紙の本
あれこれ疑問符は沸くが、まあまあ楽しめた
2016/06/16 20:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モウ子。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
300年の時を経て輪廻を繰り返してまで結ばれた二人の、カルマとなった原因は、とある誤解だった。しかも、その誤解が元ですれ違った二人は、300年前に別に愛し合っていたわけではなかった(片思い状態)。それにしてはまるで熱烈な愛が引き裂かれたかのような執着ぶりだ。まあ、それでも中盤くらいまではイジメに耐える健気な姿に涙とかしながら楽しめたのだが、後半は飽きた。それに、様々なハズレ作品によく登場するNGワードというか‘うんざりするセリフ’…「どうしてこんなに(優しく、または親切に)してくれるんですか?」が出た途端、作品の価値が急降下!本当にうんざりした。こんなセリフ、使わないでしょ、普通!このセリフのダサさがわからない作家さんだったのか!?
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★3.5。
転生もの。前編の前世の話が、いきなりクライマックスで、切ないのにいまいち気持ちが追いついていかずで残念。2冊に分けてじっくり描いてほしかった勿体無さ。
あーでも、死んだ後に手紙、って遺された攻めは後悔するに決まってるじゃん!と、そこだけは受けに納得できず。…まあ、自分含めた人の感情に疎いからそうなってしまったのね、と解釈することにします。
現世になってからのお話は、大変美味しく読ませていただきました(^^)生まれ変わりと確信している弟より、なぜ地味な兄の方が気になるんだ…っていう葛藤w
構成として、交互目線ってやっぱり好きだな〜。
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雑誌で前世編を読んで、あそこで終わったままだとあまりにも悲しすぎる……と思っていたので今回単行本化&二人のその後(というか300年後!)が読めて本当に良かったです。
生まれ変わって出会ってもお互いに気づかずすれ違いが起こったりハラハラしながらあっという間に読みきってしまいました。
学園生活部分がなんとなく昔少女漫画で読んだギムナジウムものの雰囲気があり個人的にめちゃくちゃ萌えました。身分差萌えもあります……!
こういうファンタジー学園ものBLがもっと世の中にあるといいんですが。
双子の弟のスウェンもすごくかわいくて、できたら今度はスウェンが主人公のお話も読んでみたい気がします。
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キャラ文庫初登場だそうですが、涙腺崩壊の威力は相変わらず抜群です。ファンタジーで、輪廻転生ものになっています。
一話目の「片恋の鎮魂歌」は1年前に雑誌掲載された短編で、愛する人に誤解され傷つけられてしまったカイエンの悲恋物語でした。凄くセンセらしい哀しくて救われない話で、短いんだけどボロ泣きした記憶が!終わり方があまりにも酷くて、ず~っと心に引っ掛かっていましたww
とにかく、スーパー鈍い攻なんですよ…!
その一言が最悪だったことに気付くの遅い~
でも300年後の輪廻転生にすべての想いが繋がっているということで、何とか気持ちを鎮めましたが。ありがたいことに今回文庫化され、話の続きが読めてやっと胸のつかえがとれましたw
書き下ろし本編「輪廻の花」は、前世で酷すぎたレイランドが罪を償おうと一生懸命輪廻転生して、生まれ変わっているはずのカイエンを探し求めます。
…生まれ変わっても、またしてもいろいろ間違えてるスーパー鈍い攻様でかなり焦れ焦れさせられました!
馬の方が賢かった…
しかしです。レイランドも何度も転生を繰り返したせいか、スウェンを愛して大事にしようと思っても気乗りがしなくて、なぜか兄の方が気になってしまうところとかはかなりの学習成果です。
カインがいじめられるシーンは胸が痛かったです。理不尽な運命に翻弄されているのを見るのは忍びなかったです。早く少しでもいいから幸せになってほしいと思わずにはいられなくて。
だから地下遺跡でのシーンは涙腺崩壊してしまいました。絶望からの幸福の絶頂。こういうの描くの六青センセは上手すぎです!
感動しました。
いじめはあったものの周囲にはいい人達も多くいて、スウェンも明るくお兄ちゃん思いで微笑ましい場面もあったりして和みました。
スピンオフが出るとしたら、スウェンとかベルセリドとかあたりかな…?
今度はみずかねセンセデザインの戦衣をいっぱい見てみたいです。イラストが美しかったです。
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面白かったです。最後にハッピーエンドを迎えることはわかっていても、主人公が現世でも味わう辛苦にハラハラさせられました。ストーリーも前世での悲劇の伏線が上手く生かされていて、攻の気まぐれに見える優しさに、受と一緒になって一喜一憂。花束のシーンはじわりとした。これはいい不憫萌え!
そうやってじれじれしつつ、最後まで一気に読了。世界の危機についてはささっと解決で個人的には物足りなかったけど、六つ星の戦いより二人の恋愛に比重を傾けたこのバランスがBLとしてはちょうどいいのかもしれない。
本編では薄倖受が苦しんでばかりだったので、このあとの攻に愛されている受が見たかった。
300年分の重く暑苦しい溺愛を希望。
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初読み作家様。
健気受け。
私、健気受けに弱いって改めて実感。
ファンタジー&輪廻転生もの。
カインが色々と健気。
ってか前世の記憶がないけど魂に刻み込まれてるんだから当然かと。読んでて何度もウルウル。
そしてこのスーパー攻めさま。鈍い!
前世では失くしてから気づくし…
300年後でも、あー!違うでしょ〜!と読んでて何度思ったか…
後半は涙腺決壊。
ハッピーエンドだったから良かったけど^^;
六青さんの作品はお初だったけど
ファンタジー物苦手ではなかったから楽しく読めたかな。
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ファンタジー、身分差、不憫に執着に身代わり(勘違い)まで萌えのてんこ盛りですごく良かったです。一途で切ない恋の物語で萌えました。受ががんがん不憫なのがたまらんです。痛くても最後にハッピーエンドなので、安心して読めます。
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自分の気持ちに気がつくことが出来ない、出来たとしても表現できない不器用なカイン。弟のスウェンのことを第一に考え、自分のことを当然のことのように後回しにするカインが見ていて悲しかった。レイランドに惹かれても、「自分なんか...」と思っているし。前世からずっとすれ違ってしまっているカインとレイランド。再会までにかかった時間分、幸せになってくれるといいなぁ。と思った。
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初めから最後まで涙が止まらない。
顔面(主に目の奥)が痛くて痛くてたまらない程号泣しました。
なのに何度も読んでまた「目が〜〜〜」と言いつつ眼を冷やす日々。
六青先生の初読書。
先生の本にハマりました。
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愛した人に懺悔と愛を伝えるために300年間、生まれ変わりを繰り返し愛する人を探してきたレイランド
愛を知らずに育ちながらも、愛す心を芽生えたが伝える術を持たず傷ついたまま逝き、輪廻の輪から外れ眠り続けたカイン(カイエン)
ふたりの愛が世界を救う
カイン(カイエン)の想いに胸が痛くて切なく感情移入半端なくなり、嗚咽しながら拝読しました。
前世の記憶を持ちながら転生したレイランドがカインの弟をカイエンだと思い込む所などは「間違えないで」と心で叫びましたわ
カインが傷つくのが本当に辛かったですー
それでも我知らずカインに惹かれるレイランドが、「君に」と両腕いっぱいの花を渡すシーンは号泣でした
カインとカイエンの想いで涙が止まりませんでしたわ。
時をかけた二人の愛の物語
とっても素敵なお話でした!!
電子版、イラスト付きではなかったのが残念です!!