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タイトル名の話とほか2話からなる1冊でしたが、どれもどうでもいいようなストーリーで裏もない、だらだらと活字を追うだけのモノでした。
まさにタイトルにだまされた。
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ほんわか人情系だと思って読んでみたら、表題作は経理畑で働く真面目で気弱なおじさんが、会社の裏金工作に巻き込まれそうになる話。
最後だけ、ほんわか?
でもタイトルとのギャップが逆に面白かった。
食べて感動するようなパンに出会ってみたい。
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皆さんの感想にもある様に、タイトルから想像するストーリーから良い意味で裏切られる一冊。
パン屋と聞くと、どうしても小麦の焼ける香ばしく、素朴な香り。
そこに絡まる温かくも優しいヒューマンストーリー。
と、私は勝手にあらすじをあらかた枠決めして読み始めてしまったのですが、冒頭から空にはヘリコプター、環境ジャーナリスト、農薬空中散布のきな臭さ極まりないワードの数々。それだけでこれは右往左往の物語で、ちょっと息抜き程度に開いてしまった事を少し後悔してしまいました。読み進めると、またそれも違ったと気付きましたが。
ただ、人として、日常の中で瞬発的についてしまう悪態や呟きの描写が結構リアルで、特に1話では乗り手、3話では乗せ手の電車のシーンの主人公達にはかなり共感しました。生活する、生きていくって綺麗事だけじゃないよね。寧ろ小さいうんざりの積み重ね。
ただ、極たまーに起こる奇跡のような不思議な出来事で、人生が変わる。そういうお話しでした。
3話とも書き方を変えていたので、それも1話1話新しい気持ちで読めたのも良かったです。
結果的に、最初のイメージとは全然違いましたが、息抜きには本当に丁度良い内容でした。
表紙絵の素朴な手書きタッチのブールやバゲット、食パンは確信犯だったと読み終えて思いました。
手に取った時の印象は薄いのに、読んでみてなるほどね、と思える表紙がある本って結構ずっと印象に残りますね。
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ネットでめちゃくちゃ褒めてる人がいて、気になったため購入。2日で読み終わりました。これも装丁がパンのイラストで可愛い◎
内容的には、人情味あふれる日常のお話って感じで全体を通して温かく、ほっこり読むことが出来ました。
ほーんの少し難しい設定もありますが、基本的にはサクサク読み進められました!
短編3作が1冊にまとめられており、その中の3作全てが食べ物についてのお話。読んでいたらパンを食べたくなったし、姫路でおでんを食べてみたくなったし、ホルモン煮込みの立ち飲み屋も行きたい…
コロナでなかなか旅行は出来ませんが、想像力を掻き立てられ、作中にでてきたようなお店に行きたくなりました〜!
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つきみ野のパン、神戸の焼肉、姫路のおでん。
食べ物をめぐる3つの短編集。
表題作のタイトルから想像すると、ほっこりストーリーかなと思いましたが、毎日満員電車に揺られて妻に小言を言われる冴えないサラリーマンが人生大逆転のような人情系?
手術で人間の腸を切った後に焼肉でホルモンを食べる外科医は、読んでて気分悪くなりそうでした。
姫路おでんの話は、姫路のヤンキーの更正物語。
さっくり読める読みやすさはありましたが、読後に何も残らなかった。
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最初は自分には合わないかな、どうだろう…と思っていたけれど、読み進めていくうちにハマってしまった。とても面白かった。
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ほっこりする作品で、食べ物がテーマということで手に取って見ました。
確かに食べ物は出てきますが、ほっこりと義理人情は違うかなと…
表紙の絵やタイトルと中身のギャップがすごかったです。
後半の二篇は関西が舞台で、地元が神戸なのでそこにも期待したのですが、
今はこんなに下品な感じじゃないけどなぁ…と思うほど昭和感、下町感が溢れていました。
そう言うのが懐かしい方にはいいかもしれません。
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仕事で疲れてたので、優しい話を摂取したくて手に取った。それが間違いだった。
ほっこりを期待して意地になって最後まで読んだけど、途中の描写が気になってどうしても集中出来なかった。
お偉いさんが血相変えて自分の担当案件のこと聞きに来たら私だったら夜眠れなくなるなあとか、平日昼に私事で会社から外出なんていいご身分だなあとか、自衛隊がこんな理由で寄り道するのかなあとか。
特に最後の話。人の命を預かる業務でわざと安全軽視なんて考えただけでぞっとするし(その行動に怒る駅長さんが異常者扱いされてるし)、お年寄りが辛い思いをする話は自分には地雷なんだと気づけた。
メンタルが安定してるときに読めば楽しめたかもしれない。
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バブル時代の田園都市線終着駅近く。
まあ、それは混んでいました。
