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会社とは恐ろしい。
非常識が常識になってしまう。
私はこの本の方たちのように当たり前のことを当たり前のようにできる勇気のある人間になりたい。
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最初に入った会社と2社目以降の会社では大きく違う点がある。それは愛着だ。これは友人が言っていたことでもあり、自分自身の経験でもある。
高卒で入って50歳を過ぎるまでずっと寄り添った組織ならば尚更ではないだろうか。
しかしそれだけではないだろう、この複雑な気持ちはきっとご本人にしか分からない。一気に読めた。
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山一證券の最後を書いたドキュメント。
真実はドラマよりも奇なりという言葉がぴったり。
こんなことが実際起きていたとは。
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面白く読みました。証券会社の破綻にあって、何の得にもならない(というより、むしろ無給だったりする)のに、真相究明、清算業務という後始末を引き受けた者たちの事情と気概がよく分かりました。
ただ、好みの問題なのだろうけど、文章があまり好きになれない。なんだろうな、著者の感情移入が見えすぎてしまうのかな。素材がものすごく良いだけに、もっと乾いた文章で読みたかったです。
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【会社の破綻なんて人生の通過点に過ぎない】、そんな風に思えている自分には心の奥にしまった怒りなのか淋しさなのかむなしさなのかが沸き起こってくるようなノンフィクション。
日本企業の病巣の深さを改めて思い知らさせる小説を読みながら、某デベロッパーのお粗末な施工詐欺のニュースをみて、進歩のない国だと思う。
今さら山一証券?
いやいや、いまだからこそである。
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企業の不祥事を美化することは、私は好きではありません。
でも、不祥事の裏で「どのような動きがあったのか?」内部の人間でなければわからないことがあります。
半沢直樹が企業エンターテインメントなら、「しんがり」はノンフィクション。
山一證券が破綻した時、社長の涙、涙の記者会見。
あの裏にあったことを、あらためて知ることができたのは、左遷された社員が最後まで会社に残り徹底的に原因究明をした社内調査委員会があってこそ。
山一の会見・事件から、私たちは何を学んだのでしょうか?
悪い部分があったのなら質し、正すことをしようとする
部署があっても機能しているのか。
うまく不祥事を隠すための社内調査は、あってはならないはずです。
現在も様々な不祥事があります。
調査委員会が設置され、記者会見が行われても納得できないことがあります。
昔の事件ではなく、今の時代だからこそ一読しておきたい一冊だと思います。
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山一証券の破綻のドラマを深く追った、読み応えのあるノンフィクション作品
ある一定の年代以上の皆様はを覚えているでしょう。山一証券の自主廃業の謝罪会見で社長の「社員は悪くありませんから!」という泣きながらの謝罪を。その社長は、前任の社長から引き継いで数ヶ月後たったばかりであった。
山一証券の自主廃業発表のあと、会社を清算や不正を追及する業務を行った業務管理本部のメンバーを中心に調査が行われていったが、そのことを知るひとはあまりいない。そんな、戦に敗れて退くときに軍隊の最後尾に踏みとどまる「後軍(しんがり)」のように、清算業務を行った会社員たちをジャーナリストの清武英利さんが取材したノンフィクションがこの「しんがり」です。
あの山一証券の自主廃業の背景、そしてそれに関わり不正に手を染めた人々、関わり不幸にも命を落とした人たちと色々な山一に関わった人々が書かれています。
最後には、そのしんがりをつとめた人たちの山一をやめたその後が書かれていますが、色々と複雑な気持ちになります。
読み応えもある1冊となっていますし、テレビドラマにもなっているので、ぜひ気になる方は手にとって頂きたいです。
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読みながら、自分がそれぞれの立場だったら何を思い、どんな行動をとったかな、と。
調査報告書読んでみたい。
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山一にこんな信念のしっかりした方々が居て、ようやく真相に辿り着いた。もっと早くに対処出来たなら変わっていたのかな。
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書店の店頭で平積みされていたので衝動買い。当時あまりよくわからなかった「とばし」などの仕組みや、なぜそんなことが起こるのかがよくわかった。
知人の親族の方も実名で登場し身近な感覚。
サラリーマンは大変だ、早く卒業してよかったと思う。
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山一證券破綻の原因となった簿外債務発生の経緯を明らかにするため、倒産発表後に調査にあたった社員を中心とした話。長年働いた会社への思い入れ、真実を明らかにしたい気持ちが人を動かした。一人で簿外債務を管理し続けた大槻の話から調査は一気に進んだ印象。最後は社会への調査結果公表までたどりつき、目的は果たされた。給与もほぼない中で働いた12人の仕事への気持ちは見習う。
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会社の中の論理が外の世界とは違う、ということはよく起こりうることだ。最近でいえば、五輪のロゴマークだって、恐らくデザイン会社の中では許容範囲だったのかもしれない。でも、別な論理というか世間基準とは大きく乖離していた。山一で起こったことは、社会の縮図でもあり、象徴だったともいえる。また、本にも出てくるように、意図的に潰されたという話も聞く。いずれにしても、その中で粛々と戦い続けた人達の姿をしっかりと焼き付けた本だと思う。
きっかけは某企業(本では実名)の転換社債の売り出しだったとか。当人はどのように思っただろうか。
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自分も企業に勤めるものとしていろいろと考えさせられるものがありました。自分はどの立ち位置にいれるだろうか?
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面白かった。山一証券自主廃業は新聞やニュースで見聞きしていたが、その裏でこんなことがあったとは。
やりがいにお金や立場に求めない理想的な姿があったのは、皮肉にも自主廃業した後だった…
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ノンフィクションがこれほど心を揺さぶるとは、改めて感嘆。何も派手な話はないが、愚直に働いてきたサラリーマンの人間模様が丁寧に描かれている。清武さんの文筆家としての腕と、これほどの作品をまとめ上げた胆力や気骨もすごいんだろうなと思った。