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疾走感がきもちいい。
バイクで北海道を巡る物語だけあって、読み終えたらそういう気持ち良さが残りました
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原田マハさん初読み作品。
仕事や恋愛、そして日常に行き詰まったり、空疎感を抱いた女性たちが、旅での出会いや風景によって、都会生活では味わえない経験を経て人生を再生する物語。
登場人物の中で、ナギの存在感が圧倒的だ。風のごとく颯爽としていて、生きるエネルギーを与えてくれる。「線」を越えろ!どんどん越えていくんだ!
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「凪」の漢字の中の「止」の部分を抜くと「サイハテ」と読むらしい。女の子の名前が「凪」(ナギ)バイク乗りなので止まらないというところから、ハーレーに「サイハテ」と名づけて各地へツーリングに出かけては、各地で男女問わず友達になってしまう彼女。ハーレーのカスタムを職にしていて、とても華奢であるが、いい女って感じが伝わってきます。風に乗ってどこまでも行くっていい気持ちだろうなぁ...
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一直線に伸びている道。さいはての消失点を目指して前へ進んでいく。目的地ではあるけれど着いてしまいたくない気持ち。でも僕たちは、歩を止めるわけにはいかない、ということだね。
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さいはての彼女と風を止めないでが非常によかった。
主人公の女性たちが人の出会いを通じて立ち直っていく姿を描いた作品であり、さわやかに前向きになれる。
彼女の作品は言葉を操るのがうまいなと思った。
短編集ではなく、長編で読みたかった。
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失意のまま、沖縄でのバカンスのはずが送り込まれたのは女満別だった。そこで偶然出会ったのはハーレー「サイハテ」に乗るナギだった。
定期的に女友達との2人旅行を楽しんでいたが、相方の母親が倒れて1人、憧れのホテルにバカンスに来た。
職場のトラブルで知床に来た彼女が出会ったのは冬の夜空に舞うタンチョウヅル。
旅っていいなって思わせる。単純な話なんだけど、読んだ後に爽やかな風が吹いたな。
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短編集
どの話も、最初モヤモヤしてた主人公が、旅やその道中の人との出合いで最後にはスッキリする系
フラッと力を抜いた旅に出たくなる
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読みたかった原田マハさん。人気作家さんなので、いつも貸出中ばかり。
これは4話からなる短編集で、1話目の『さいはての彼女』と最後の『風を止めないで』はつながりのあるお話。
読みやすい文章と気持ちのいい内容で引き込まれた。間の2つの話も面白かったけど、主人公の感じがどれも似てるから、『さいはての彼女』を長編で読みたかったな。旅に出たくなりました。私もナギとタンデムしたい!
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どの物語もテンポよくさらっと読めます。
よし、頑張ろう!と思わせてくれる一冊でした。
でも一番心に残るのは最初と最後のなぎの物語ですね。
【25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意のまま出かけた一人旅のチケットは行き先違いで、沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別!?だが、予想外の出逢いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。人は何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした、珠玉の短篇集】
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バリバリに働いていた女性が、心折れ旅に出る。そこでの出会いによってふたたび元気になるといった話。旅の出会いによって元気をとりもどすには、それなりに出会いに対する心構えというか人との出会いを大切にする心みたいなものが必要だろうなあ。旅にさえ出ればなんとかなるというもんでもない。
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34才、独身の私にとってはピンポイントに現実的な一冊でした。30代から40代にかけて、仕事に生きる女性の心の重みをスッキリと軽快にさせてくれる短篇集。最初と最後のお話はリンクしています。
特に好きなお話は、最初の「さいはての彼女」と最後の「風を止めないで」。原田マハさんの文章はとても美しくて情景が目の前に広がるような素敵な響きがあるので、私は大好きです。風の音、バイクの音、すべて感じることができました。
バイクは全然わからないし、乗ったこともないけれど、魅力的に描かれていました。
そして何より魅力的なところは登場人物のナギ。30才を過ぎて、なかなか素直になれなくなってきて、打算的で、しがらみばかりで、澄んだ目を持てなくなってくる・・シンプルで一生懸命なナギの生き方は本当に素敵でキラキラとしていました。周りの人まで笑顔にしていまう、そんな彼女。私もナギのようになりたいと思ったし、同じように笑顔で感謝や好意をハッキリと伝えられる人間になりたい。それは本当にシンプルな生き方なのに、難しい。自分で作った線を乗り越えて、そして人生ももっと足掻こう、読み終えた時は何だか心が軽くて、明日がまた楽しみになるような作品でした。
男性や女性でも別の世代の方が読むと、どう感じるかわからないけれど、私は、今、この本と出会えて本当に感謝しています。
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なぎさんの魅力がたまらなかった。きらきらしていて若くて、一生懸命で、とても素敵でした。
若いころ、自分の運命を受け入れて、こんなにきらきら生きられたら、もっと人生かわったかな、とふと思った。
働く女性たちが、迷い立ち止まりながらも、前へ進もうとする姿に、いつも共感します。
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丁度来月仕事がひと段落するので、旅に出たいなーと読みながら思った。
そんなに昔の本ではないのに、強気のキャリアウーマンのイメージが「平野ノラ」
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30代のちょっといけ好かないキャリアウーマンの描き方が上手だと思った。
最初の短編『さいはての彼女』、3番目の短編『冬空のクレーン』に出て来る主人公の部下には絶対なりたくないと思う位。
でも、その2人も旅先で自然や人に触れ、自分の傲慢さを自覚して、優しい気持ちを取り戻していく様子が良かった。
最後の短編は、最初の短編にも出て来るナギちゃんのお母さんの話で、切ないのだけど、希望が持てる最後になっていて良かった。
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さいはての彼女
旅をあきらめた友と、その母への手紙
冬空のクレーン
風を止めないで
著者:原田マハ(1962-、小平市、小説家)
解説:吉田伸子(1961-、青森県、書評家)