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■1番新鮮だったのは「社会」の段で、社会人とか仕事とかそういうものもすべて「人」の集合体であること。だから、学校にいたときだって会社の中にいたってどこだって人の集合体に埋もれ、その中で自分のコマをいかに動かしていくかなんだ。そう考えれば、働くことも生きることも簡単なんだ。
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好きな人がこの人の本が好きだと言っていたから読んでみた。
人生において何をどうすればいいかということははっきり書かれてなくて、ただひたすら「考えること」を考えさせる本だった。
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「学校では下手をすればいじめられるし、家に帰れば勉強しろといわれるばかり、ニュースなんか見る限り、世の中は殺人と金儲けばかりだ。こんな世の中で、これから生きていくことに、どんな意味がある。」
なぜ人はいきるのか?何のために生きるのか?物事を深く考える習慣のない私はそんな答えのないことを考えてもしょうがないと思っていました。しかし、この本を読んでひとたび生きることについて考えていくと生きるということはとんでもなく不思議なことで、人生は味わい深いものであると感じるようになりました。著者は哲学者ですが、専門用語を使わずに日常の言語を用いて友達から人生にいたるまでその本質を問うことで自ら考えることの意義を説いています。哲学なんて取っ付きにくいと思っている人にお勧めです。(平岡)
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『自分が思っているだけのものを「意見」と呼ぶとすると、君が持たなければならないのは「意見」ではなくて「考え」だ。「自分が思っているだけの自分の意見」ではなくて、「誰にとっても正しい本当の考え」だ。(略)「思う」ことと「考える」ことは、全然違うことなんだ。君は、ただ自分が思っているだけのことを意見として言う前に、それが、誰にとって正しいかを、必ず考えなければならないんだ。』(池田晶子・著『14歳の君へ』より抜粋)
本当に正しい考えと個人的立場とは、どこまでも無関係である。
意見が出てくる前提を疑って考えてみる
>その人自身気づいていない前提がある
>「なるほどこれが間違っているから出てくる意見が間違っているのだな」
>前提の前提、そのまた前提までさかのぼって考え、それ以上さかのぼれない前提・疑いに到達する
>誰が考えてもこれ以上疑えない、誰にとっても正しい考え
自分が思うのだから正しいと主張されるだけの意見
<それが正しいかどうか疑われ、考えられていない前提がたくさん隠れている
<その一つ一つを見つけ出し、吟味し、考え抜いて正しい考えを手に入れなければならない
考えに考え抜いた末に正しいと確信する。
そこで初めて他人に言う。
思ってるだけのことを考えもせずに言うのをやめる。
正しくないことを正しくないからこそ大声で主張するなんて、みっともないことである。
本当に正しい考えとは、誰が考えてもそうであること。
「誰が考えてもそうであること」≠大勢の人がそう思っていること
「誰が考えてもそうであること」≠誰か偉い人が正しいと言ったこと
本当に正しいことならそう考えるのがたとえ自分ひとりでも、正しいことである、はずである。
考えるということは、必ず自分のこととして考える、すべて自分に関係のあることとして考えるということ。
>この世界で自分に関係のないことなどひとつもない
>世界を知る=自分を知る
本当の自分とは?
本当の自分とは、すべての自分を受け容れ、ありのまま表現している状態の自分である。
ではなぜ本当の自分が今いる自分以外に存在しているかのような錯覚をするのか?
