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著書は同世代への警告のように、自分に言い聞かせている。正直、誰に対して書いているのかよくわからない。
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「謙虚に自分自身と向き合い、等身大の夢を持つ」ことが、40男には求められること
「アラフォー」などと生易しい呼び方はやめよう。<40男>のリアリティと現実のギャップを考える。
男の人というのは、自分が持っている枠組みを人とか現実に当てはめて理解する傾向があります。現実に起きていることを観察して理解するよりも、自分の固定観念に当てはめて理解して解釈しようとする人が多い。だからまずいことが色々と起きている。
40男の内面に目を向ければ、男は家庭を顧みず仕事だけをしていればいいという「昭和的男らしさ」と、
ワークとライフのバランスに気を使い、家事や育児も頑張ろうとする「平成的男らしさ」の狭間に生きている。
「働いてさえいればいい」と開き直ることは難しいけれど、若い世代のようにさらりと家事・育児をこなせるわけではない。昭和的価値観の上の世代からは裏切り者扱いされ、かといって平成的な価値観の下の世代からは仲間とは認識されていない。
自分の内側にある両面性に葛藤しつつ、それでも戦う姿は人間と悪魔が合体したデビルマンと同じである。矛盾を経験し、苦悶し続けてきた僕らはデビルマン世代なのだ。(P.175~176)
・「40男がまず確認するべきなのは、他人に不快感を与えるような外見をしていないかどうかだ」
・「好きこのんで40男と恋愛する若い女の子など存在しない」
・「昔も今も、中高年の男は、若い女の子が自分を受け入れてくれれば、人生が一発逆転できると考えている。あまりに短絡的な思考に言葉を失う」
・「ほとんどすべての40男の夢は実現しなかった」
こうした現実を受け入れた上でどうするべきか。40男に寄り添うような(著者も40男)、40男を応援してくれるような解説がなされている。
第1章 僕らは何を着ればいいのか/第2章 友だちはどこにいった/第3章 なぜ若い女の子が好きなのか/第4章 男女の友情--若き日のあの問い、いま僕らは答えを出そう/第5章 40男の歪んだ世界/第6章 40男は夢をつかめるのか/第7章 40男よ、そろそろ政治を語れ/第8章 どうしてこんなことになってしまったのか/第9章 これからの40年をどう生きるか
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7割方読み進んだところで衝撃的な記述
「まず、単に機械的に年齢で区切っただけの世代論は、とても雑なものが多いという問題点を指摘しておきたい」
おい。
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すぐに読める、気軽さのある本。最近、メディアの記事でも多く見かけるようになった、田中俊之先生。
社会学としてはマイナー分野の男性学を主に研究され、不遇の時代もあったのかもしれないけど、いま注目が集まっている、積極的に表に出る(出してもらえる)社会学者のひとりだ。
40歳の著者の顔写真を見てもらえれば分かるが、カッコいいなぁ、と思う。Twitterでエゴサーチしてみると、女子学生からの人気も高そうだ。そんな先生から、モテない40代よ、目を覚ませ!と言われても、しっくりこない、というかなんか悔しいところもあるのが正直なところ。
ただ、実際に勘違いしている男性が多いのも事実なんだろうと思う。折り返し地点を迎えた男性が自身を捉え直し、今後の身の処し方を考える。
自分のこれまでの言動・考え・働き方や生き方の再考は、自分自身を変えるだけでなく、女性の働き方への理解、地域の見守り、育児環境の整備といった身近で、しかし重要な視点への広がりも期待できる。
著者のかっこよさが気に入らないとか拗ねてないで、もういい年なんだからと、受け入れざるを得ないのかもしれない。
というのが、著者の考える結論なのだろうが、敢えて抵抗し続ける面倒なオッサンはなかなか消えないだろうし、だからこそ、そういった頑固な男臭いオッサンへの一定の理解も必要なんだろうと思う。
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男は40過ぎてもモテたい。
夕刊紙や雑誌はそれをわかっていて
煽るような記事を書くが
この本は現実に引き戻してくれる。
精神論だけではなく深い内容なので
モテたい中高年は読んだほうが良い。
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40男あるあるかと思いきや、けっこういろいろ改造案が出てくる。でも、読んでほしい人は読まないんだろうなあ。
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平成生まれでも既に胃が痛くなる、恋愛と仲間の問題に、今日用と今日行くの有無による1日のつらさ。
読んでいて自分のこれからがさらに重々しくなってきた。
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タイトルには<40男>って入ってるけど、性別・年齢関係なしに、こういうタイプの勘違いってあるんじゃないかなー。
第一章の(自分だけは)「例外的に若いという思い込み」からして、女性でもあるあると実例が浮かんだし、自分を客観視するように気を付けなくては。
友情の話に、興味をひかれた。友だちの数も付き合い方も学生時代のようにはいかないけど、年齢を重ねたからこそ、できるスタイルもあるよねっていうのは、希望になりそう。
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平成28年5月6日読了。
今年齢40になる身として、次の20年、その次の20年を意識した仕事以外の人生設計を立てる時期なのだということを痛感した。本当に好きなことを損得抜きに継続していくため、日々意識的になろうと思う。
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論の組み立てが弱く、全体的にふわふわと軽い。図や文章の引用には説得力がない。宮台真司のふり? 想定している読者よりも年上なのでぴんとこなかっただけかも知れないが。
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2015時点で30代後半から40代前半の男性、昭和的(家庭は顧みず仕事だけ)価値観からは裏切り者扱い、平成的ワークライフバランスの仲間とは認識されない。意識と現実のズレに気付かない。鬱陶しいおじさんじゃなく、清々しいおじさんになろう。
昭和のおじさんと平成若者、変わってきているんですね。
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金も実力もなきゃ中年は分不相応でいろ。という事でもないだろうが読むと凹んできますな。歳は誰でも取るし、女の子にモテるだけが人生でもない。
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多角的に見ているので、自省の助けにはなる……のかな。あんまりオススメできないかも……。
キングオブコメディの高橋さんを持ち上げてて、うっかりニッコリ。
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さしずめ男性版「東京タラレバ娘」か。ニヤリとさせられるのとドキリとさせられるのとがほぼ半々。40男が、自らが作り上げた「若さと美しさ至上主義」により自縄自縛に陥っているとの指摘は鋭いと思った。
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私は<40男>ではなくて女だけれど、世代的にはちょうど当てはまるので、わかる話も多かった。特に、就職のことや自分をとりまく環境の変化、時代の流れ・・・。
残りの40年をどう生きていくのか、生きている間に社会がどう変わっていくのか。ちょうど、社会的な立場も身体も変わっていく年代になり、このあたりで今後の人生をちゃんと考えたほうがいいな、という気にさせられた。従来からの常識や価値観に必要以上にとらわれ過ぎて、自分で生き辛くしてしまわないよう、世間の「中年は、かくあるべき」に負けず、自由に生きよう。