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現実を反映させながら、事実と偏見をひっくるめて真正面からゲイを描いた作品。子どもの反応含めて、少しずつ分かり合っていく様がほんわかとした日常ドラマの中で描かれる。この真摯なバランスは作者ならでは、ってことなのかな。
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201607/1・2巻まとめて。趣味の範疇ではないけど読んでみたら、普通に面白かった。一般紙連載とはいえ、各描写が濃厚(おさえてるだろうけど)なのは田亀源五郎ならでは。2人ともハズバンド、というのはいいね。
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2017年1月22日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「リョウ」。チャンプ本。
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もちろん察していましたが、普段読むようなBLとは全く違いました
今のところ大きな展開はありませんでしたが、二巻以降も機会があれば読みたいです
マイクの笑顔がso cute
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LGBTQの本棚から
第24回「弟の夫」
今週は学祭で林くんが忙しいそうなので、不詳赤木かん子がピンチヒッターをあいつとめさせていただきます。
無事完結しました「弟の夫」……。
双子の弟に、高校生のときに、オレ、ゲイだから、といわれて、以来どうしていいかわかんなくてなんとなく疎遠になり、そのあとはカナダにいっちゃってそこで結婚して……長いこと会ってなかった弟が病気で亡くなります。
男の兄弟なんてそんなもんかと無理やり納得させていた兄ちゃん……バツイチ、娘あり、自分はアパート管理して昼間自由だから育ててる……のところへ、ある日、白人の、でかい、気立てのいいおっさんがあらわれ、弟の夫だ、といいます。
固まる彼とは反対に、娘は、おじさん?といってなつく……。
これは、マイク(夫ね)と何週間かつきあうことによって、兄ちゃんが自分の偏見やわだかまりに気づき、それを解体して自由になる物語です。
本当はずっとそうしたかった……。
だって仲のいい兄弟だったのです。
当事者は大変です。
それは本当にそうです。
嫌だと思っても逃げられないし……(笑)
でも、まわりも大変なのです。
価値観を一変させるということはー。
(まあ、その価値観は差別そのものなので、そんなもの、なくてもいいわけですが……)
兄ちゃんは自分が自由になると同時に今度は周囲の偏見の目とも戦うことになります。
遊んじゃダメよ、という娘の友だちのお母さん……。
ああいう人といるのはちょっと……という学校の教師……。
かと思えば、こっそり話を聞きに来たゲイの少年がいたり……。
マイクがくる前に自分が暮らしていた世界が思い出せなくなるほどの転換……。
そうしてようやく彼は弟をもう一度愛し、悲しみ、和解する……。
テーマをきっちり描いているだけでなく、バランスのいい上質の物語に仕上がっています。
というわけで、司書は読んでおいてね。
2017年10月23日
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想定外の良作
ゲイである双子の弟がカナダで亡くなったが
その夫が訪ねてくる。それに主人公がどう向き合うかを
丁寧にまとめられている
主人公自体、妻と別れて子供と二人暮しなので、
どちらかというとマイノリティである点や、
娘がこの状況を楽しむのも、ゲイ云々よりも自分に
カナダ人の親類ができたと言う驚きが勝ったなど、
受け入れやすさを細かく設定している
1巻では主人公がなかなかこの自体を受け入れられないが
父親としてどう振る舞うかを真剣に考えて、徐々に考え
をシフトしていくなど、実に心地良い流れだ
主人公が鏡に映るシーンも多いのは、暗に弟を暗示して
るのだろう
唯一納得できないのは、こんな生活であんなマッチョに
なれるわけがないという点だけである
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ガチむちな男性二人が表紙をかざっていて、どんな物語になるのかーと思ったが、同性愛者本人の悩みやその人に関わる人の思いなど真面目にストーリーが続いていく。
かなちゃんが無邪気にマイクに質問するのがいい。
どっちが奥さんなの?と聞いて、マイクは、そんなのはなく二人とも旦那さんなんだよ。と答える。
男と女が愛し合って結婚することが当たり前のように考えてしまっている自分がいることに気づきました。
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LGBTをテーマにしたホームドラマ。
気になっていた作品で、NHKプレミアムでドラマ化するっていうので一気に読んでみました。
原作読んで改めてチェックしてみると、ドラマのキャスティングが絶妙ですね。ビジュアルはかなりの納得感。特にマイク…!
