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図解物流センターのすべて 単行本 – 2015/5/30
物流初級者、中級者にとって最適な教科書、参考書である。索引もあり手抜きしていない本である。
2016年2月10日記述
廣田幹浩(ひろたみきひろ)氏による著作。
㈱船井総合研究所 SCM&ロジスティクスソリューションチーム
チーム・プロジェクトマネージャー。シニア経営コンサルタント。
船井総研ロジ㈱取締役と本書に肩書は記載あった。1973年生まれ。
入門書としてかなり基本的な用語の解説から本書ははじまる。
P9に出てくる用語を引用する。
ピッキング(保管されている大量の商品から、オーダーされた商品、
点数を取りそろえる作業)とかなり丁寧だ。
物流センターに求められる役割、在庫型センターDC 通過型センターTC
加工型センターPCとは何か・・
教科書的でありかなり高度な内容ABC分析、KPI指数、
海外の先端自動化機器KIVA Systems、CIMCORPの紹介。
かなり幅広く物流に関して網羅していると言えるのではないだろうか。
自分も今物流センターの仕事をしている事もあって
基礎的知識、用語の再確認、曖昧な点の解消につながった。
またあやふやな認識だったものも整理出来てきたと思える。
項目毎に解説されているので知りたい所から読めば良い。
物流の世界初級書にとって適切な教科書、参考書としての役割を本書は果たしてくれることだろう。
物流の会社で働く予定の人は事前に読んでおけば助けになること間違いない。
もうひとつ本書の優れている点は巻末に索引(さくいん)がついていること。
索引を本につけるのは校正の最後にならざるをえない。
大半の日本の本には残念ながらついていない。
理由は面倒な為である。
米国ではまともな専門書ならば必ず索引がついていると野口悠紀雄氏は指摘している。
その事を著者はよく分かっているのだろう。
その点だけでも評価できる本である。