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暮しの手帖創刊者の大橋鎭子さんのエッセイ。ポルトガルのコーヒー屋さんでお供にするポテトコロッケの話。
旅慣れた人が胸元にふたつみっつと寄せてつけた美しいブローチたちの話。
昔は若さを際立たせていた紺やグレーの服が、歳とともにいつの間にか似合わなくなったところを、華やかな色使いのスカーフなどを使ってもう一度似合わせる話など、ていねいでやさしい話が淡々と続く。
うまくいかない日はゆっくりお風呂に入って明日を祈り、料理の気が乗らない日は、大きく切ったお肉とキャベツを鍋に放り込んでコトコト煮る。
細やかなところに気を使う面と、おおらかな性格が垣間見える文章に、のんびり読めます。
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一編が短いので合間時間に読みやすくて良い。
ほっこりと温かい気持ちになるお話が多く、覚えておきたい豆知識や心に留めておきたい素敵な言葉たちがたくさんある。とっても優しい本。
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このエッセイは特別な出来事、誰も経験しないような出来事が書かれているわけではありませんでした。もちろん中には海外でのことや、著名人とのやりとりもあります。でもそれ以上に、ごく日常的な出来事がこのエッセイの中で取り上げられています。
しかし、毎日の生活を慈しむ心、美しいものや楽しいもの、尊敬に値すること、それらをいつも見逃さない筆者の心がこのエッセイを特別なものにしています。
また、読み進めるうちに、そのような筆者の心が自分の心にも流れ込んできて、不思議と自分の心も豊かになっているように思いました。
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雑誌『暮しの手帖』の中でも最も好きなページ「すてきなあなたに」。
それをまとめた一冊。子どもの頃にこのページが大好きで繰り返し読んでいた。子どもらしくない(笑)。
美味しそうな料理の作り方が簡単に書かれていたり、ちょっとした生活の知恵や手仕事などが紹介されていたり、オシャレのポイントが書かれていたり。およそ子どもには必要のない情報ばかりだったとは思うがなぜか好きだった。
読み返してみると、筆者は多分今の私と同じくらいの歳だったのだと思う。しかしその言葉遣いはあくまでも上品で丁寧。我が身と比べてなんと美しい世界に住んでいることか。まずは言葉遣いから正してみようかと考えさせられる。
…いや、無理ですが…(がっかり)。
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温かく前向きになれる言葉の数々に、日常のほっこりしたお話。作ってみたくなる素敵なお料理のレシピ。毎日がちょっと楽しくなります。1つひとつのお話も短くて読みやすい1冊です。