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シリーズ二巻目の引き立て役は隠館厄介に替わり、警備員の仕事をクビになって日が浅い親切守だ。
そんな守のクビに関わる3人のはなし。
一人目はもちろん、最速の探偵こと掟上今日子さん。
守が警護する美術館のとあるフロア、毎日その絵を1時間も食い入るように眺める。
総白髪の彼女は言った。この絵は2億円の価値がある。
また別の日に彼女は言った。この絵の価値は二百万程度です。
二人目は美術館に模写に来た天才少年、剝井くん。10歳。天才が持つ雰囲気と言動は一般人のそれとは違うのだろうか。
無礼な物言いの少年だが、その腕は一級品。今日子さんが言った絵の価値を分からない守に、その絵の見方を教えた。
そして三人目。守のクビきっかけの張本人。和久井翁。
守が警護する部屋に入ってきて、突然に杖を振りかざして絵を破壊した。守が止める時間もないほど突然のことだった。
そして、館長を呼べという老人。
後日、守はクビになった。
和久井翁が、その絵を破壊した理由を調べるべく、守は今日子に調査を依頼する。
奇縁の末に、守は和久井翁を警護する仕事を依頼され、守は今日子に手伝ってくれるよう依頼する。
そして守が今日子を連れて和久井翁の待つ場所へと向かうと、そこには血を流し倒れている和久井翁の姿があった。
というわけでシリーズ二巻目でした。
今日子さんの一日ごとの記憶リセットについての謎は進展なし。
三巻は夏ごろ出る予定なので期待。
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図書館で借りた本。
今回は、今日子さんは毎日のように美術館へ通っていた。
もちろん、記憶は毎日リセットされるので、今日子さん本人は毎回初めて来ている。しかし、警備員の親切(おやぎり)さんは、いつも同じ絵の前で1時間も見入っている今日子さんの事を不思議に感じていた。そんなある日、今日子さんは突然いつもの絵の前で立ち止まらなくなった。
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備忘録と挑戦状を繋ぐ?~僕・親切守は念願叶って警備会社に就職し,美術館に派遣された。よく訪れる白髪の女性は一枚の絵の前で1時間佇む。思わず理由を訊ねるが,2億の価値があるという。別の日,同じ女性がスルーするので聞くと,前回のことは憶えておらず,価値は200万だと百分の一になってしまった。探偵で推理するなら有料だという。その前後,スケッチブックを持ってクロッキーで模写している男の子は,箔井陸であり,抽象画は母なる大地を描いているのだと教えられる。次に来た袴の老人は和久井と言い,いきなり杖を絵に振るった。取り押さえたが,美術館長の知り合いらしく,僕が規定以上の退職金を貰って身を引くことで一件落着した。この泡銭で掟上今日子に推理を依頼する。和久井翁は,額縁制作所の警備を依頼してきた。所有する高層マンションに画家の卵を無料で入居させ,地下で200万の絵を2億にする額縁を制作しているのだ。今日子に警備の手伝いをさせようと相談すると,現場を見てアドバイスはできると言う。和久井翁は電話に出ず,呼び出しにも応えないため,今日子は事件が起きたと,セキュリティを突破して,下腹にペインティングナイフが突き立てられた瀕死の額縁匠を発見し,一命を救う。犯人はこの中にいると32階から各戸を訪問し30階では市役所から来たという今日子さんの嘘を箔井君に見破られた~台詞と台詞の間の心風景が余計だなぁ。これで嵩増ししているようで,冗長。天才少年がどう絡んでくるかと思ったが………まあ妥当な決着だ
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二話構成の連作短編集。【鑑定する今日子さん】の「価値が下ってしまった絵画」の真相は使い古されたパターンですし、和久井和久殺害未遂事件の犯人も登場人物が四人しかいないので容易に想像つきます。
掟上今日子は前作よりもキャラが固定されてきたかなと思いますが、記憶が保てないという設定は相変わらず活かしきれていない印象で残念です。
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語り手が一作目と変わっててびっくり。
犯人はまあ、それしかないよな…というところでした。
今回の語り手の親切さんは今後も登場する…のかな?1作目の語り手とどういう風に関係してくるのか、もしくは全巻語り手を変えてくるのか、気になるところです。
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シリーズ2作目でしたが、読みやすかったです。
個人的には1作目の方が気に入っていますが、楽しめたのでよかったです。
本のタイトルの意味は最初わかりませんでしたが、最後のほうでわかりました。
次回作も楽しみです。
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今回は長編でした‼︎
最後、今日子さんと親切くんの関係性がグッと近づいたと言うべきなのか…
何はともあれ、今度からは理由なしで今日子さんに会えるので喜ばしい限りです♡
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忘却探偵シリーズ第2弾。
今回は一冊丸々で一つの事件に携わる今日子さん。
「芸術の価値」からスタートする今回の事件。
犯人はなんとなく予想できる状態からスタートします。笑
この忘却探偵シリーズはミステリの内容に踏み込んで楽しむものではなく、「掛け合い」を楽しむのがやっぱりメインになります。
本格ミステリを読み込んでいる方にはちょっと物足りないかも?
