投稿元:
レビューを見る
学生時代に「生物の講義」として、機械的に覚えていた色々な言葉が、ようやく具体的な植物の活動とリンクして理解する事が出来ました(笑)
とくに、植物ホルモンの解説などは短い章に、発見された過程なども織り交ぜて説明されていて、面白かったです。
是非、今、闇雲に勉強している学生に読んで貰いたい本です。
投稿元:
レビューを見る
大学の生物学部で習うような難しい話を、とても丁寧に解説してくれます。
著者の萱原さんの方が、生物が専門ではない方で、極力初心者にも分かりやすくしたのだとか。
でもやはり高校生物をそれなりに勉強してないと一読で理解するのは難しいでしょう。
これは分かりやすい教科書のようです。
生物系の大学で植物の授業を受ける人は、こちらを先に読んで予習したり、難しかった所を確認したりするとすんなりと良い点が取れてしまうかも。私もこれを読んでいれば優が取れたかも(笑)
園芸にも大変役立ちます。
しかし、光合成や呼吸の仕組みの説明や図は一般の教科書の模式図と全く同じで、やはり取っつきにくい。。
この辺りの話には分かりやすい具体例があまり載っていなくて、覚える気にならないんですよねー。。
投稿元:
レビューを見る
基本的な書である。植物の発芽、開花、成長のしくみ、光合成・呼吸のしくみ、(ここまでは中学生物かな)そして、植物内外で働く各種ホルモン、そして植物の一生を再度レビューしている。
基本的なところから一つ一つ説明を積み上げ、飛躍がなく、地味ながら非常にわかりやすく、高度なところまで広範囲に説明している。図版も多く、まるで教科書。
投稿元:
レビューを見る
学校で習ったようなことからきちんと押さえつつ、でも知ってるからつまんないと思わせない見事な書き方。かなり推敲したんじゃないかな。
動物との比較、動かないことがどういうことか、が面白い。
前半コラムいらないよー。飽きた頃にいれればいのに。話か途切れて集中しにくい。
ネタバレなんだろうけど帯の内容もったない。個人的には、このあたり書いてあったらドツボなんだが。
、動物と違って、器官をひとつくらい損傷したところで問題ない(葉とか
動かないので感覚器官は少なく運動器官はいらない
細胞壁で重力に耐える
維管束のあたりガッコで習うこととちょっと混乱する。
種からどう生きるかってのも順を追って話してくれて、そういえば考えたことなくって興味深い。
落丁で集中切れちゃったんで次は今度読みます。
投稿元:
レビューを見る
もし神様がいるのなら、威厳のある鷹揚な長髭の老人ではなさそうだ。たぶん銀縁の眼鏡をかけた背広のプロジェクトマネージャタイプで、周到な設計図と二重三重のフェイルセーフを背景に、水も漏らさぬスケジュールを立てて、さらにPDCループを延々と繰り返しながら、設定したKPIに粘り強く着々と迫る、そうしたキャラなんじゃないかと思う。自然の設計は出来すぎだ。
この手の本はずいぶん読んだ。相変わらず化学式は右の耳から左の耳に抜けてはしまうが、脳みそにかろうじて引っかかったものは類書よりだいぶ多い気がする。これといって奇手を使うわけではない正攻法の本書だけど、専門家とサイエンスライターのタッグはそれなりに効果があったのでないだろうか。
投稿元:
レビューを見る
言葉の1つ1つがきれいだと思った。
単に著者が植物について説明しているのではなく、著者が植物に成り代わって、説明しているような、
植物の視点から見た書き方であったように感じた。
読んでいて、大自然のやさしさに包まれているようで、神秘的な感情さえ感じさせた。
投稿元:
レビューを見る
テレビで動物番組、というジャンルは視聴率がとれるらしいが、植物番組というのは極めて稀だ。
植物は動かないからテレビ映えしない。だが動かないというのが植物の生存戦略だ。
動物が動くのは食べ物を得るため。植物は動く必要が無い。ムダなエネルギーを使わない、どころか、動物たちに自分の繁殖を手伝わせている。
動かない植物の環境応答。環境に応じて曲がったり、開いたり閉じたりする。環境と自己の形態変化の媒介をしている植物ホルモンの働きによるものだ。エチレンガスで有名なエチレンも植物ホルモンのひとつ。
ところで、花粉はなぜ卵細胞にたどり着くのか。他の植物に受粉しても受精しないのはなぜか。多年生の植物はいったいどうして老化して死ぬのか。そういう、なんとなくなんとなく知っていたことも、きちんとした知見・記述で語られると安心する。
動かないで生きていけるなんて植物いいなあ、と思う反面、この体の中での大変な反応、甘くない。
置かれた場所で咲きなさい、というのは植物にだけあてはまる話で、人はやはり移動しながら他者を侵略したり助けたりしてもらって生きるのだ。でも植物に憧れる。
投稿元:
レビューを見る
これは良書です。専門書の入門編として、という意味でですが。
冒頭に、難しい話をなるべく難しくない新書として作った、と書いてあるのに、エネルギー変換などの数式や小難しい理論でいっぱいです。w
ただ、確かに、それでも読めるように作られてあるし、植物の不思議さ、どれほどすごい生態なのかを教えてくれる本ではありました。
投稿元:
レビューを見る
標題の内容について幅広く解説。解説も漏れなく、丁寧、専門的。しかし分かりやすい言葉。
ルビスコ、オーキシン等に興味。
パン小麦は六倍体。
解糖系サイクル、ピルビン酸等は別途勉強する意欲。
読了90分
投稿元:
レビューを見る
農学の土台となる植物生理学。
専門家向けに書かれたものが多い中、本書は一般の読者に向けて(比較的)わかりやすく書かれている。(それでも難解な部分(化学式とか!)をかなり読み飛ばしつつ、興味ある部分だけ楽しく読ませてもらった形だが。)
これまで栽培教本などで野菜の育て方を学んできたが、植物の仕組みを深く知ることで、なぜそうするのか?が腑に落ちていく。これは農業やる上でもう少し勉強しておいた方がいいと感じた。
難しい植物生理学だが、本書はわかりやすく面白く書かれているので、興味が深まる良いきっかけとなった気がする。
次は超入門書を探そう。