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短編集。一休さんの反省を描いたお話が印象に残った。この時代のお坊さんって、大変だったんだなぁ…。いまはどんな感じなんだろう。この時代よりは楽になってるのかな。
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日本文化の源流を築いた室町時代を代表する四名の巨人たちを主人公にした短編集。どの作品も甲乙つけ難い味わいを醸し出している。
ほぼ同時代に、能、禅宗、茶の世界に審美眼を備えた傑出した人物が登場してくるが、その時代の雰囲気が連作短編のなかに生き生きと描かれている。
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耽美抄、と言う割にそこまで耽美ではないような。男同士いちゃいちゃすれば耽美になるわけではないのです。こう、むせかえるような熱というかなんというか、そんなのがあまり感じられなかった。
「風花」うーん。楽しみにしてたんだけど、世阿弥はやっぱり華の碑文のあの超然とした人間離れした人が好きだな。公方様の奥方たちに嫌がらせされて、その鬱屈した気持ちを女狂ものなどの能に宿らせる…というのは世阿弥のイメージではなかった。激昂して息子に手を上げるあたりもどうかな、と思ってしまう。流罪にされた理由も納得いかなかった。
なんとなく論文読んでるみたいになってしまったのも残念だ。
「花鏡」重箱の隅つついてすみません。世阿弥の次男元能は出家してたはず。水晶うんぬんのところは良かったのだけど。
しかし世阿弥もまさか後世で自分の書いた秘伝書がたくさん印刷されて出回ってるとは思わないだろうな。
「闇鴉」これは結構好きだった。やっぱり論文を読んでる気分だったけれど。
「詫茶」いきなりファンタジー的になったのでびっくりしてしまった。これはありなのかなぁ。