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久しぶりに読後爽やかな小説。
胸の高鳴り、ドキドキ感をすご〜く久しぶりに味わえた。デビュー作でこの出来はなかなかのもの。
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出会い、選択、成長、痛み。正統派青春小説。帯の「読んだら絶対泣くから!! 寧ろ泣け!!」と言わんばかりの押しに「絶対泣いてやんねー」と思ってたのに、3/4ほど読んだあたりから喉の奥がひりひりして、くそ、負けた。まだ私は善良な一市民に過ぎなかったらしい。
戯言としか言えない、背伸びしたがりの痛々しくも無駄なやり取りが、等身大の彼らを鮮やかに描いている。正直タイトルも「奇抜なもんで目を引きやがって」とナメていたが、それも彼らなりの精一杯の気取りを表現していて、読後には、ああ、いい題だ、と思った。
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ハードルを上げ過ぎた感は否めない。けれど最後の展開には十分驚かされた。ということで最終的には程よい読後感でした。
よくある青春悲恋もの、ではあるが、それだけの「お涙頂戴劇」で終わらせないための仕掛けがちゃんと為されていたように思う。
そういう「仕掛け」を、はたして「企み」と呼ぶのかどうかはわからないけれど、意図のある「選択」であることは間違いないだろう。この作家さんの名前はちゃんと覚えておこうと思う。青春ものだけでなく、恋愛やミステリーも書ける人なのではないだろうかと思う。これからどんな作品を書かれるのか注目していきたい。
最大の「仕掛け」はやはり、【名前】の呼び方だろう。
普通の会話で為される「声のトーンによるニュアンスの違い」を、書き言葉としてこういう手法で表現していることだ。
成程、確かに名前は誰にも一つしかなくて、けれどその時の感情や状況や相手との関係によって、祈りの言葉にも呪いの文句にもなり得るものだ。だから神は言われた。私の名をみだりに唱えてはならないと。
そういうニュアンスを書き言葉の中で直感的に区別する手法として、これは画期的かもしれない。そして彼女の運命というものに注目が集められる中で、【名前】ということにもちゃんと焦点があてられるように仕組まれているのだろう。と、私は読んだ。
だからこれは、彼女の悲劇の物語、ではなくて、あくまで【僕】の成長物語なのであろう。
【僕】が彼女と出会って、【名前】を手に入れる物語。
彼女の「死」は物語の中心ではなくて、背景でしかない。
「悲劇」を「運命」で片づけていないところに好感を抱いた。
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久しぶりに泣いた泣いた泣いた。
自分の人生の終わりを自覚しながら生きる…。それも、女子高生が。 この少女と出会い、確実に変化していく少年。
私は親なので、このふたりへの感情移入というより、ふたりの母親の子に対する
溢れる愛情に泣かされた。
この前まで女子高生だった、娘に勧めた。何かを感じ取ってくれれば嬉しい。
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最初に設定を知った時に『四月は君の嘘
』を連想させられた。桜良の一見破天荒にしか見えないが、繊細なところがかをりに、そして彼女の斜め上をいく行動に振り回される仲の良い友人くんが公正に。互いに想い合っているのに、直接それを言うこともなく死が訪れる。だけど最後にはちゃんと気持ちが通じてたと間接的にわかるのがもどかしいけど美しい。
桜良の心情によって変わる友人くんの呼び名の発想が面白い。頓知のきいたセリフに対して、突然突きつけられる桜良がもうすぐ死ぬという現実のタイミングとかも絶妙で、読んでいて飽きない。
それになんといっても、「君の膵臓を食べたい」という狂気的かつロマンチックな告白。恋よりも愛よりも、透明で純粋な憧れから発せられたセリフがたまらん好き。確かに似た者同士は気があうかもしれないけれど、人はやっぱり自分にないものを持っている人に憧れるものだと再確認した。
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主人公が彼女にたくさんのことを教えてもらったみたいに私もこの本からたくさんのことを教わった気がします。忘れないように何度も読み返そうと思います。
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うん。まぁ確かにこのタイトルがあとでグッときますね。
主人公が泣くところで思わずもらい泣きしちゃいました。
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ちょっぴり切ないけど、元気になれる青春小説だ。この二人は何でこんなにもどかしいの?とか思ってると、思いがけない展開になっていく。僕も十代の頃に桜良みたいな女の子に出会っていたら、もう少しマシな人間になってたかもね。今からでもちゃんと選択すれば桜良みたいな人と出会えるかな。
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読んでいる間は、会話のテンポについていけなかったのですが、読後、時間がたつにつれて、じわじわと来ています。名前もないクラスメイトが、余命宣告をされた彼女に振り回されていくことで、世界を広げ、周囲に名前もきちんとよばれるようになる。もしかすると、クラスメイト自身が名前を呼ばれているように思ってなくて、周囲を認めることで、自分をきちんと名前で呼ばれていることを認めたのかもしれません。彼女に振り回されることで世界を広げていった僕。二人の関係が甘酸っぱくて...。今思うと素敵な二人だったのだと思います。
僕は彼女と出会い、振り回されることで世界が開けてよかったと思っている、けれど、自分はどうなんだろう。同じようなことが起こっても私は世界を広げられるのだろうか。
読後は本当にそこまでの思い入れはありませんでしたが、時間がたつにつれて、考えさせられています。好きな物語になりました。
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中二病なタイトルだけど中身は中二病じゃないと聞いていました。が........え、中二病のまま終わっちゃったよ。でした。
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テンポの良い会話が面白かったです。小説好きな人とこういう会話がしたいな、と心から思いました。ひねり過ぎて鼻につくところはあったけれど、二人の笑顔が文字から浮かび上がるようでした。私も咲良から生きる、ということについて教えられたようです。じんわりとした、素敵な作品でした。
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本屋さんでゴリ押しされていたので手に取りました。
インパクトのあるタイトルに惹かれて即購入!
一気読みしました。
登場人物が魅力的で、会話のテンポや雰囲気がとても好みでした。
ラストは良い意味で裏切られました。
なかなか良かったです!!
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君の膵臓をたべたい。
見事にその言葉に乗せきったなあと思う。
深く深く。気持ちよく裏切られ、噛み締める程に深く染みました。
だけに、ラストが爽やか過ぎて残念。
こんなにも一言に乗せきったんだから、最後多くはいらなかったなあと、思うんだけどなあ。
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『君の膵臓をたべたい』という強烈なタイトル。内容も強烈だった。インパクトが強い作品である。膵臓をホルモンだと思えば、強烈なイメージも和らぐだろうかと考えたりもした。若干、読みにくい文体・作風に苦戦をしながらなんとか読了。後半に差し掛かると展開が気になり、一気読み。泣いたりとかは全く無く、ただ呆然としたという感じ。まぁ、こんな展開もありかなと思ったりした。
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良い本だとは思ったが、1日に3冊本を読んだら、感想書くころには内容忘れていました。ハードカバーのラノベ?