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前々から気になっていた「三色ボールペン」読書。本屋で探している話を弟にしたら、見つけて買ってきてくれた。
実は探していたのは、「三色ボールペンで読む日本語」のほうだったのだが、本書を先に読んでしまっても全く問題なかった。あらゆる事に応用でき、仕事内容に関わるさまざまな事象に影響を受けた。この本から、新書も小説も三色で線を引きながら読んでいる。
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情報の要点(客観的視点)と、自分の感性や疑問(主観的視点)とのリンクを、三色ボールペンで行う、という提案は分かりやすく実践しやすいと感じた。
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・赤=客観的にすごく大切
・青=客観的にそこそこ大切
・緑=興味関心を持った
・黒は使わない
2008/09/17〜2008/09/18
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情報のOutput方法のヒントを得ることを目的に読んだ本。
やり方は至ってシンプル。
客観的に重要な情報に「青」、
さらに重要な情報に「赤」、
主観的に重要な情報に「緑」、
の線を引きながら、情報をInputする。
それだけ。
Inputする情報を自らの「暗黙知」と重ね合わせることにより、
InputをOutputに繋げ易くなるというのが著者の主張。
「暗黙知」と重ねあわせる方法として、前述のメソッドがあるわけ。
実践してみた感想は、
Inputしている段階から、
「何色の線を引こう」と意識することにより、
アンテナが張られているような感覚が芽生えた気がする。
又、もう一度観るときに、ぱっと目に入りやすい。
これらはメリットだと思う。
ただデメリットとしては、
いちいち書き込むため、少々時間がかかる点。
書籍について触れると、
身体論を専門とする著者の記述は、
スポーツをやっていた自分にとって非常に分かりやすい感あり。
賛否両論あると思うが、自分は比較的「賛」だと思う。
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この本は良かった。現在でもこの方法使ってます。
要点は”読むと同時に情報を整理する”ということ。読むと同時に情報を活用するということ。
とまぁ、そこまではっきり出来なくとも、後で見返したときに、色の付いているところだけ=自分にとって大事なところに目がいくからそれだけでも価値あります。
問題は、本が売りに出せないことぐらいかな…
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斎藤孝シリーズ☆第5弾☆
赤・青・緑の三色ボールペンを使って、
情報を構造化して、活用していこうという趣旨の本。
自分も25年生きてきた中で、文房具に対する思い入れは強い。
けれど、あくまで勉強のためだったかも知れない。
全てに応用でき、活用できる文房具の使い方まで考えたこの本を読むことで、
自分の徹底のなさに気づいた。
使えるところに使って、この本で学んだことを「活用」していきます。
***
以下、良かったと思った3点を説明。
?「整理」でなく「活用」に重きを置いている
「整理」本がよく出ているけれど、
整理したところで使わなければ意味がない。
一見してみると整理されていなくても、
活用されていれば意味がある。
その活用のために、三色を使っている!
ということを序盤で強調している。
福沢諭吉の「実学」と同じ匂いを感じ取れた。
?「黒」が3色に入っていない
日本の書籍、ネットのほとんどは黒色。
であるから、黒は情報を活用する色ではない。
と述べている。
○色ボールペンといえば、黒と赤と・・・
と思いがち。
これも自分の中で作ってしまった偏見・先入観。
情報を構造化するために、
黒以外の3色を使っている点にあっぱれ!
