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タイトルのインパクト大。
※以下、ネタバレあり※
なんとも言いようがないけど、逝った人と遺された人に温度差があるような。
予定通りの死を迎えられなかった彼女には後悔があったはず。
それこそ楽しみにしていた未来を突然奪われたのだから恐かっただろうし、悔しかっただろうし、かなしかっただろう。
いかに彼女と言えど笑顔で死ねなかったはず。
それに対して彼や親友の「やりきった感」はなんだろう?
彼女が予定通りの死を迎え、その後に共病文庫を読んだのならつじつま合うけど、非業の死を遂げた後に共病文庫を読んで、気持ちが伝わってたのでOK!はおかしい。
犯人に対する恨み辛みが抜け落ちてる。
その違和感を拭えず、後味が悪かった。
2015/07/10 2回目読了
不満については「本人が納得してるなら、まぁいいか」と結論づけることにした。
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人生の縮図が、ここにはあった。ご都合主義と、人は言うかもしれない。あるいは容赦がないと。
書店で平積みされていた本書を見て、表紙と帯の騒がしさから手に取ったこの物語を、どれだけの期間温めただろう。おそらく彼女に言わせれば、「咲くべき時を待っていた」のだろう。なんとなく本書を読む前に『いちご同盟』を読んでおかなければいけない気がして、その順番を律義に守ったのは我ながら賢明だった。この手の物語に対する抵抗力がついていたからまだ耐えられたが、ある唐突な出来事が起こった際、思わずぬいぐるみを壁に投げつけてしまった。
それほどまでに、この主人公が彼女に惹かれていく描写にのめり込んでいたわけだ。作中に出てくるとある日記も憎い。ひと昔前のギャルゲーみたいだと感じた名前の伏せられた一人称視点も、感情移入のための道具立てだったのだと読み終えた今ならわかる。
長々と書いたが、いつか大切な人ができたときには、真っ先にこの本を読んでほしいと思った。
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ありがちな設定だけど、主人公の心の震えみたいなのは良く伝わってくる。2人の心がシンクロした瞬間、感動した。
知人に同じようなぼっち系男子がいるんだけど、もう手遅れだろうなあ・・・。こじらせる前に、中学生ぐらいで読むといいと思います。
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正直拍子抜け。ストーリーは王道少女漫画(もしくはラノベ)っぽいし、タイトルの意味はある程度は想像が付く。
オチも想定範囲内です。
また、筆者は西尾維新の処女作にでも影響を受けたのか?というような何とも言えない二番煎じ感も(会話のテンポや主人公の名前を伏せるとこなど)、もちろん真偽はわかりませんが、その処女作ファンとしてはかなり複雑な気持ちでした。
ファンとして贔屓目に見ている自覚はあるので、それだけが大きくこの本の評価を落としているわけではありませんが。
一番納得がいかないのが、「読後、きっとこのタイトルに涙する」
…いやあ、無理かなあ。それにしちゃあ構成その他もろもろ甘すぎるよ。
私、結構涙腺は弱いはずなんですけどね…。
ただ、読みやすい内容ではあるので、小学生や中学生の読書嫌いな子に勧めるにはいい本ではないかな、と思います。
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タイトルはグロいが、純愛小説。
膵臓の病気で余命少ないがそれをクラスメイトに隠している女子高生が、あることからクラスメイトに知られてしまう。天真爛漫で皆から好かれる彼女と、人とできるだけ付き合わずにいるクラスメイト君。何もかもまったく方向が違うが、ふたりは仲良しになっていく。
しかし、思いもよらずに死が訪れ、彼は遺書を読み、彼女の思いを知る。。。
その場面で、おじさんも迂闊にも泣かされてしまった。
号泣したい人にお薦めの小説。
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意味深な表題が、こうも効いてくるとは!
