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武家の役人である江藤仁三郎と、見合い結婚した太めの妻・小夜との日常と、哀しいけどいい話。
後半は、江藤家次男の信次郎と、藩主代理の鷹光の話。
薄くて字が大きい内容量に不満はあるが、「良い話を読んだなぁ」な気分にはなる。どうせなら長男も話をつけて欲しかったです。
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優しいけれど、少し不器用な人達の心暖まる話(*´-`*)表題作は江藤家の三男、「笛の音」は江藤の次男の話で、どちらもタイプは違うけれど善い人(^^)♪長男も話に登場して人柄はわかっているけれど、単独で読みたいなぁ(^^)
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表題作と「笛の音」の2編。
字も大きくページ数も少ないので、短い時間で読める。表題作は江藤家の三男、もう1作は次男が主人公。思いもしない展開だったけど、夫婦間の何気ない日常の空気感が心地いい。
どちらのお話も良かったけど、短かったからかちょっと物足りなかった。長男が主人公の話も読んでみたい。
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アルファポリスも、この小説家の会川いち氏も、初めて出会う本であった。
表紙の可愛さと、真面目で、気の利かないような武士と、濡れ縁の方から、庭を見つめるふっくらとした女性、、、本を広げると、活字も大きく、読みやすい。
江藤家の長男、次男、三男にまつわる話で、あるが、、、三男の妻との何とも言えない位、絆の深さと、お互いに想いやる優しさ、、、、
見合いの席も、話の筋が、出来てから、、、書かれており、、、余計に、2人の関係が、自然と周りをほんわかしてくれる。
桜が、根付いてくれて、薄紅の花を付けてくれるのを、夫婦2人で、空から見ているだろうか?と、思わずには居られなかった。
「笛の音」も、お家の後継ぎ問題と、武士の信念とは、、、、と、江藤家の次男の優秀さと、世間の流れをも、把握出来て、番代の殿様とのつながりが、又、格別言葉が、少ないのに、其の中に、優しさの感じられる話であった。
大きな活字、そして、本の枚数からして、あっと、言う間に読めてしまったが、心優しくなれる本であった。
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座卓が3
後半の「笛の音」が4
図らずも、藩の後継者となった前藩主の弟鷹光。鷹光を支える用人・信次郎との奇妙な関係。
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2編の物語。どちらも私にとって結末が分かりにくかった。何故、仁三郎は義理姉に妻の形見の簪と和服を託したのか。
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「居酒屋ぼったくり」をきっかけに、アルファポリスの単行本を片っ端から攻めております。笑
おしなべて、さくさく読めるのがいいね。
文庫のほうが持ち運びやすいんやけど、内容や雰囲気が、単行本でこのフォント、およびフォントサイズがぴったりやと思う。
(どこがどうと具体的にはよういわれへんけど・・・)
こういうところも踏まえて、読書やんねえ。
基本的に挿絵は不要派なんやけど、装丁ってすごい大事やと思う。
さて、この本は、藩主家老家の三兄弟の話なんやけど、めちゃくちゃ面白かった!!
「感動時代小説」と、帯には書かれてるけど、そこまで構えて読まなくてもいいな。
でもバックグラウンドはしっかりしてるし、登場人物のしゃべり方が丁寧なのがいいな。
藩主や小役人、上士が舞台の話ってなかなか読まないので、そういう意味でも新鮮でした。
そして、三男の仁三郎よりも、次男の信次郎の話のほうがグイグイ読んじゃったのはもう・・・。仕方ないよね・・・(笑)。
ちゅうか、表題作と信次郎の話とではテンションと方向性が違いすぎる・・・!
表題作は、初めて読む作家、初めて読むような設定なので若干手探りで読んでいたのだけど、小夜との突然の別れに
「エッ」
と、二度見。出先で読んでいたので、うっかりフリーズするくらいにはびっくりした。
その後、仁三郎が倒れたときも
「またか・・・!」
と、フリーズ。
全然、「淡々とした二人の日常」じゃないよ~、と、思ったけど、そうか、今よりももっと人の「死」が身近にある時代なんやな・・・。
江藤家三兄弟はさぞ男前なんやろうな。
小夜は幸せやったに違いない・・・、とは思うけど、この時代の妻って
「お母さんか!」
と、スでツッこみたくなった。
小夜の生き様も幸せなんやろうけど、個人的にはもうちょっと違う幸せを願いたいかな・・・。笑
私には女子力がないからネ・・・
著者の本を他にも読んでみたいけど、既刊本はないのかなあ。
端的な文章がつらつら並ぶのは違和感があるといえばあるかもしれへんけど、この世界観にはピッタリやと思う。
(2016.07.30)
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表題作と「笛の音」の中編2作.
ある藩の国家老の家格の江藤家の三男を主人公にした1編.妻との慎ましい情の通い合いが(悲しい結果ではあるが)心に染み入るようだった.また次男と藩主代理の1編もぎこちない二人の交わりが掛け替えのない関係になっていくのが面白かった.そしてどちらにも登場する黒幕的な長兄がなかなか良くて,彼の物語も読んで見たいと思った.
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字が大きくて、ページ数も少ないので、なんとなく、手に持った感じが物足りない。表題作と、「笛の音」の二編。「座卓と〜」は、外回りをする役人と、その妻の話。桜の枝が根付いて良かった。「笛の音」は、藩主代理の鷹光と、側仕えの江藤の話。下手な笛の音で、鼠が逃げて行く…。
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『居酒屋ぼったくり』の後ページの広告より
見知って読む
話が短いので、あっという間
もっと細かいエピソードや細かい描写があれば
物語の、心情の、本の
厚みがでたと思う
ちょっとサックリしすぎ
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出世に全く無縁の愚直な下級武士と、可愛らしい奥さんの日常が描かれます。まさに、人情味溢れる物語です。やっぱりこの世は、義理と人情ですね。
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字が大きく読みやすかった。
代々、家老職を担う家元の、三男と次男の話。
どちらの話も良かったが、それぞれの話に長男は出てきても、三男の話に次男、次男の話に三男は出てこないので、少し「?」となったところはあった。
話が短く、急展開なことも多いので、もう少しエピソードなどがあれば、ストーリーに厚みが増したかな、とも思う。
お武家さんの話は、政の堅苦しいイメージがあるけど、これは優しくて、義理と人情なとっつきやすいお話。