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なんでイギリスの王室のあれこれに
日本の報道がこんなに食いつくのだろう、
と思ったことがこの本を読んだきっかけ。
そもそも世界情勢に全く疎いので、
書いてあることに「へえ〜」と感心するばかり。
イギリスの歴代首相のリストを作って、それを片手に読み進めると尚面白い。
特に、サッチャー首相時代、
二人の女性が国を背負っていた事が非常に興味深い。
サッチャー氏の葬儀にも参列した女王、この二人がどんな話をし、どんな関係を築いていたのかは当人同士でしかわからないが、強い女に萌えます。
最後に著者は「クオリティ•オブ•ライフ(生活の質)」に関して述べている。
日本で幸せに暮らすために私たちは
日本の政治や社会というものをどう動かしていけばいいだろうか。若い世代がもっと政治に関心を持ち、参加していくにはどんな方法があるだろうか。
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イギリスという国に今まであまり興味がなかったけれどがぜん面白くなりました。王政と民主主義が〝うまくやる”社会。
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ダイアナ妃とサッチャー首相の頃から今までのイギリスの政治、社会の変化のお話。筆者は元欧州総局長。
章と章の間に挟まれたコラムがなかなか面白い。
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毎日新聞の特派員として、ロンドンに駐在した経験のある筆者が、自分の体験と照らし合わせながら、イギリスの魅力や現状について解説していくという内容。イギリスの現状についてを主に取り扱っていて、同国について概説的に知るのにはぴったりだと思う。文量はそこそこだが、非常に読みやすく、久々に読書に没頭することのできた一冊だった。
章の間毎に挟まれるコラムもおもしろく、箸休めにうってつけだ。イギリス王室、サッチャー及びブレアの政策、イギリスの現在の政治について知りたい人への入り口として、文句なしに勧められる本だと思う。
ただ一点、発行時期的にEU離脱表明についてまで話が及んでいないところだけが惜しまれる。
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http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210803
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イギリスの民族少数派には王室支持者が多い。移民国家イギリスの「国民」の定義は「国王の下に集う人々」であり、反移民を唱える政治勢力が増長しても、政治を超越した国王が少数派のアイデンティティの防波堤になっている。p.41
政治研究所のハドン氏。イギリスの憲政システムは世界で最も古い歴史をもち、長い年月をかけて出来上がった。一旦手直しを始めると、次々と手直しが必要になる。糸をほどき始めると、全てがバラバラになるという不安もある。壊れていないなら、修理するな、ということだ。p.84
イギリス貴族社会では、ウィリアム征服王とともに渡来というのが最も誇りとされる由緒。p.161
アンディ・マリー。テニス選手。スコットランド出身。ロンドンのメディアは僕が勝つとイギリス人と呼ぶ、負けるとスコットランド人と呼ぶ。p.261
フィッシュ・アンド・チップスの老舗ジールズGeales。ロンドンの西部ノッティンヒル。p.287
英育ちのイスラム教徒によるロンドン同時爆破テロ (2005)。労働党ブレア首相の演説。イギリスの開放性や異質なものを受け入れる姿勢・多様な文化が息づく国であることへの我々の誇りにテロリストは付け入った。イギリス国民には不安と怒りがある。寛容さはイギリスを構成する一部だ。イギリス社会に適応するか、そうでないならこの国に来るな。p.291