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天才ギタリストが地味なクラスメイトの潜在的才能を見出しダイヤモンド原石のように磨き上げ…というよくあるストーリーなのだけど、花村萬月の手にかかればこれが濃厚で激しくて内臓の奥を刺激するようなもうたまらん物語になっちゃうんだからいやもうほんとにたまらんです。
十代でギターを触ってた元ロック少年たちは特に、甘酸っぱくて血が騒ぐ思わず「俺も若いころは…」なんて言いたくなるはず。
けど、元ロック少年じゃなくても自意識過剰な自分を持て余していた人にはきっと心に刺さる言葉が見つかるはず。
それにしても桜のお父さん、最高ですね。いいお父さんだ。
とはいえ、これ母親目線で読むと辛い。せめて高校は卒業してほしいって思っちゃう。
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ロックを中心に音楽が好きな自分には興味深い内容。演奏や音の良し悪しを聞き分けられる耳は持ってない。テレビやCDで流れるギターのうまい下手はようわからん。聞き分けられない。
素人ギターを練習し音を追いかけるのでなく、楽譜を追いかける感覚はまさにそのとーり。ダメ素人そのものです。ここらへんの音楽超人の理論、センス、才能あたりのくだりは刺激的です。耳や声や技術のお話ね。
セックス、ドラッグ、ロックンロールでロックが突出している構成。成り上がりエンターテイメントなんですがその高揚感より、音楽とは?才能とは?の探究にこのお話の面白さがあります。
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サクセスストーリー。その光と陰という感じです。
エレキギターのこと勉強になりました。
ZO-3でしたっけ「ゾーさん」。ゾーさんなめんな!!
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死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です… 「鎮静剤」の詞が妙に染みる。自分の居場所を見つける者、見捨てられた者。どちらも次の一歩へのトライが人間力を上げていくんだな。そんな青春小説だった。あぁSG欲しい。