?このやり方を徹底している
全てにおいて、これを徹底している点が凄い。
参考になります。
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この本は、自分にとって非常に面白い本だった。
情報を整理する、という考え方ではなく、活用することをきちんと意識している。えてして、情報の目的は、活用するためである。整理できる必要はないが、活用する必要はあるということを改めて実感させられる。
活用するには、どうしたらいいか。
それは、まず情報のエッセンスを把握することが不可欠でありすべて。
そのために、情報を「内容」と「興味」に即座に分類する手法をこの本では紹介している。
よく考えると、情報を活用する際には、その情報そのものを活用する場合と、情報から何かしら自分にとって感じること、気づくことがある場合とがある。
それをいかに素早く分類し、頭の中に整理した状態でのこすか。そのために3色で「情報を立体化する」のだ。
情報だけでは、活用するのに大変な時間がかかるが、切り口があれば情報に意味を持たせることができる。「内容」と「興味」のフレームワーク、非常に面白い考え方だとおもった。
以下本文より
「情報は、基本的に「活用すること」に意味がある。」
「ものを整理する以前に大切なことは、頭を整理することだ」
→やっぱり、情報をどのような切り口で整理するかって本当に大切なんだとおもう
「収集したものを、目的も定まらないまま整理分類しようとすることは無意味だと言いたいのである。肝心なのは、集めた情報をどういう切り口で分類していくか、すなわちテーマ性である。」
「テーマ性をmつことで、単なる資料が有意義な情報に変わり、その情報の価値がクリアに見えてくる」
「内容が頭に残っていて、その資料がどこにあるかすぐに引き出せて、活用できるもの、それが生きた情報だ」
「情報を完全なものにしようと考えるあまあり、外堀を埋めることに時間をかけてしまい、時間内に終わらなかったというのがいちばん愚かしい。大事な仕事は、本丸から攻める。途中の段階で行き倒れたとしても、何とかなるような心構えで取り組むことだ」
「鍛えずに混濁したままの脳ではいつまでたっても藪にしかならない。自分の頭の中の関心の樹木に吸い寄せられてこないものは、もともと縁のないものだからだ」
(すべてを吸収しようとしても、使い物にならない脳では意味がない。多少切り捨てでも、自分の脳が整理された様態を作るべきだ。自分の脳を信じる)
「天才というのは、脳味噌が混濁していない、整理され切っているということだ。頭の中が見事に整理されていて、自分のやっていることが極めてクリアに意識できている」
「心のこと戦に触れたなにかというのは、その時は意識することができなくても、あとになって気づくようなヒントをいくつも含んでいるものだ」
(暗黙知という言葉で表現している。情報で気になったものが、いつか自分の中で漠然としていたなにか「原理原則」とかにつながる)
「感性というものは生まれつきのものではなく、感性を働かせる技を持っているかが重要である」
「メモはどうやってとるか:仕事で大切なのは、「それでどうするんだ」という活用面である。
①相手が伝えたい情報をきちんと書きとる
②緑が触発されないことは、要点以外書き取らないことがコツである。」
(要点を押さえること、自分の思い・疑問を書きとること)
「3色バランスでのプレゼンテーション:
①その提案が赤と青の部分をきちんと押さえているかどうか
②緑の要素をエッセンスとして加える」
(まず目的、背景、結果、などの話すべき要点。情報が理路整然となっているか。次に、自分の意見、見解。有意義な情報)
「仕事の上では、資料を読んで内容を把握し、要約して簡潔に説明することがきちんとできて、はじめて理解しているといえる」
「物事を的確に要約するには、物事を構造的に理解できるかどうかが重要になる」
「日本人の場合は、この構造的にとらえるということが割りと苦手だ。真理重要でないところから始まり、そこを長くしてしまう傾向がある」
「要約できる能力を身につけたら、次に身につけたいのが、ある事柄を文章にまとめることができ、それを図式化できるという技である。図化できないようでは、その事柄を本当の意味では理解できていないのである」
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う~ん。こんな本が今までにあったとは!
