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聖書の入門書。一時期、毎月のようにキリスト教の某宗教団体の方が布教活動で我家に来た事があった。彼と話すと聖書の内容について教えてもらうばかりで「あ、そうですか」としか言えない。(「あ、そう」しか言わないので、来なくなりました)
結局、聖書の予備知識が無いと会話にならない。そう思って読んだ記憶がある。
著者の聖書の解釈が全て正しいかどうか判らないが、基本的なところを知るには良い本だと思った。聖書は一冊の本ではなく、一定の方針で編集された全書であるという主旨には納得。キリスト教だけではなくユダヤ教やイスラム教の理解も進むと思う。
因みに、この本の目次は以下の通り。ご参考
誤解されている聖書
聖書誕生の秘密
歴史書としての聖書
イスラエル史としての聖書
日本人にはむずかしい契約の思想
現代も生きる聖書の律法
聖書における預言の重み
革命思想の原点
ユダヤ教の成立とその問題点
聖書のなかの知恵・空と無・恋
キリスト教への胎動(ユダヤ教の3派;黙示文学と終末論と救済者;洗礼運動とガリラヤの風土)
新約聖書とイエスと同時代の資料
新約聖書の中のイエス
キリストとは何か―メシア、人の子、神の子、主
使徒の世界―パウロとヨハネ