投稿元:
レビューを見る
教育にもエビデンスを。
著者の意見には激しく同意。
教育には多額の税金注ぎ込まれてるもんね。
それ考えると税金使った結果どうなったのかと、なぜその税金使うのかの説明くらい欲しいよね。
日本が変わってくれることを願う。
肝心の内容について。
テーマも結果もなかなかに面白かった。
自分がいかに論理的に考えられていないのか、全然違うテーマの本なのに釘を刺された気分。笑
早く子供がほしいな!
自分の子供の成長を見ながらいろんなこと考えたい。仮説を立て、検証したい。笑
投稿元:
レビューを見る
学力を経済学として考えた。
学力には、色々な要素が複雑に絡む変数があるにも関わらず、因果関係を求めようとする視点が良い。マクロの視点で捉えると、教育の投資効果が測定できるのも面白い。日本の教育政策もこうした視点で見ると、財政が厳しい中でも、費用対効果が高いものを選択する事が出来て良いと思う。
投稿元:
レビューを見る
「教育にエビデンス(科学的根拠)を」
教育業界に携わる人間としてはとても面白く読めました。
何よりもすべて科学的な分析データを根拠に話を展開しているので、とても説得力のある内容だでした。
日本人がいかに根拠のない教育論理に振り回されているかを気づかせてくれる一冊。
投稿元:
レビューを見る
インプットを誉めることが1番勉強になった。
教育経済学は興味のある分野だと読んで気づいた。
成績がよくても、「もともとそういう子だったのでは」という観点が少し足りなかったので勉強になった。
教育は家庭教育の成果が多いということを読むとよくわかる。
祖母死にすぎ 5
牧口先生の理念にも通じる 19
金融よりも教育投資が大きいのは驚き 29
アウトプットを誉める場合は具体的な方法をほめる 37
誉め方が重要 51
非認知能力は大事 88
我慢すること 90
野球部でやっていること。よしよし 93
投稿元:
レビューを見る
教育という、多くの人が経験したことある内容にもかかわらず、新鮮な発見の連続だった。
経済学に照らして科学的に見ることでこんなにも分かりやすく、課題が見えやすくなるという事実に、大変感銘を受けた。
表紙にもあるような「ゲームって子供に悪影響なの?」という身近な課題から「どうやったら学力が上がるのか」という命題まで、いままで経験論や精神論で語られやすかったことが、実は経済学に照らし合わせてみると、大変わかりやすい科学的根拠をもとにその解が見えてくるのがなんとも気持ちが良い。
経済学というとついぞ難しく感じそうだが、この本ではむしろ明確でわかりやすく、納得しやすい内容になっているの素晴らしい。ベースとなっている「証拠」の出し方として「ランダム化比較試験」という、説得力と分かりやすさの高い手法を取り入れているのが効果として大きいのだと思う。
複数の事象において「相関関係」と「因果関係」がよく混同されやすいということもよくわかった。これは因果関係としてちゃんと成り立っているのか、それともただ相関関係なだけなのか、本当に影響があるものはなんなのか、そういう視点を持って生活することの大切さをひしひしと感じた。
著者の主張する通り、もっと日本での教育について、「エビデンス」をもとに様々な施策を語れるように変わって欲しいと切に願う。
投稿元:
レビューを見る
教育分野の経済学として、エビデンスに基づいた研究の大切さを論じた本。子どもを育てるときに、多角的な考え方のひとつとして、知識としては知っておくとよいと思った。
1. ご褒美にお金を得た子どもは、お金を無駄遣いするどころか、きちんと貯蓄をし、堅実なお金の使い方をしたというアンケート結果がある。→お金を得ることで、「勉強をすること」の内因的インセンティブが腐敗しないようにせんとなあ(それをお金で買いますか)
2. 悪い成績を取った学生に対して自尊心を高めるような介入(=ほめる)を行うと、悪い成績を取ったという事実を反省する機会を奪うだけでなく、自分に対して根拠のない自信を持った人にしてしまう。
3. 人的資本投資(=学力面だけでなく、しつけなどの人格形成、体力や健康面の投資)の収益率は、小学校入学前の幼児教育のときが最も高い。=人的資本の投資はとにかく子どもが小さいうちに。
4. 「教育を受けることの経済的な価値」に対する誤った思い込みを正すだけで、子どもの学力を高めることができる(マダガスカルで行われた貧困アクションラボ(実験))。たとえば、「高卒と大卒の生涯年収の差は1億円。1億円を年末ジャンボで当てようとすると1千万分の1(交通事故にあう確率が20万分の1)。宝くじを夢見なくても、大学へ行けば生涯で稼げるお金は1億円高くなる。」(=なぜ勉強するかを教える)
5. 日本では、手段にすぎないものが政策目的化する場合がある。費用対効果も検証されていない。例えば、「2020年までにすべての小中学校の生徒1人に1台のタブレット端末を配布する(2011民主党政権時、教育の情報化ビジョン)」。重要なのは何のために配布するかであるのに。。。
6. 研究者は常に「publish or perish(出版か、消滅か)」という強いプレッシャーにさらされている。
投稿元:
レビューを見る
教育に関する政策決断において個人の教育体験を参考にしてもいいが根拠にしてはならない。あまりにも個人的体験を重視しすぎると危険視し,統計資料等のデータに基づいた推論を教育においても行うことをうたう。非認知能力や少人数教育における経済学的観点からの検証は面白い。もちろん,全てを金で判断するのではなく,必要な施策であるならばその必要性を根拠を持って示すかその施策の効果を検証することが求められる。
投稿元:
レビューを見る
◾︎2015/08/16読了。
◾︎教育を経済学の理論や手法を用いて分析する教育経済学の範囲から観察。
◾︎2つの重要な非認知能力というのは納得。様々な教育手法の効果を、できるだけ公平な観点から観察しており、子供を持つ親として興味深い。
投稿元:
レビューを見る
本書では、実際に検証した教育データを用いて、
実証的に分析することで価値ある教育は何か?を明らかにしています。
子どもの教育について以下の3点について知りたかったので、サイトにまとめみました。
ご褒美で釣るっていけないの?
