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「美校」と呼ばれるその学校は、他の大学にはいないであろう学生たちが、今でも存在するのである。
ごく一部の学生なのだろうけれど、こんな学生がいて、こんな学生時代を過ごすことができるなんて、日本中探しても、きっとここだけ…
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春の木洩れ日のような、作品だった。あたたかくって、でも、まぶしすぎない青春があふれている。科学者である茂木先生と美大生のユーモラスなやりとりもテンポよく描かれていて心地よかった。卒業製作展で異彩を放っていた作品が松井冬子さんの「世界中の子と友達になれる」には、驚き。一気に現実の世界観が広がった。やっぱり、芸術っていいなぁ。そして、過ぎゆく日々それ自体がある意味芸術なんだなぁ、としみじみ。
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なかなかテンポの良い作品。
芸大の学生って、こんな感じなんだろうか。あんまり私の周りにはいないな。確かに一般企業には勤められないかもしれないな。
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芸術家の卵の皆様は奇抜で愉しい、そんなことが感じられる一冊。
ジャガーさんの「へいっ、へいっ」っていう返事に和んだりします。
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芸大はそういうところだ。ありあまるように思える時間に、自分と芸術のことだけ考える。自分にはそれしかないと信じたものが、他者とぶつかり合い、思想を深める。非日常で異空間で刺激的だ。何をしたかより、その時間は大切だ。世界の見え方が変わってくる。
おかしな人は、何と比べておかしいのか。自分は何と比べて普通なのか。自分の持っているフィルターを意識する。それをぶち壊したり、改変される。
生きづらいと感じているなら、それはあなたの見ている世界が狭いだけだ。
世界は広く、自由だ。
なんとかして生きていくのも芸術だ。
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芸大の凄さが面白い。
こんな学生たちと付き合える人もスゴイ人なんだろうな。
対等に渡り合えるだけではなくて、言うことを聞いてもらえる人でなくてはいけないからね。
そんな意味で茂木さんはスゴイ人だな
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とてと面白かった!
東京芸術大学での日々描いた小説
芸大と言うだけあってとても個性的な登場人物が登場し、読み応えがありました。
感動すると鼻水が出てしまいそれをビーカーに保存するジャガーの話はとても面白かった。
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テレビでもおなじみの脳科学者である著者が、藝大の美術学部で非常勤講師をしていた時の回想録。個性豊かな学生たち、ゲストとして登場する日本を代表する現代美術のアーティストたち。学校でも職場でも周りとの調和を求められ、上手くやっていくことを求められる現代の社会だが、その中で強烈な個性を貫きながら唯一無二の作品と向き合って作り上げていくのは、時に窮屈に感じることもあるのではないだろうか。彼らの生き方にある種の羨望を覚え、エールを送りたくなる。
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ジャガー、ハト沼、杉ちゃん、助教の津口さん‥etc。
登場人物ひとりひとりの個性が強烈。
大笑いしたり(ひぃ〜!これは引くわ〜!)と用心しながら読み始めたら‥
最初の講義、自己紹介がわりの「クオリア原理主義」宣言文で早くもノックアウト。
アートに対する憧れと尊敬、人間愛に溢れた物語でした。面白かった。
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著者が5年間講師を勤めた東京芸大で出会った学生たちとの楽しくも芸大らしい日々を振り返る。
偏差値ではなく倍率で国立大のトップを走り続ける油絵科。ゲスト講師に芸大なんかに入っていること自体がダメなんだと言われたり、卒業後の就職が他の大学と比べものにならないくらい無かったり。
それでも、それぞれの芸術を目指す学生たち。
今どき珍しいほどのバンカラ加減であった。
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この個性に溢れる学生たちは存在しているのか、気になる。著者が引き寄せてるんじゃないのか?
エリート東京芸大のイメージが変わった。
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読みたいと思っていた『東京藝大』の本を図書館で見つけやった~♪と喜び勇んで借りた。読んでいる途中で ん?と違和感。自分が読みたかったのは『最後の秘境 東京藝大』でしたT_T 茂木先生の書かれた著書の中で無知な私が理解して読めるのはこの本ぐらいだな。
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「最後の秘境 東京藝大」がやたら面白かったので、こちらも。
茂木先生の講座に集うフシギちゃんたち。
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著者が美校で5年間教えることとなり、出会った学生たちはユニークな人たち。真面目な学者である著者が表現する世界は事実なのか、あるいは小説なのか…。興奮すると鼻水が止まらず、それを大事に保管する4浪の植田くん(ジャガー!)。彼女を前に2階から飛び降りたが気が付かずに通り過ぎられた、また生頭だけを地上に出すパフォーマンスの杉ちゃん(杉原くん)。鳩のように首を振りながら吃音で話す蓮沼くん(ハト沼)…。著者が彼らに綽名をつける。そしてジャガーが楚々とした美人同級生ユウナちゃんにアタックし、何とゲットするという快挙!ハト沼もまたデザインの菜穂子と。ある美大学長の入学式挨拶「偏差値のない世界へようこそ」との紹介は藝大の雰囲気を正に、ここを象徴しているように感じた。変人の集まる世界は二宮敦人氏と、著者が描く世界は当たり前ながら重なっているのであり、事実としてこういう社会なのだろう!! ゲスト講師として招かれたトップで活躍する方たちが実名で登場する。恐らくこれは実話だったのだろう。ベネッセ(藝術の島・直島の仕掛け人)の福武総一郎。建築の荒川修作、現代美術家・束芋、大竹伸朗など。この著者がこんなに面白い小説を書くとは思わなかった。
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期待が高すぎたせいか、拍子抜けするほどあっさりとしていた。特に感想もないので備忘録に。
クオリア原理主義 芸術作品の価値は、それを前にした時に感じるクオリアの質で決まる。(中略)驚くことに、言葉の芸術である文学でさえ、作品の価値は言語化も記号化もできないクオリアの体験の質で決まるのである。