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【御用人シリーズ待望の4巻目は和歌山出張! 良彦と黄金のコンビが、古代紀国に迫る! 】
毎夜、夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命(あまのみちねのみこと)。力を削がれ昔の記憶を失ってしまった神様からの御用は、その女性が誰なのか突き止めて欲しいというものだった。
夢の女性が付けていたという簪(かんざし)を頼りに、良彦と黄金は天道根命が国造(くにのみやつこ)の祖として治めた和歌山へ向かう。そこで出会ったのは、良彦のかつての野球仲間で……。
和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが、いま紐解かれていく――。
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今回のテーマは渋かったですね。
それと参考文献、え、漢文の古事記とか今はないの?(私、実は古事記と万葉集は一番持っているもので、あ、あははは。古本で手に入ると思うんだけどなぁ)
古事記も万葉集もかなり暗記はいってるなーとか思いつつ、読み終わり。
これが諸星さんや星野さんだったら、違う解釈がくるなーとか思って完読!
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1巻から3巻まで読めたので最新刊の4巻も読んでみました。
今回はこれまでの短編連作スタイルから1冊でひとつのお話に変わりました。
けっこうせつないお話で、序盤で涙が出そうになりました。ちょっとした時代ミステリーっぽくもあり楽しめました。
また、古事記の解釈が竹田恒泰さんに似てるなあと思っていたら、参考文献に竹田さんの本が入っていてなるほどなあとも思いました。
ブログはコチラ。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4929617.html
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3巻までは4編の連作短編形式だったけど、この4巻は1冊丸々現在と悠久の時を超えた姉弟の絆の物語の長編だった。
大事な記憶を失い自身の存在意義すら失いかけている神に寄り添う御用人の在り方に感動する。
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神様の御用人業にも慣れ始めた良彦。お人よしにして善人な彼への今回の御用は和歌山の天道根命の失われた記憶を探すこと。国史には僅かにしか記載の無く、力を失い、記憶を失った神様へ何が出来るのか。友人の悩みとともに良彦の奔走が始まる。
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シリーズ初の長編。著者がよく調べているなぁって感じた。日本書紀を読んでみたいと思ったことはあったけど、こんな風に書いてもらえるとわかりやすい。
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シリーズ初の長編。
展開が比較的重め。
「人も先祖を辿れば神様にいきつき、
だから神様を崇めるのは
先祖や歴史を大事にするのと同じ」
という考え方はなんとなく納得。
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目に見えるものも、
目に見えないものも、
あなたが拒絶しない限り、
あなたの傍らにあるのです。
それを忘れないでください。
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初の長編でしたね~~。
そして、今までよりずっと歴史に深く突っ込んでいて
読み応えがありました。
くすっと笑えるというより、シリアスな感じだったけど
かえって好感が持てました。
全然詳しくない古代の歴史がすーっと入ってきます。
風景が浮かぶようで気持ちがいいです。
和歌山を訪れてみたくなりました。
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献本ありがとうございます。これまでの連作短編とは構成が変わって、一巻まるごと一柱の神様の御用をたすお話。この御用で主人公も御用人“代理”からステージが上がり、黄金様は感慨ひとしおのようですが、昇格したからと言って別段金銭面や生活に変わりはないし、誠意ある主人公のことを考えると何とか美味しい目を見させてあげたい。ところで今までの表紙のような素敵な風景の場所って実際にあるのでしょうか。綺麗ですね。
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日本の「神様」という存在の理不尽さを、改めて思い出した4巻だった。
今回の御用は、1巻分丸ごと「天道根命」によるもの。
彼の場合、『こぶとりじいさん』のような理不尽さではなく、「菅公」が学問の神様として祀られているような、それに近い。
いや、祟りを恐れての祀りじゃない分、ある意味、彼の方がやるせないのかもしれない。
そう考えると、黄金たちが時たま口にする人間の「勝手な願い」というのも、頷ける話だ。
この話には良彦や神様たちを助けようと一生懸命な人間が登場するが、現実には、多分、こういうことは起き得ない。
だから代わりに、神社の祭殿に向かう時、ほんの少しでも、そこにいる存在の過去に目を向けたいと思う。
相手は見えないものだし、いるかいないかさえあやふやだけど、それはこちらが我がままを言っていい正当な理由にはならない。
むしろ、だからこそ、自分達の神様との関わり方をよくよく考えるべきなんだと思う。
浅葉先生はあとがきで「史実とフィクションをどこまで絡めるか」と書いていたけど、フィクションだからこそ、魅力的な登場人物たちと分かりやすい筆致だからこそ、書ける「事実」や「真実」もあると思う。
私は、こういう歴史ミステリー、これからもとても楽しみにしてます。
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いつもの短編連作じゃなくて長編だということに、途中まで気づかなかった。
「あれ、1話終わったはずなのに完結してない。章だった」くらいの。
きれいな風が吹き抜けるような読後感がある。
モフえもんの出番が少ないのが若干残念だが、おまけのみなさんがかわいすぎる。
このシリーズは設定的に延々と続けられる気がするんだけど、個人的には作者さんの別作品も読みたいところである。ただ、このシリーズは書くのに時間かかりそうだから、平行してってのは難しいだろうなぁ……。
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半年ほどかけて、やっと読み終わった。シリーズものだけどこれが初めてで、古代、神様、という題材になかなか苦戦したのだけど、不思議と途中で挫折するわけではなかった本作。
やっとたどり着いたクライマックス、とてもよかったです。
最も心に残ったのは飢餓が死と隣り合わせであるというところ。お参りしては、受験、彼氏、などなどお願いしてたけど、次はいつもご飯が食べられる幸せを感謝しに行きます。
時間をかけて読んでたうちに、続編がもうすぐ発売だとか。続きが楽しみです。
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『メディアワークス文庫』献本企画でいただいた本。
お人好しの御用人とモフモフ神のシリーズ4作目。
今まで短編連作だったけど、今回初めて全巻でひとつの物語だった。
後書きで作者も書いてるけど、今巻はいわば古代歴史(神話)ミステリー。
神話好きには、なかなか読み応えがあった。
古事記や日本書紀にたった一行書かれているような出来事にも、多くの謎とロマンが溢れているんだよね。
ただ、ひとつの謎で全巻を引っ張るのはさすがに厳しいものがある。
そのことを作者もよく理解していて、そこは神話時代のエピソードを挟んだり、大国主神夫婦を絡めたりと工夫されていた。
なので思ったほど中弛みしなかったのは、よかった。
個人的には穂乃香の出番が少なくてちょっとと思っていたら、ラストに彼女絡みの掌編が。
うん、この想いが真っ直ぐしっかり育つと良いなあ。
須勢理毘売同様応援するよ。
良彦の方は代理でなくなっても、まあ、いつも通りだろうな(笑)
今回少し重くなったので次回は明るい話を期待したい。
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そういえば、御用人(仮)だったんだけ?
訳あってモフモフが抑え気味なところが
ちょっと物足りない気もするが、
良彦にとっても鬼門の野球がらみの話でもあり、
御用人を断った話もあり、面白かった。
個人の生死や幸不幸に神さまが関与しない、というのは、
いかにも日本の神様の話らしい。