こどものほめ育ては学力が伸びる?
テレビやゲームは子供に悪影響を及ぼすか?
興味がある方は、ご参考程度にお読みいただければ幸いです。
http://rpg-habit.com/book/child/
投稿元:
レビューを見る
エビデンスの必要性 データ分析 内容としては 「統計学が最強の学問である」など 論文を書いてきた人の文章。なかなか面白くすぐ読めた。教育に対しての考え方の契機となる一冊か。子育てのHOW TO本ではない。教員ももっとPhDや修士卒が増えると、根拠ある意思決定は受け入れられやすい。大学では学べない。高卒や中卒に欠けているのは、能力ではなく、根拠ある合理的判断、信頼たる情報源 統計的に有意である。。。懐かしいね。世銀での仕事の影響が大きいのだろう。
投稿元:
レビューを見る
エビデンスに基づいて語っているのは、過去の経験からのみで断定される話よりも説得力がある。
ただ、教員の私からは、ん?と首を傾げる話も。
エビデンスのみで語ると危険だなと思う箇所ももちろんあり。
全体的には非常に参考になるので、一読することをオススメします。
投稿元:
レビューを見る
経済学の視点で教育を見た本。
巷で言われていることは本当に教育としての効能があるのか科学的に実験し、思考した。
投稿元:
レビューを見る
データ分析はITエンジニアにとって必要不可欠な力になってきました。一方で、思い込みなどがあると大きな間違いを引き起こします。この本は教育現場での考え方を、「経験」ではなく「データ」から分析した話ですが、ITエンジニアにとってもデータに対する考え方を学ぶときに参考にしたい本です。
(ブクログ ITエンジニアに読んでほしい技術書・ビジネス書推薦文)
科学的根拠で教育を分析しようという趣旨。
・少人数学級は費用対効果が低い
・ご褒美で釣ってもよい
・テストで何点という結果目標よりも、勉強の仕方を教える
・「頭がいい」と能力を褒めては駄目、「がんばったね」と努力を褒めると伸びる
・自制心、やり抜く力などの非認知能力を高める、躾を受けた人間は年収が高い
・大学、大学院の高等教育よりも、幼児教育がはるかに大事
・友だちは選べ。ただし、無理に頭のいい子と付き合うとコンプレックスになる
・親以外の教育の監視役が必要
・予算が限られるので、教師一人ひとりの質を高めることが必要
・学力テストのデータは公表すべき
・世代内で教育の平等を進めると、その時代の教育の失敗のせいで、世代間の不公平が生まれる
現役の先生がたにはやや厳しい内容。
学校の成績を上げるだけが教育ではないので、「しつけ教育」の重要性を説く姿勢は評価に値する。
投稿元:
レビューを見る
経済学で教育を測ろうとする中室さんの著作。目に見えないものを数字で表し、因果関係を明らかにする。子供の教育(もしかしたら自分の学習も)に何が必要かを考えるにあたって参考になるし、いわゆる教育学者の言っていることがデータに基づかないことであり、妄信することのリスクを痛感する。キチンとしたデータを元にすれば教育だけでなくボランティアや営業成績など人の動きも経済学で把握したり動きを変えたりできる。もちろん、心理学や統計学など他の知見も必要なのだが、経済学部出身としてはこの学問の面白さを再認識した。
投稿元:
レビューを見る
子どもを育てるには誉めた方が良いのか、人参をぶら下げるのは悪いのか、ゲームは良くないのか、少人数学級がよいのか。家庭教育とか学校教育など、教育となると専門家と称するタレントが根拠もなく自分の経験で意見を述べたり、政治家や文部官僚もゆとり学習などの政策を全ての子どもに実行していく。何かおかしいなぁ、と思う人も多いのではないだろうか。本書は、それらの教育や政策が学力に及ぼす教育効果について、主として海外の実験データを証拠(エビデンス)として答えています。何がもっとも費用対効果の優れた、コスパの高い政策なのか、それを実験データによって(相関関係ではなく)因果関係を明らかにして示していくのが教育経済学ということのようです。学力には家庭環境や遺伝も影響も大きいということとか、なかなか普通にはタブーとして述べられないようなことも事実として述べられています。WORK RULESでも主張されていたが、全体の利益を最大化させようと思えば、底辺の底上げが一番効率が良いようだが、日本の教育現場では悪しき平等主義を前提としているので、それらの事実を無視してコスパを考えないことばかりしているようです。全体の便益を最大化する教育効果を上げることを考えようとすれば、事実を明らかにして、最も効果の高い(コスパの高い)政策に資金を投入をすべきだ、と。しかし、日本では政府が行う学力テストのデータ自身も公開されないらしい。著者は日本でもエビデンスに基づいて教育政策を決める文化が育って欲しいと主張する。しかし、実際に日本の政策を決める現場では、エビデンス云々じゃなくて政治が幅を効かせているんだろう、と思う。文科省が少人数学級を推し進めようとするのは、本音のところでは、少子化で自然と縮んでいってしまう文科省の予算の維持、獲得にあるのだろうし。