さんのお話っていつも最初100ページくらいまで
スピードに乗れない・・・
独特の文章に慣れるまで時間がかかっちゃいます。
でも、こういうファンタジー好きです。
わりと最近1作目を読んだので、
登場人物達はすんなり入ってきました。
1作目を読んでからのほうがいいでしょうね。
阿呆な毛玉達、好きです。
矢三郎と弁天・・・なんか切ない。
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待ちに待った森見登美彦氏の新作。アニメ化もされた『有頂天家族』の続編、その名も『有頂天家族 二代目の帰朝』。
500頁近い大作でしたが、あっという間に読み終えてしまいました。今も余韻が残る。。
贔屓目もありますが、やっぱり面白いですね。
前作は天狗と狸と人間たちの圧倒的な勢いを感じたのですが(と言っても、もう7年も前なので記憶は曖昧・・・)、今作はもう少し落ち着いていて、下鴨家と彼らを取り巻く狸、天狗、人間たちの心模様が色濃く描かれている感じがしました。それも皆まで語らず想像を掻き立てるような構成になっているところもミソ。
面白くもあり切なくもあり、森見登美彦氏のいいところがギュッと詰まった内容だと思いました。
ここから、ちょっとネタバレ。
前作を読んだときの印象として「弁天」がちょっと苦手だったんですね。というのは、奇想天外すぎて掴みどころがないし、良いのか悪いのかよく分からないし、なんかこう完璧な感じで弱みがない感じがどうも。。
読んでいる分には面白くて大好きなんですが、キャラとしては苦手なタイプなんですね。
でも今作では、その「弁天」が「二代目」にこてんぱんにやられて、弱いところを見せるわけです。こんな風に今作では、キャラたちが今までに見せてない側面を見せてくれたところが特に良かったですね。「二代目」も最後に「矢三郎」にちらっと弱さを見せてますし、その「矢三郎」は「弁天」への気持ちを引きずったままだったり。。
三部作ということで、これらの結末も含め、次作が本当に楽しみです。早く読みたいけど・・・気長に待ちましょうかねw
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三部作とは知らなかった。
どの狸も、どの天狗も、みんな可愛くて憎めません。
海星や弁天にはキュンキュンさせられます。
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前作も読んだ。アニメも見た。だから若干アニメの映像が頭の中で再生されてビジュアル的には完全に構築されてしまった状態での読書となった。ただ、面白い。シリーズを追ってる時点で既に好んで読書しているのだが、贔屓目で面白いと思う。その他の森見作品と比較しても、キャラ、設定などぶっ飛んで摩訶不思議でそれでいてどこか優しさがある。安心してハラハラできるかなりレベルの高いエンタメだと思う。
もちろん3作目も読む。1作目を読まなくても楽しめるとおもうけど、読んだ方が良いのは言うまでもない。
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二代目に矢三郎が言う「化かされてやるっていう余裕を持つのもステキなことですよ」
銀閣の「ぼく、完全に困っちゃった」
弁天の「…淋しかったと仰い、矢三郎」
時折、にやりとさせられて、それでいて心に残るセリフまわしがいいですね。
森見登美彦氏は唯一無二のそんざいですな。
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久しぶりに読んだので、完全に前作を忘れていましたが、読んでる内に世界観を思い出してすぐに入り込めました。前作よりも登場人物も増えて、パワーアップして帰ってきてくれて嬉しい。意外と恋愛要素が多くてビックリしたけど、微笑ましいカップルばっかりでかわいい。次作がいつになるかは執筆未定とのことですが、気長に待ってます。
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狸と天狗の仲睦まじき物語。
「面白きことは良きことなり!」
三部作の2作目。早く完結編が読みたいなり!
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待望の第二部。
オモチロイ!そして毛玉がカワユイ!
大好きなモリミーワールドを存分に堪能できて幸せでした。
第三部、はよ!