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同性愛を扱う作品は様々な切り口で描かれているものがあるが、本作はいわゆるガチムチ系の直球派であり、耐性のない方にはおすすめしにくいきらいがある。
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子どもの頃から、セクシャリティーとかジェンダーとか強い関心を持ってきました。ブックパスの中でたまたま「弟の夫」を見つけたのですが、すぐハマりました。
とてもおもしろく、これがもう何年も前に発表されていて、NHKでドラマ化もされていたというのに、全然知らなかったことになんだか落ち込んでしまったくらいです。
田亀源五郎さんは、オカマルト等で調べたところでは結構ハードなゲイ・アートがメインみたいで、あの男性同士の緊縛ものと本作が同じ作者によるものとは俄かには信じがたいくらいです。
本作でまず感じたことは、作者の温かさと誠実さです。押し付けず、真摯に向き合う弥一やマイクの姿に素直に感動しました。
でも私が一番気になったのは、弥一と夏樹の離婚です。私が今まさに離婚協議中であり、今月中にも私は夫だけでなく小学生の娘を置いて、家を出ることが決まっているからです。現在のマンションから徒歩5分くらいのところに、ワンルーム・マンションを借ります。
作者はなぜ、離婚家庭を描き、しかも世の中では珍しい、母親が家を出るタイプの離婚家庭を選んだのでしょう。この点はある意味、離婚業界のマイノリティーです。きっと何かしら思惑があったことでしょう。
どなたか、この理由をご存知の方がいらしたら、教えてください。
私は、いつか作者に会えるかもしれないと期待して、また二丁目に遊びに行きますー。
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全巻読了しました。
田亀先生のゲイ漫画を拝読した事がありまして、アーティスティックは成人向け専門だとてっきり思っておりました。
素晴らしい漫画ですね!
いつのまにか凝り固まってしまっていた先入観と偏見が自然とあらわにされていく主人公と、素直に受け入れていく子供。
それに合わせて変わっていく主人公。
私もいつのまにか偏見があったなと感じました。
この漫画を読んで先入観と偏見が溶かされていく感覚がします。
学校の図書館などにぜひ置いていただきたい。
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みんながあることをありのままに受け入れられる世の中になればいいなと数年前からずっと思っている。
思う前はわたしもこの弥一さんみたいな心情だったところはあるし、子どもの時から当たり前と教えられたことと違うことを「普通じゃないこと」と捉えるのは仕方ないのかもしれない。
でもいつかみんながこんな風に当たり前に、人と人同士として生きていける世の中になればいいなあ。こういうことを思ったり言ったりしなくてもいい世の中になればいいな。
当たり前になっていく過程が優しく描かれててめちゃくちゃ泣きました。。。
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自分の双子の弟は家を飛び出てずっと海外で暮らし、現地で同性婚をして、そして亡くなり、その「夫」が日本にやって来ることになった…
今時のジェンダーに対する意識とそういったものにどう接していいか分からずにいる主人公の葛藤の描き方、LGBTを考える根底としてこういう作品が(良い意味で)一般の人の目に触れる機会がもっとあるべきだなと思う
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いい歳こいて親の遺産で喰ってるようなもんだし… 近代以降、世界で初めて同性同士の結婚が合法になったのは、2001年のオランダ。 グロサリー…ああ食料品店か チーズアンドマカロニ ハズバンド夫…旦那さんってことだ ちょっと整理_してみよう_つまり俺は_結婚とかカップルとかいうものを_無意識のうちに_男と女という関係を基準に考えていた_…ってことだ_当たり前のようにそう思いこみ_全てをそこに当て嵌めていた ピンク色の逆三角形=ピンク・トライアングル=ゲイプライドやゲイライツ運動のシンボル 第二次世界大戦時、ナチス・ドイツによるホロコーストでは、ユダヤ人と同様に多くのゲイが、強制収容所に送られました。
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普段はゲイ漫画を描かれている作者の、一般向けの作品。
死んでしまった弟の、カナダ人の「夫」が家にやってきて…という話。
いわゆる「ノンケ」の人が持つゲイへの偏見みたいなのが、かなり鮮明に描かれている。
面白くないわけではないんだけど(借りてきた漫画だけど続きを買おうか迷うくらいには)、ちょっとある種の「説教臭さ」みたいなものを強く感じないでもない。普段こういう問題に全く触れない人は新鮮に感じるだろうか。
子供のカナが余りに純粋すぎるというか、主人公との比較でそうなってるんだろうけど偏見ゼロで、そこもちょっと作られた感じを覚えてしまうんだけど、カナも偏見持ってると話がすごい重くなる上に収集つかなくなるだろうから仕方ないか。カナの友人たちも同じく純粋無垢で、うーん、ちょっとそこはリアリティがないよなあ。
それにしてもラストの展開は完全に騙された。
途中の唐突なシャワーシーンはサービスカットなのね(笑)