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「待っていろよ。兄ちゃんが迎えに行くぞ」鎖国令によって故郷への道を失った人々。運命に翻弄される<兄弟の絆>を、『御宿かわせみ』の平岩弓枝が流麗な筆致で描く、感動の歴史ロマン!
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互いを思いあう兄弟の物語です。
まじめに一生懸命努力すれば、報われるということなのだけれど、一瞬歩み寄った二人の人生は遠く離れていってしまい…
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毎日新聞の日曜連載で、途中まで読んでたものを、図書館で借りて、最後まで読んだ。
兄・大介が物語を通してたくましく成長していくさま、そして、ホイアンに残った弟・次介が選択したラストシーンが、なんとも切なく、涙を誘う。
第一次鎖国令の前後の時代の流れもよくわかる。
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兄弟愛をひしと感じました。つらつらーと読めてしまったので、それなりに面白かったです。わりとあっさりしているというか、突き詰めない形で話が進んでいくような印象です。展開に分かり難いところがあったけれど、それは想像力で補うことにしました(苦笑)
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平岩弓枝さんだからもっと惹かれるかなあって読んだけれど、残念
時代背景の設定とかうまいんだけどなあ
細やかな人情とかもいいんだけれど
ストーリーの展開が乱雑で、こうも偶然に負っていてはプロとしてどうかしらん?
≪ 命がけ 海原越えて 兄弟が ≫
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瀬戸内の村上一族の話は、昔、鞆の浦に居たことのある親戚から、色々聞かされたことがあり、本でも話題になった。
久しぶりの平岩弓枝氏の本を手に取ったら、兄弟愛、時代に翻弄されていく様を描いている本であった。
鎖国への時代、故郷への道を閉ざされて、離れ離れになってしまう兄弟。
瀬戸内海の島に浮かぶ高取島。
満開の桜が見事に咲く島の名家2軒。
時代の背景で、結ばれるべき人達も、少しのタガの違いで、別々の人生を歩むことになる。
兄弟たちも、兄が、ご朱印船に乗るべきところが、船酔いで、腕白で、何事にも活動的な弟が、替わりに、日本から出向することになって、2人共、兄弟の結び浮きの強さと愛情を感じながら、異国と日本で、再会をするために努力し、日に日にたくましく、成長していく。
昔、読んだ橋本壽賀子氏の「ハルとナツ 届かなかった手紙」でさえ、ブラジルという異国の地で、姉妹が、離れ離れになってしまっていたのだから、江戸時代に、海外へ行き生活をするのには大変なことであったと感じられる。
鎖国の為に、日本人でありながら、帰国できない不合理さを、義憤するのでなく、弟の次介が、ホンヤンの地の土になるという気持ちが、桜の花弁を兄へ依頼したことに、高取島の桜と共に、兄弟の気持ちは、死んでも、一つであるという事であろう。
人間不信になることの今の時代、深い兄弟愛に、感銘した。
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恥ずかしながら、平岩弓枝さんの作品は、
「御宿かわせみ」シリーズぐらいしか知りませんでした。
しかも、まだ未読!
そんな私ですが、タイトルに魅かれて読んでみることにしました。
時は17世紀。
まだ鎖国前の日本は、御朱印船に乗って、
南の国へ貿易に行くことができました。
瀬戸内海の高取島の名家の次男、高取次介は
一攫千金を夢見て御朱印船に乗り込みました。
次介の兄大介は
両親の借金の後始末に追われ、
次介を追うように、異国へと向かいました。
大介と次介が再会したのは、
ホイアンと呼ばれる所の日本人町でした。
その後、大介だけが帰国し、
日本人の海外渡航・帰国を禁じる鎖国令が発布されてしまい、
次介の帰国は絶望的となりました。
弟の身を案じる大介の元へ、
唐人に変装した次介の友人が、
次介の望郷の想いを届けにきました。
ラストでこのホイアンがベトナムだとはっきり分かりました。
御朱印船と日本人町。そして鎖国と、
その当時の日本人の海外進出がうまく描かれていました。
瀬戸内海の水軍村上海賊の姫との絡みもありました。
『村上海賊の娘』を読んでいたこともあり、
そういえば、同じ時代だったのかと、今更ながら納得。
この時代鎖国によって、
二度と祖国の土を踏めなくなった人々もいっぱいたのですね。
そして、その人達が故郷を思い、懐かしむのは・・・
桜の花、だったのです。
美しい兄弟愛と桜とがラストで見事に結びつきました。
平岩さんの時代小説、おもしろかったです。
今度は、「御宿かわせみ」を読んでみたくなりました。
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兄弟のつながり。愛は深くこの時代に自分の命を失ってでも、助け合いたいと思える。
また、大介の人を赦せる強さを感じた。
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毎日新聞「日曜くらぶ」連載であり、平易な文章、しかも大きな文字で読みやすかった。江戸時代の瀬戸内の小さな竹取島の名家の兄弟が、御朱印船や阿蘭陀船などでベトナムまで渡航し帰省するストーリー自体は面白いのだが、ありそうもない偶然が多すぎる。非現実的な筋書きと淡白な記載が気になった。
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平岩弓枝、たぶん初読了。はぁっ?って感じ。ストーリー構成が安易過ぎる。そんなに邂逅があるわけないよ。もう一冊だけ読んでみるか。