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内容紹介
深瀬和久は、事務機会社に勤めるしがないサラリーマン。今までの人生でも、取り立てて目立つこともなく、平凡を絵に描いたような男だ。趣味と呼べるようなことはそう多くはなく、敢えていうのであればコーヒーを飲むこと。そんな深瀬が、今、唯一落ち着ける場所がある。それは〈クローバー・コーヒー〉というコーヒー豆専門店だ。豆を売っている横で、実際にコーヒーを飲むことも出来る。深瀬は毎日のようにここに来ている。ある日、深瀬がいつも座る席に、見知らぬ女性が座っていた。彼女は、近所のパン屋で働く越智美穂子という女性だった。その後もしばしばここで会い、やがて二人は付き合うことになる。そろそろ関係を深めようと思っていた矢先、二人の関係に大きな亀裂が入ってしまう。美穂子に『深瀬和久は人殺しだ』という告発文が入った手紙が送りつけられたのだ。だれが、なんのために――。
深瀬はついに、自分の心に閉じ込めていた、ある出来事を美穂子に話し始める。全てを聞いた美穂子は、深瀬のもとを去ってしまう。そして同様の告発文が、ある出来事を共有していた大学時代のゼミ仲間にも送りつけられていたことが発覚する。”あの件”を誰かが蒸し返そうとしているのか。真相を探るべく、深瀬は動き出す。
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男性が主人公だが、志向が男性的でないせいか読みやすかった。思っていたように話が進んでいたと思おたら、最後にとんでもない結末だった。
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ある夏の日、大学のゼミ仲間と行った旅先で、親友を失った。あの日から数年経った今、あることがきっかけで再び事件と向き合わなければならなくなった。彼はどんな人間だった?どんな人生を送っていた?彼の姿を追えば追うほど、悔恨、感謝、愛が溢れ出す。
そんな、言ってしまえばただの友情物語…かと思いきや!湊かなえはやっぱり湊かなえだったー!最後の数ページでどんでん返し。まさにリバース。彼はどんなことを想って旅立っていったのだろうか…死人に口なし。
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ある告発文をきっかけに主人公は過去を振り返る。徐々に真相が明らかになる展開に頁を捲る手が止まらない。ラストで驚愕の事実に殺られた。そこに至る各人の心理描写がお見事で説得力がある。タイトルが絶妙。黒い湊かなえを堪能、一気読み。
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大学のゼミ仲間達と別荘に遊びに行き、1人遅れて到着したメンバーを車で駅まで迎えに行く事になったのだが運転したのは飲酒した広沢。その広沢が崖に落ち死んでしまう。時は流れ当時のメンバーに人殺しと書かれた手紙が届き犯人探しが始まるが実は……最後に真相が解るが、どうなんだろう?善き者は早く逝く。
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読んで読んで読み進めて、ひゃー!
なんともいえない読後感。
きらいじゃないけど、好きと言うべき本でもないような。
だけどとっても読ませる本。
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皆のレビューを読んで、慎重に読み進めて行ったはずなのに
まさかそんな終わり方だとは・・・。
湊かなえはいつも救いようがない。
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冒頭いきなり『深瀬和久は人殺しだ』と読者を引き込むかと思いきや、コーヒーのうんちくはある平凡なサラリーマンの話から、大学時代のゼミ仲間の回顧で同級生が事故で亡くなり引き戻され、さらにゼミ仲間全てに告発文と殺人未遂で犯人がほぼわかりかけ、作者らしくないほっこりした結末と思ったら最後の最後にイヤミス。流石の湊かなえ!
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帯に書かれていた 「コーヒー好きの平凡を絵に描いたようなサラリーマンに起きるある出来事」というところに惹かれて読みたくなり購入した
登場人物たちを『わたし』と一人称で描かれてきたこれまでの湊かなえさんの作品とは異なり、今回はサラリーマン深瀬が中心となって物語が進んでいく
なので、「告白」など、湊かなえ作品が難しくて読みづらいと感じた人にも素直に読みやすい作品かと思われる
読み進めていくうちに、多少中だるみはあるが、告発文を受け取り、自分が一番の親友だったと思っていた広沢の、人となりを調べていくうちに、彼を死に追いやった人物と原因が明らかになる
ラストは衝撃は結末に...
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親友の広沢を事故で無くした深瀬と、同じゼミ仲間の谷原、浅見、村井。本当に広沢は事故だったのか、広沢を殺したのは誰なのか。そもそもお酒飲んでる友達に車出迎えに来いっていう時点で村井よ、、、お前のせいだ!とか思うけどね。
全て深瀬目線で書かれているんだけど男の嫉妬って陰険よなぁ!女の嫉妬よりタチ悪いしめんどくさそう。。。深瀬みたいに偏屈なやつもねちっこくて嫌だし、谷原とか自信があるヤツが自分より野球うまい広沢に嫉妬したりとか。あとお酒飲めないっていってるのに盛り下がる!とかいうなんて!別にいいじゃんと思った。大学生男子ってめんどくさいのね。
結局最後のオチはやるせない。まさに題名通り「リバース」だね。深瀬どうなっちゃうの??
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あぁ、どうせ犯人はこの人だろなぁ、と思って読み進み、あぁ、やっぱり、と思ったら…!!
そうだ、湊かなえ作品読んでたんだった!久々の作風。おかえり。
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久しぶりに一気に読めました。
先が読めてきたかも…と思いながら読んでいたけれど、最後その上を来てあっけに取られました。
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告発文を発端に過去の事故とその被害者をたどるミステリー。
お家芸の独白調を封印し、珍しく男性主人公の作品です。
最初の一行と最後の一行がインパクト大です。
本筋の告発文の犯人捜しは想定内の展開でしたが、ラストの落ちは予想外で気持ちのいい裏切られ感でした。
ミステリー部に二点文句があり、告発文の犯人の行動にちょっと無理な展開がある点と主人公の入手した資料からの犯人を見落としていた点です。
ただ、思った以上に主人公の心情は素直に同感できたのは収穫でした。
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深瀬和久は、小さな事務機器会社に勤めるしがないサラリーマンだ。コーヒーを淹れるのが上手いことだけが特技で、その縁で知り合った美穂子と付き合っていた。ある雨の日、美穂子の職場に一通の手紙が届く。「深瀬和久は人殺しだ」。大学時代のたった一人の親友、広沢を、ある事故で喪ってしまったことを、深瀬は打ち明けるのだった。
おおおおおおいっ!久しぶりに読まなきゃ良かったって終章だった……後味悪すぎる……確かに伏線通りだけど、これ深瀬くん死にたくなっちゃうじゃん……真実が明らかになった途端他のメンバーは掌返ししてきそう。湊さんにしては悪意の割合が低いなって思いながら読んでたけど、終章まではなんかいい感じにまとまったなって印象だったので。いやあ後味悪い。
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いつもの第一人称が変わるのではなく、最初から最後まで同じ人が第一人称だった。
内容的には、結末は、途中で想像した通りだったが、面白く読めた。