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漫画なのですぐに読めて理解はしやすいですが。色々な問題を詰め込みすぎてストーリー的にはどうかなという展開ですが、虐待と貧困との関係など、問題は単純ではなく、色々な問題が複合的に重なって起こってくるんだという主張は、現場で色々な問題に関わっている者としては理解できます。
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「子どもの貧困、6人に1人…。豊かなはずの日本でいったい何が起きているの…?」の帯が目を惹く。「神様の背中」(さいきまきこ作:秋田書店)だ。主人公を元教員に設定し説得力を与える。子どもたちに起きている一見不可思議な現象が貧困の実相と繋がっていく。それが主人公たちも飲み込んでいくリアル感。
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女性誌漫画が嫌いだ。絵が下手だからだ。韓国ドラマ風のドロドロ感も勘弁してくれだ。今回はちょっと違った。絵の下手さが深刻な問題に対して、必要以上の感情移入を止めてくれる効果だ。虐待やDV、リストカットが上手に描かれたらイメージがそちらに引っ張られ、主題は希薄になるだろう。題名の「神様の背中」が秀逸。
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仕事柄、子どもの貧困に関する本や新聞を読んできた。絶望的な貧困状況を読み続けるには、色々な意味で自分の理性が必要だ。本書は深刻な「子どもの貧困」をサラリとした感触で大づかみに差し出す、ここに特色がある。読者は、感性の力を借りて重大な社会問題に分け入る。6人のうちの5人も、6人のうちの1人も。
読後、希望が残った。「陽のあたる家 ~生活保護に支えられて~」(さいきまきこ作:秋田書店)を注文した。
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「通販生活」にオススメ本で載っていて読んでみました。
「子どもの貧困、6人に1人…」という帯の文言に驚きました。
遠い外国の話でなくて日本での話です。
マンガなのでスラスラと読み進められましたが、盛りだくさん過ぎました。
でも、援助する側だった主人公が
一歩つまづくと、複合的にあっという間に大変な事態が重なって困窮していくのを見て
誰にでも起こりうるのだと思いました。
このようなことをあまり知らなかったので
これでも十分な気がしましたが
せっかくなら援助する側から、される側になっての
視点、思いなどがあると、尚よいのではないかと思いました
希望がみえるラストでよかったです。
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ようやく読みました。産婦人科を受診する女性の中にも、同様な方がいます。その、小さなサインを見逃さない用に気を付けて、そうした方、その子どもたちに、何ができるか、日々模索していくしか無いのでしょうね。