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科学者「益川敏英」さんのことを深く知ることができる1冊。
師匠である坂田昌一さんの影響が大きいことがほんとよく伝わってきた。
「科学者である前に人間たれ」
「科学者には現象の背後に潜む本質を見抜く英知がなければならない」
科学者の部分は教員と置き換えることもできる。
問題の本質を理解していない、あるいは関心がないという姿勢が透けて見えること、さらには、仲間と熱く議論することもなく、非常に個人主義的なことも、教員の世界でも当たり前のようになっているので…
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科学の発展を人類の幸福のために。
先日亡くなった益川敏英氏の著作。戦争を経験した世代だからこそ、反戦・平和運動に取り組む先輩の姿を見たからこそ、著者は声をあげる。研究だけに没頭してはいけない、科学者も社会運動を、科学は中立で良いものにするか悪いものにするかは人次第だ、と。
兵器につながる発見でノーベル賞を受賞した人がいる。それはある意味当然のこと。科学は中立だから。しかし軍事研究としてお金が出るのなら、明らかに政府から協力を求められたら、自分の研究のためにできる判断は何なのだろう。デュアルユースのジレンマを考える。
著者の不安を現実にしないように、ぜひ科学の道を志す人に読んでほしい。そしてノーベル賞のニュースに簡単に「素晴らしいですね」とコメントする私たちが、きちんと政治を見つめられるように、もっともっとたくさんの人に読んでほしい。
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ノーベル科学賞を受賞したという
著者が過去の戦争を振り返えり、
将来を危惧して書いていました。
後半は 科学者と戦争という内容というより
著者の戦争反対という思いが沢山つまっていました。
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もともと国際政治には興味がありましたが、戦争を科学者の視点から見た事はなかったので、この本の内容は新鮮でした。