名前のない少年と、未来のない少女が出逢って関係を築いていく。
悲しいし、せつないけど、思った以上に前向きで甘酸っぱい青春小説でした。
いつか他に友達が出来ても恋人が出来ても、この名前のつけられない関係性はきっと永遠に忘れることはないのだ。
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素直にいい作品でした。言葉遣いについて高校生がこんなこと話すか?という点はあるものの、物語の爽やかさがそれを忘れさせてくれた。主人公の姓はわからなかったけど、名前は当たった。
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デビュー作とは思えない程しっかりとした話。
読み進めていくうちになるほど、タイトルの意味はそういうことなのかと納得。
テンポの良い会話が心地よく、最後の最後で足元を掬われた。
今後の作品もぜひ読んでみたい。
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タイトルからは予想できない面白さだった。
主人公の男の名前ががヒロインのイメージとして描かれてるところが、心情の変化を表していて分かりやすい。
ラストの展開はまさか!!、こんな事する⁉︎だったけど涙が出た。
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正直に書こう。
異能力バトルやミステリ色がない、西尾維新の会話の掛け合いに恋愛を加えたような作品だと、途中から感じた。
そういう意味では、テンポ良い会話。鈍感な僕。魅力的な彼女、桜良。桜良を好き(すぎる)親友etc…。「ラノベ」が好きな人も読みやすい作品ないだろうか。
そして、登場人物に魅力され、テンポの良さで軽快に、タイトルの真意は何なのかと、ページを繰る。繰る。繰る。
とうとう、知ることになる。出会うことになる。
作者の哲学に。
こんな展開予想できた?
無意識予想予感思い込み。詳しく書くとネタバレになるので割愛だけども、それこそが作者の仕掛けたことでもあるし、考えなければいけないこと。考えたところでしょうがないんだけど。
その日は誰にでも、平等に、残酷なまでに来るのだから。
それでも、「運命」って言葉じゃ片づけたくないよね。
でも僕の、彼女の、あいつの、他人の、『選択』の結果だよとは強い意志をもって言えないのは、きっと僕が臆病だから。
僕には膵臓じゃ足りないかも(笑)
さてさて、正直に書こうかな。
2015年上半期最後にこの作品に出会えてよかった。
読んでる間の桜良は、河下水希さんの絵のイメージ。もうちょいやらかくした感じで、彼女を「うわははっ」って笑わせて欲しい。もちろん表紙を書かれたloundrawさんの絵も素っ晴らしい。
病気ものの恋愛ものだと思ったでしょう?
雨の場面も多いのだけども、夏本番キラキラ澄んだ空気を感じるのは、登場人物たちの名前のおかげなのかな。ひと夏に春めく空気感。いやいやそれこそ戯言だなあ。
デビュー作ということらしいので、追っかけ決定です。
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ラノベ感満載だなぁと思ったけど、
桜良の性格・彼女から出てくることばが好きで飽きずに読めた。
前向きさってどうしてこんなに人を惹きつけるんだろう。
「私達は、皆、自分で選んでここに来たの」
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『君の膵臓をたべたい』このタイトルに込められた本当の意味を理解した時、自然と涙が溢れてきました。デビュー作でこれは上出来かなと思います。
ただ、展開が読めてしまったので想像してたよりは感動しなかったかな、っていうのはあります。
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誰でもみんな
人に認められたいし
必要とされたい
いつ死ぬかわからないんだから
毎日を
すなおに
精一杯
生きなくちゃいけないと
思ったよ。
たった一度の人生。
後悔しては
いけない
2015.6.29
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人と関わりを持たず、友達もいない主人公の前に突然現れた余命いくばくもない、クラスメートの女の子。病気の秘密を持った二人の関係が主人公の視点で描かれる。ほぼ二人の会話で物語は進むが、主人公の性格が桜良によって、変わっていく様子がよく分かる。死んでしまう人を前に、自分がどう接することが出来るのか、そして、その人を失った時、自分が残った人生をどう歩んでいけるのか、考えさせられる作品。久々に号泣した。
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学生時代に読んでいたらダメージ大だったと思う。今だからこそ読んでよかったと思う。
どちらかというと男の子の気持ちの方に近い。