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物語の三分の二までは探偵小説らしいスリリングな展開でワクワクさせてくれますが、明智小五郎が登場すると蜘蛛男の正体が自ずと分かってしまい残念。終盤は見せ場を盛り込みたいためか、警察の怠慢や明智の凡ミスなどありえない展開がダラダラと続きうんざりしてしまいました。
また、蜘蛛男が似た顔の女性ばかり狙った訳とか、女体の数49の意味とか説明不足な部分もあり消化不良でした。
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「殺人は芸術」と考えるサイコパスが登場。この上なく残忍なのに漫談のような語り口。「読者はお気づきだと思うが……」とか「作者が意図したのは……」という感じで、ふいに解説者もしくはナレーターが現れこちら読者に呼びかける。犯人が狙うのは好みの美女で同じような顔ばかり。それは想像すると異様であり滑稽。実際「殺人は芸術」と考えるのは乱歩自身ではないか。それはもちろん言い過ぎだが、殺人事件をひとつの芸術品として結晶化させている。
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本当に面白い
江戸川乱歩ってどの作品も面白いからびっくりする
でも、私的にこの話は悪魔の紋章に似てるような気がする