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薄めの見た目につられて軽い気持ちで(目的は軽くはないけれど)読み始めたら、とても重厚だった。なかなか進まなかったけれど、それはそれで理解て活かそうとした結果だと思う。
国と国の関係は、単に二国間の問題ではなく、それぞれの国が他の多くの国との関係において決めた方針や状況に応じて決まるのだなあということが、改めてよくわかった。
「前と言っていることが違うじゃないか」と感じることも、相手国が別の、とくに隣国との間の状況に違いがあることに起因することが多い。
日本の大臣クラスが配慮にかける言動で更迭されることがしばしばあるが、他国の言動もそれなりにひどいなと思う。それぞれが自国のこと優先で考えると、全体としてよろしくない方向に行ってしまう。他国の状況も見ないといけないし、国内世論も見ないといけないし、非常に舵取りが難しい。
思っていた以上に米国とソ連(ロシア)の影響と干渉は大きかった。中国からみたソ連はとても大きな脅威であり、ソ連の硬軟により中国の対応の振れ幅も大きくならざるをえないのかなと感じた。同じ社会主義だったのに。