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SEとはなにか?
必ず聞かれるこの質問に対して、就職活動の時に、学生へ繰り返し説明される「システムが家だとすると、SEは建築士、プログラマは大工のようなもの」というテンプレートでごまかしてきたが、釈然としなかった。
現に、SEである自分は、営業をすることもあるし、軽いコンサルティング、アーキテクチャを設計することもあれば、プログラミング、テスト、移行をすることもある。
SEは日本独自のIT生態系が育んだ「なんでも屋」
という箇所を読んだときすこししっくりきた。
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業界の構造としては、きれいごとでないことも書かれているのは共感できるが、ユーザー企業の予算や人材の記述でしっくりしない部分があった。
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大手 SIer の立場ですが、こちら側の視点としては共感でき、かつ、相手側の動向的に参考になる部分も多くありました。
今後どうなっていくか興味深く見つつ、忘れてはいけない考え方などの点について再読していこうと思える、良い書籍だと思います。
あ、経営者にも読んでもらうという意味では、タイトルがかなり SE 向けなので、どうだったんだろうなとも思います ^^;
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雑誌記者・編集者の極言・暴論集。
外野から無責任な発言を繰り返す,さすがマスコミ!
楽天BOOKSで購入
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日本にのみ存在するSE(システムエンジニア)という職種。先端分野ともてはやされるIT業界。これらを取材してきた作者の語る業界や職業としての未来について遠慮なく語っている。一SEの端くれとしてIT業界に足を突っ込んでいる自分も思い当たる点は多々あり単なる批判本とは言えないと思う。
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日本のITベンダーは人月商売と多重下請け構造で、価値の提案者ではなく御用聞きになっている。クラウドやモバイルデバイスでITのあり方が変わろうとしている今が、IT部門やITベンダーが変わるチャンスである。
IT活用と言うとイメージするのが、この本で言う事業部門でした。IT部門とかITベンダーのリソースが、事業以外のところに置かれていたなんて、知らなかったし見えなかった。
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暴論とかの姑息な表現手段は置いておいて。客観的事実、筆者の認識、筆者の予測は明確に切り分けて読む必要はあります。いいとこ、A4用紙3ページ収まる内容を同じことの繰り返しで読ませるのは苦痛でしかありませんでした。Cコード3(専門)なので、業界用語に注が入っていないのは仕方無いのですが、その割に言葉だけは、就活生や新人への気遣いがあるのはアリバイ工作ですかね。事実については本書のままですが、提言みたいなのをどう扱うかは自己責任で。外したところで、なんとも思わないのがマスコミ業界ですから。
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刺激的なタイトルではあるが、書いてあることは当たり前というか真っ当なことばかり。
しかし、業界関係者にはそのことが分かっていない人も多いのだろうな。
今のところ、何となくどうにかなっているのでということなのだろうか?
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ハイテク産業のイメージと裏腹に、日本のIT業界は不条理の巣窟だ。
SIと呼ぶビジネスを世界に類を見ないほど発達させたが、
これは人海戦術でシステム開発を請け負う御用聞き商売。
SIerを頂点に多重下請け構造の下で仕事をこなす。
知識集約に程遠い典型的な労働集約型ビジネスだ。
著者が「SIガラパゴス」と呼ぶ特異な業態の発達は、
顧客である企業のIT部門の惨状と対をなす。
多くのIT部門は「組織の劣化→外注化→組織のさらなる劣化」という悪循環に陥った。
そんな状況の中、「SE」と呼ばれる技術者は今日も“デスマーチ”を歩む。
■要点
1)ユーザ企業にとってシステム基盤はもはや経営の重要課題ではなく、
システム部で基盤の運用をしているSEはクラウド事業者のSEにとって代わられる。
2)SI事業者は人月商売なので給料が上がってくると技術者としての仕事がなくなり、
人件費が安く優秀な海外のSEにとって代わられる。
また仕事があったとしても付加価値の高い創造的なサービスの開発ではなく、
海外製パッケージのカスタマイズや、
付加価値の低い基幹系システムで技術者としての価値の向上は望めない。
3)保守的で失敗を恐れるユーザ企業のシステム部+SI事業者のレガシーコンビは
経営に煙たがられ、
ユーザ企業の事業部門+クラウド事業者の新コンビが稼ぐためのサービスを
短期で開発するスタイルに変わっていく。
結果、SEという日本独自の不思議な職種はなくなる。
■目次
【イントロダクション】
【第1章】 開発を忘れたIT部門の悲喜劇
【第2章】 ガラパゴス化する日本のIT業界
【第3章】 顧客とITベンダーの不条理な関係
【第4章】 技術者のキャリアの危機と可能性
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SI業界にはびこる問題点がよく理解できた。ただ連載記事をまとめて書籍化しているので、内容の重複が多く冗長。整理して体系立てて書けば3分の1くらいの分量で済むだろうに。
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終わってみればそこそこいい本だったなあと思える。
ただ、読み出しから前半にかけてはイライラするばかりだった。
不思議と後半部分は共感・納得できることが多かった。
こんな本を顧客とSEで共有できたらおもしろいだろうなあと思う。
ちょっと残念だったのは、Webコラムの寄せ集め的な体裁で何が言いたいのか分かりにくかったり、文脈が前後したり、同じことが何度も出てきたりして読みにくくしてしまっているところ。もっと編集頑張って欲しかった。
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2015年刊行。つねづねIT業界の好景気は東京オリンピックまで、と言っていたが果たして。コロナという予測不可能な事象に見舞われてしまったのでまた事情は変わるか。自分が業界において少し違う位置にチェンジしたので、従来と比べて興味は無くなった。なんやかんや昔ながらのSIerは残り続ける気はする。
・開発を忘れたIT部門の悲喜劇
・ガラパゴス化する日本のIT業界
・顧客とITベンダーの不条理な関係
・技術者のキャリアの危機と可能性
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読んだ後にコメント残すの忘れてましたが、強烈な印象だったと記憶してます。SEが死滅というより「日本の」SEが死滅するのでしょうね。産業も死滅して、日本の社会も崩壊するとか悪いことを考えてしまいます。
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大手 SIer に勤める身としては耳が痛い話ばかりなのだが、それでも ITPro (今の日経 xTECH)の「極言暴論!」はお気に入りのコラムの一つ。最近、仕事で「うちの会社、これからどーすんだ」という議論に巻き込まれているため、書籍になっているものだけでも読み返しておくかと思って、読了。
極言暴論と言いつつ、書かれていることは至極まっとうで、中の人からしてみればいちいち頷くことばかり。数年前には決定的になっていたユーザ企業 IT 部門の空洞化に加えて、昨今は IT 予算がいわゆる「基幹」から事業部門プロジェクトへとシフトしているのも指摘の通りで、SIer にとっては(オフショアの IT 土方を100人並べて100倍にレバレッジさせる)労働集約的ビジネスから脱却して、新しいビジネスモデルに移行できるか、あるいは死滅するかが、この 1,2年で問われることになる。
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メインフレーム開発とWeb開発の違いなどを通して、従来のIT部門の終焉を予言する本。これまで、もやもやしていた従来のIT部門のダメなところを暴論という形で、一刀両断で描いてくれていて、非常にわかりやすい。日本的ムラ体質も根深く影響していることは無力感に苛まれるが、アメリカ型の転職によるキャリアアップの考え方は、あらためて清々しいと感じ、その考え方で自分もキャリアアップせねばと思った。またSEというよく分からない用語についてもムラ社会観点での説明を与えてくれたのは非常に助かった。