自分はキャラ萌え要素で楽しめるので☆3つです。笑
たぶん現実に剥井くんみたいのがいたらぶん殴るかもしれませんね…
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シリーズ2作目。
やはり西尾さんの作品はあっという間に読めちゃいますね。
今日子さんの記憶が消えるということを、謎解きの仕掛けに仕組むという試みがうまくできているなって思いました。
難しい設定を使いこなすのは大変だと思いますが、さすがです。
起こってる事件自体は、さらっとしているのに比べ、地の文の冗長さは気になりました。まぁ、西尾さんの作品らしさといえばそうかもしれませんが、もうちょいコンパクトにまとめてもいいかなぁと思います。
そういえば、主人公(語り手)変わってるのが、かなり意外でした。
前作も今作も短編~中編なので、このシリーズの長編を読んでみたいです。
たぶんですけど、3日間くらいの、クローズドサークルで起こる、登場人物が10人前後くらいの事件が一番設定が生きる気がします(笑)
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図書館で借りる。事件の謎より、それを解決する探偵の方が謎めいて気になるシリーズ。他の方のレビューにもありましたが、長編で読んでみたいですね。解決した途端、寝落ちしてエンドみたいな。次作も楽しみです。
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このシリーズは、他の作品と違ってあまり脱線がすくないので読みやすくて好きです。(もちろん、脱線してくのも面白いところではあるのですがw)
今回も、今日子さんには振り回されっぱなしの相棒ですが、前回とは別の人になっていてビックリ!
そうか……。毎回、ワトソン役はちがうのかな……。
結構、前回の厄介くんといい仲だったから、今後の展開も期待してたんだけど……。
今回の親切くんも良いと思いますが、3巻はまた違う人が相棒となるなら、あんまり恋愛展開は期待できないのかなぁ。
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間違えてシリーズ二作目から読み始めてしまった。。。
西尾維新のシリーズは喰わず嫌いで、読んだことがなかったというモグリ。テレビドラマ化されるとのことで手に取ってみた。
本作はあえてジャンルを分ければWhy done itモノ。よく構成されている。
突飛な設定のキャラクターが作れるよな〜と感心。
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レビュー読んで「厄介くんが出ないなら買うのやめよっかなー」と思ってけど弟に「え?買わないの?買うって言ってたじゃん」って言われて半ば仕方なく買ったらおもしろくてワロタ。
私は単純に今日子さんが好きなのだと思う。
そしてホントに羽川説が…!CMの声が羽川だった、とは聞いていたけども…ほほぉ…。
ストーリーは長編なので「え、どうなるの!?」ってついつい読んじゃって睡眠時間削る感じ。長ったらしい!と思う時もあるけどやっぱりおもしろい。好き。
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のちに、どんな後悔をすることになっても――どんな決断にも、後悔はつきまとうものであり、ならば、選択するときに本当に選んでいるのは、どんな後悔をしたいか、ということなのかもしれない。
(P.170)
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シリーズ二作目。前作は読んでおいた方が楽しめそうではありますが、ネタバレはありません。むしろあの人はシリーズキャラじゃないんだ……ってのがちょっと意外でもありました。
最初の事件の謎そのものは小粒な印象だけれど、盲点というかなるほど思い込みがあると解けない謎かも。
そしてメインの謎。まあ登場人物が他にいないので(笑)、犯人の見当はつくといえばつきますが。それは問題じゃないのですね。今日子さんの探偵としてのスタンスは実に立派です。しかしそれにしても今日子さんって……もろもろのスキルが高すぎです。それに驚き。