もっと早く読んでいれば、、、、、
まだ読んでいない人は早く読んで欲しい。
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本やノートに線を引く=情報整理を三色ボールペンで行う、という単純な方法の説明です。同著者の三色ボールペンシリーズは、ボールペンの付録つき本も出るほどブームになりました。
簡単な方法は、受け入れられやすいです。
うちの会も、この方法を踏襲しています。
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この本を読んでからは、いつも3色ボールペンを持ち歩いています。常にどこが重要か気にすることで本の理解度も増していく。ただなんとなく読んでいることがなくなった。
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大学生の時に一度出会った本。
当時私は読書や勉強のノートを取らず、教科書に直書きしていた。
2種類くらいの色ペンとシャーペンのみで書き込んでいた当時の私は、直書きにしても、何かルールを求めていた。
そこで、平起きされていたこの本に出会う。
その直後の院試・国家試験もノートを取らず、乗り越えることができたのは、直書きやそのメモにも新しくこのルールが加わったのも影響していると思う。
読書にすぐに覚えられるルールを導入することで、理解度や定着度が上がり分厚い本でも気軽に手を出せるようになった。
最近は、いろんな読書法やノート術の本を読み自分に定着したルールがぼやけて、読書や勉強に身が入っていなかった。
そんな時に、この本に再会し(著者の書き直した『学問のススメ』を読み、著者つながりで買ってしまった。)原点に戻れた気がする。
改めて読んでみると、フォトリーディングなどの速読法とリンクしている部分もあり、近い表現もある。
トニーブザンのフォトリーディング日本語訳本を読んだ上で、ここに立ち返ると、より読書や勉強法が磨かれるのではないだろうか。
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大学入学直前、高校卒業後の春休みに読んだ本。
ビジネス書や経済書を読み始める前に、こうした本が必ずあると思い探した結果、ドンピシャ。この本を読んでいたかどうかでずっと勉強効率が違っていたはずだ。
内容は簡潔。ただしそうそうしている人はいない。自分の周りには少なくともいなかった。ただ、この術を知ってるか知っていないかでまるで彼らの学びの質は変わるのだろうな、と思った。
情報活用術とあるように読書術ではない。あくまで、情報を整理するための術として、語学書や、ビジネス書、参考書、資料や雑誌記事を読む場合などいかなるケースにも使える万能ツールだと思う。
誰しも読んでおいて絶対に損はないと思う。
まぁ、立ち読みでも十分だけど。
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齋藤孝『三色ボールペン情報活用術』(角川oneテーマ21)
■ 三色の使い分け
□ 赤色=客観的に見て、最も重要な箇所
□ 青色=客観的に見て、まあ重要な箇所
□ 緑色=主観的に見て、自分が面白いと感じたり、興味を抱いたりした箇所
■ 三色の特徴
□ 赤は、その資料の要点、主旨の部分。
□ 青は、その資料の要約やあらすじの部分。
□ 緑は、完全に自分の自由にできる部分。
■ メモ
□ 自分が触発されないことはメモを取らない。それがコツである。
□ アイデア豊富な人、クリエイティブな仕事をする人というのは、相手の言ったことではなく、そこからインスパイアされた自分の考え、思い付きなどをメモしているケースが多い。
■ キーワード方式
□ 自分に引っ掛かってくる言葉を、ボールペンで囲む。
□ できるだけその文章のテーマになっていそうな用語を選ぶ。1資料に対して3~5つくらいが妥当。
□ チェックしたキーワードを立体的に結び付けていく。
□ 直接紙の上で、言葉と言葉の関係を図式化して浮き上がらせる。
□ そのもの自体をレジュメ化してしまう。
■ 理解力
□ 同じ事柄を、異なる制限時間で説明できるかを試してみるといい。
□ ある言葉を10秒で要約できるかやってみる。30秒、1分、5分…でも要約できれば、その言葉について理解しているといえる。
□ 文章化⇔図式化を双方向に行き来できるようであれば、細やかなところまで理解できているといえる。
■ 三色手帳術
□ 赤色=最重要の用事
□ 青色=まあ忘れてはいけない用事
□ 緑色=趣味的にやる用事
□ 時間帯のはっきりしている予定は囲っておく
□ 赤と青で埋められていない余白の部分を緑でくくっておく
→ 自分が好きに使える時間がどのくらいあるのかがパッと見渡せる
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赤:客観的に見て最も重要な部分
青:客観的に重要な部分
緑:自分が主観的に面白いと思った部分
赤と青は、書き手が言わんとしていること。これを正しく理解するのが議論やコミュニケーションの大前提。
齋藤氏はこれを「要約力」と呼んでいて、社会人に必須のスキルとしている。
いっぽう緑は、自分の関心の網に引っかかった部分に自由に引く。
緑が多い本や資料は自分の情報になるものであり、保存しておく価値がある。
自分の関心の網に引っかかる情報がないか、重要な箇所はどこか、常に頭を使いながら読む癖がつく。
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この本、めっちゃいいよ。他の人のレビュー見てもらったらわかるけどすごく読みやすいし、ビジネススキルとしても超簡単に身について、さらに情報整理効果も抜群!