長い路線なので各駅で通勤することは、理屈では可能でも現実的ではありません。
彼も一人のサラリーマンとして思うところがありました。
私もこのあたりに住んでいたので、いまでも目に浮かびます。定年が延びてます。60、65になってあんな混雑の中の通勤は無理です。
これはいけないことだ、とわかっていながら会社の方針に沿って開発を進め、人々は浮かれはしゃいでいましたね。それがバブルでした。
お金だけでなく、自然も、人々の暮らしも、大きく変わってしまいました。
利益を上げたから、上りつめたから。もういいだろう。
あとは悠々自適だ。痛勤とは無縁だ。
奥さんがパンを焼いています。
そこそこおいしい。
でも、電車の中で出会った ”しあわせパン” は極上のパンだったのです。
そして、それは自分と無関係ではありませんでした。
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食べ物が共通点の短編集
収録作は3編
・まぼろしのパン屋
・ホルモンと薔薇
・こころの帰る場所
・まぼろしのパン屋
壮年のサラリーマンの不思議体験エピソード
妻からの小言、満員電車の座席の攻防、外部から来た上司、会社の開発事業に振り回される高橋
開発事業の頓挫により前任の経理責任者の左遷により、無難な自分が後釜に座ることになったが
実際は開発事業の詳細を知らされないお飾りの存在
緊急の会議のため日曜出勤の日、電車で見知ら老女から紙袋に入ったパンをもらった事から人生の転機を迎える
パンの味に懐かしさを覚えた高橋は、紙袋のパン屋を探すが
パン屋の住所は会社が手掛けている開発地域だったため、地上げで既に存在しなかった
果たして、そのパン屋の正体とは
・ホルモンと薔薇
ホルモンにまつわる群像劇
・こころの帰る場所
おでん屋を営む母に、女手一つで育てられた不良が電車の車掌になるお話
何というか、物足りない
まぼろしのパン屋は一昔前の内館牧子のドラマを感じさせる
導入のプロローグの何か起こりそうな出だしはよかったけど
本編はその伏線をうまく活用できていないように思う
もっと分量を増やして、主人公2人の視点を切り替えて描く方式の小説で一冊書ききったのを読んでみたい
お仕事部分にしても、パン屋の謎要素にしても中途半端になっているように感じた
他2編に関しては完全に肩透かし
こころの帰る場所は、最後は何だかいい話っぽく終わっているけど、実際にこんな考えで仕事してる車掌はいて欲しくない
何のための安全管理だと思ってるんだろ?
その事が気になって、あまりお話に共感できる部分が少なかった
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3篇
ひょんな事がきっかけで歩む道が変わっていく人達
1土地開発に端を発した平凡サラリーマンの出世話
ほのぼのとしているようで背景はどろっどろでなんとも言えぬギャップ
壮絶な電車内座席争いが面白い
オチは読めるがまぁ綺麗な収まり
パンが食べたくなる
2新喜劇を観てるかのようなどたばた人情劇
腸で丸々一話構成するとは
3ヤンキー更生物語
程度によっては共感出来る部分もあったかもしれないが母親に手を上げる描写で、ダメ
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短編3部で構成される小説。それぞれの編の登場人物、起こる出来事はそれぞれ一癖二癖あって、多少現実離れをしているが故に、くすっと笑える箇所が要所にありました。
日常の隙間時間に少し現実逃避をするような物語を読みたい時にいいかなと思いました。
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まぼろしのパン屋→おばあさんの描写が素朴で私はかなり好きな作風の話だった。パンにまつわる人情ものは大好きな「つるばら村のパン屋さん」を想起させて楽しかったし、会社員の妙にリアリティのある設定と絶対に現実にはない出来事の対比が良かったと思う。パンとワインの表現が美味しそうで良かった。
ホルモンと薔薇→個人的にちょっとないなって思った。そもそも話の脈絡があっちこっちに行ってる気がする。最後結局「何?」って感じだったし、何を主軸にしたいかもいまいちわからんかった。まぼろしのパン屋が良かっただけに残念感がある。
こころの帰る場所→基本的にヤンキーの思想には何一つ同意できないので完全に第三者視点で読んでた。「龍野の醤油屋」の息子が悪い視点で書かれてたのがちょっとだけショック(地元なので)。でも最終的に全員あったかい感じになってまとまってたと思う。姫路とか神戸とか地名がちゃんとでてきて、ゆかたまつりとかすごい分かりやすかった(行ったことある身としては)。フィクションとリアルを混ぜるのが上手いと思う。
結果、2番目の話だけがあんまり理解が及ばなかったなと思ってしまった。主人公も誰かわかりづらいんじゃないかな...
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1話目はコロコロ視点を変えて語る方式かとかと思ったらそんなことはなく。その後を書かないことで読者に想像させるっていうよりは、気づいたらフェードアウトしていて有耶無耶にしたって感じで読み終わった後もやっとした。
2、3話目は好みじゃなかった。
全体的になんか入れたい要素をチグハグに繋ぎ合わせた感が否めなかった。
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神戸に姫路と身近な地名による親近感と
小説のなかに出てくる登場人物の関係性に
羨ましさを覚えました。