受け入れられないという不安感・恐怖・思い込みなど、外的要因により本来の自分が抑圧され、表現できないから。
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「人間が言葉を支配しているのではなくて、言葉が人間を支配しているということだ。」
私が14歳の頃にこれを読んでいたら、あまりにも感化されすぎて、嫌な子になってただろうなーって思う。
大人になってからだと、なんでこんな風に断言できるのかなぁ、と非常に批判的になってしまう。
もう少し、柔らかいものを想像していたので・・・。
【3/28読了・初読・市立図書館】
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「本当の自分とは」「友達とは」「なぜ勉強するのか」「幸福とは」「生きる事とは、死ぬ事とは」「人生とは」など、生きていく上で生じる疑問についてどう考えるかを、難解な言葉は避け、分かりやすい表現で諭している。『14歳の君へ』というタイトルのとおり中学生を対象にはしているが、その内容は大人が読んでも新鮮で、多くの部分で啓発される。一番易しく書かれた哲学書である。あとがきの「受験の役には立ちませんが、人生の役には必ず立ちます。」という著者の言葉に納得する。
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14歳の君へ
中学生を対象に書いたものかも知れないが
大人が読んでも 充分な内容でした
いくつの好きな フレーズがありました
愛と好きは違うんだ 愛は感情じゃない
愛は好き嫌いを越えたもの
自分の意見を主張することではなくて、本当の
考えを知ることの大切さ
自分を認め、他人をねたまず、何かを誰かのせいにしない
すべてを受け容れる そういう心が
不幸でない幸福な心だ
いろいろと考える事が大切なんですねぇ
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自分で考えたこと、自分の頭を使って自分でしっかり考えたことというのは、決して忘れることがない。その人の血となり、肉となり、本当の知識になって、その人のものになる。
学問をするということは、いつも知りたくて考えてきた人間の知性の営み、その長い歴史的営みに参加するということ。
自分の人生を豊かにしたいと思うなら歴史の豊かさを知ること。
本、古典を読みましょう。世界を創った言葉は人間を創るということを自覚して生きる。つまらない言葉ばかり話していれば、君は必ずつまらない人間になる。
もし、君が今不幸だと思っているならすうに幸福になれる。自分は不幸だと思うことをやめることで、今ここで幸福になれる。幸福になることは目標として遠くに目指すものではなくて、今ここでいつでも実現できることに気がついた時、人は本当にお幸福を知ることになる。
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平易な文章で書かれている哲学書。
自分らしく生きるとは、宇宙とは、歴史を学ぶ意義は、など中学生ぐらいを対象に丁寧に説いている。
もともと分かっていることばかりのようにも思えるが改めて文字で読むと体の深いところで理解できるかもしれない。
小学生でも十分読めるが中学生ぐらいでよんで欲しいかな。
(サンタさんはいないって書いてあるし)
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「14歳からの哲学」を読みやすくしたようなバージョン。
この本を読んで気づいたが、
読みやすいっていうのは、ある程度、明確に意図を持って読者を導くってことなんですね。
従って、そういう意味においては、同氏・同著シリーズの目指す「考える」ってことから、
本義的にちょっと外れている気がする。
そのくらい、読みやすくはある。
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『人間自身 考えることに終わりなく』で初めてこの著者の本を読んだときほどの感銘はなかった、かな。
でもやはり、気になる著者です。
[09.4.12]
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哲学エッセイ。
ほうんとうの自分 考えること そして自分を大切にすること。
思春期の不安になりやすい心に哲学を通して優しいメッセージ。
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ブクログのレビューを見て、読みたくなって図書館で借りた本。
この本は、是非様々な人に読んでほしい。
14歳以下でも、14歳でも、高校生でも、大学生でも、社会人でも、ニートでも、引きこもりでも、誰でも。
考える力がつく本だと思う。
この本に書いてあること全てが真実か、というと、大人から見てそうではないと思うところもあったけど、読む価値はある。
14歳に向けて書いた本だから、読みやすく、例えもたくさん用いられて読みやすい。
この本に書いてあることを私は自力で考え、この年になったけど、14歳とか、色々考える時期にこの本を読んでいたら人生違ったのかな、とも思う。
自分の頭で考えるだけではなくて、改めて文字にしてあるものを読むと、納得する部分も多々あり、自分の考えも再確認できた。
彼女の著書を他にも読もう。
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哲学のやさしい本なのだが、非常に解釈が難しい。
答えのない問いに、著者なりに14歳相当の読者向けの答えをつけて人生のさまざまな事柄を解釈しようと試みているのであるが・・・。
やはり哲学者。答えが哲学的になっていて、読んでいて思考が無限ループしてしまう部分もちらほら。それとも、僕の頭が固くなってしまっただけなのだろうか??
娘たちが中学生になったとき、読ませられる本かどうか、という視点で読んでいたのだが、どうなのか、ちょっと自分でも結論が出せずにいる。
ただ、同著者の『14歳からの哲学』に比べればかなり読みやすく、具体的なので、お薦めしやすい本ではあると思う。
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中学生向けに書かれているが、大人になっているからこそ読んでみるべきだと思う哲学の本。
とことん本質を考える。
わかっていると思っていることがわかっていない。
大切なことは何かに気づかせてくれる本。