この三色BP術のおかげで試験勉強もサクサク進んだ。頭に入りやすい!!
今まで本に線を引くのは嫌いだったけどこの本読んでからは本は三色の線だらけになりまった(笑)
それに多色ボールペンが手放せなくなった。僕は四色プラスシャープを使ってます。なんだかんだ黒は必要なので。
(p21)情報を自分流にどう使いこなすか、そこからどうやって人とは違ったアイディアを生み出していくか。それができる素材が、情報なのだ。
(p22)三色ボールペンを使って、客観的に最重要なものは赤、まあ大事なものは青、主観的に大切だと感じたものには緑で、線を引いたり、丸で囲ったりする、それだけだ。
(中略)その人の脳というフィルターを通したものは、情報にであったその瞬間から、もう整理も活用も始まっている。緑の箇所が多ければ多いほど、それは自分の財産になる。そして、それを活かせるのは、自分しかいない。
(p24)三色チェックをする→それを習慣づける→脳のフィルターを技化する。
この繰り返しにより、ある資料を見たときに、それが自分にとってどういう価値を持つものなのかが、自然にかつ迅速に判断できるようになってくる。
(p31)情報の活用においては、常にタイムリミットを意識したい。
とくにビジネスの場では、有効期限が切れた情報は、何の役にも立たない。
(p38)赤・青・緑の使い分け
赤--客観的に見て、最も重要な箇所(思い入れたっぷり情熱系)
青--客観的に見て、まあ重要な箇所(脳みそ冷やし系)
緑--主観的に見て、自分が面白いと感じたり、興味を抱いたりした箇所(どこまでも自由・完全自由発想系)
(p59)赤と青を「ほかの人が見てもそう思うであろう」という客観的な見方としたのは、社会で求められるバランス感覚に配慮したものだ。(中略)おもしろがっているのは自分だけ、それに気づかないということだ。その原因は、他の人の思考法だとか、それまでの経緯を的確に把握できていない、すなわち客観性に乏しいせいかもしれない。(中略)自分だけの間隔、自分だけの発想では。社会のシステムに乗って世の中を渡っていくことはできない。かといって、赤と青がいかに的確であっても、緑の部分のないアイディアにはおもしろみがない。
社会的動物として現代を生きて行くには、主観と客観を分けて考え、理解し、バランスよく発揮する力が必要とされる。
けっして王道を行くというようなアイディアではないけれどアグレッシブで、ちょっとリスキーではあるけれどもおもしろいというようなものが、緑の発想からは生まれてくる。その緑色の部分がなければ、面白い仕事には展開していかないのだが、そのおもしろさをうまく文脈に乗せていくためには、赤と青という”客観系”の力が必要になる。
(p95)捨てるかどうかは緑で決める
(中略)緑があまりマークされていないものは、自分の暗黙知があまり反応しなかったということ。これは自分とは縁がなかったものと思って、捨てる。(中略)
逆に緑が頻出して、おまけに余白に緑の書き込みなどがあるようなものは、絶対、何かで使える。
(p140)三色手帳術(概要)
三色でチェックすることで最も有効なのが手帳だ。この身近な情報ツールに三色方式を利用しない手はない。
三色方式を使うと手帳がクリアに見えてくる。
最重要の用事→赤
まぁ忘れてはいけない用事→青
趣味的な用事→緑
といったように1日の時間を三色に切り分ける。
・グレードがつく
・自分の時間が俯瞰できる
・空白を緑で囲む→地を図にできる
ということが一目でわかるようになる。
(p165)緑は、自分の脳の暗黙知と深く関わり合った、個人のあり方にとってきわめて本質的な部分だといえる。
(中略)「技化」していくことにより、緑は何となく関心を持った物事から、「効果的に活かされやすい素材」へと進化していく。
(中略)この緑の感覚というものは、自分で意識して、くっきりとあぶりだしておかなければならない。(中略)いつでも稼働させられるようにスタンバイさせておく、それが緑を「技化」しておくということだ。
(p168)本書を通して提示してきた情報活用とは(中略)暗黙知を最大限活用し、固有のアイディアを生み出すことだ。
アイディアとは誰もが思いつきえなかった素晴らしく独創的なものというよりは、既存のものに対してバランスよく緑を配合することで、新たな形をとるものが大半だ。(中略)むしろ、何かを元にして、それをどううまく組み合わせたり、一工夫加えたりして新しいことが考えられるかという能力だ。(中略)
自分の緑を入れて組み替えることで新たなものを生み出すのだ。それは客観系の赤・青をクリアにおさえられているからこそ、初めてできる段階である。
自分の暗黙知に引っかかった緑を発揮する。積極的に活かす。それがすなわちアイディアを生み出すことだ。それはまた、情報活用のゴールでもある。
緑のセンスを具体化されたアイディアとして編み出すコツは二つある。
まず、緑を発揮するポイントを工夫すること。
次に、緑の力で異種配合することだ。
(書評)
私も昨年来、多色ボールペンの支持者であり、今愛用しているのは4色(黒赤青緑)とシャープが一本になった5機能ペンである。
多色ボールペンの特長はわざわざ持ち変える必要がない、1本持ち歩くだけで多色を使い分けることができて便利ということである。実際使い出すと他の単色ペンは使えないくらい本当に便利である。
だが、著者のように色を使い分け、情報を序列化する事まではしていなかった。本書は、三色ボールペンの色の使い分けで、赤を客観的最重要、青を客観的重要、緑を主観的重要な色として位置づけている。その上で各色の持つ効果や各色のバランス感覚の重要性と説く。
色の中で一番重要なのはもちろん赤である。だがそれと同じくらい緑が重要である。緑は情報の選別化に非常に役に立つ。赤と青が多く緑が少ない資料はお役所���で、自分の琴線に触れることが少ない資料である。これはこれで価値はあるものの、今後自分の人生の中で活用する機会は少ない。しかし、緑が多い資料は必ず自分の人生において重要な意味を持ちうる資料である。即時的に役に立たないとしても必ずいつか役に立つときが来るのである。
重要なことは、赤と青だけにとらわれず、緑を選び出す感性、そして、緑を活用していく「技」を持つことである。
著者は、三色ボールペン情報活用術の段階として、くぐらせる→立ち上がらせる→編み出すの三段階を説明している。
最初の段階である「くぐらせる」というのは 自分自身というフィルターを通して情報を選別するということ。客観的重要性を持つ情報だけでなく自分自身に本当に必要な情報をも選び取るインプットの段階である。
2段階目の「立ち上がらせる」というのは、文章の中に沈み込んでいるものを、浮き上がらせ、目立たせて、自分の目に飛び込みやすくさせるという意味である。この段階を踏むことにより情報にグレードをつけ、速読も情報の整理も可能となる。
最終段階の「編み出す」とは、それまでの行程で得た情報を最大限活用して自分なりのアイディアを出す、アウトプットの段階であり、三色情報活用術の究極の目的である。
著者はこの三色ボールペン術で資料のみならず手帳を管理することも進めている。1日の時間を三色に切り分けることで、①グレードがつく②自分の時間が俯瞰できる③空白を緑で囲む→地を図にできる、ということが一目でわかるようになるというのだ。
三色ボールペンを使うことにより広がる可能性は色彩以上のものである。
著者の中での黒の位置づけは非常に興味深い。
黒は生きた印象がない無味無臭の色であり、判断停止の色である。硬直した脳のイメージとまで言い捨てる。
多色ボールペンを選ぶときにも黒は必要ない。黒があることで返って判断の先送りという悪い効果が生まれる。黒は脳を甘やかしてしまうのだ。
色分けすると理解が速いことには前から気づいていた。色は脳にとって強烈な刺激なのである。情報を3色で分けることにより簡単かつ明確に整理でき、即活用できる有効な情報となる。そのうえ再読した時でもわかりやすいので時間の節約にもなる。いままで身につけた時間術や整理術とも密接な関係を持っている。
それにしてもこの本との出会いはBOOKOFFの105円コーナーだった。非常に安価で手に入れたのに、得るものは非常に多かった。明治大教授のレクチャーを105円で受けられたようなものである。