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わああ、そこで終わるか!っていう…。
こいう後引く終わり方はズルイ!(笑。
鉱物好きなので、石の描写も楽しめました。
昔の記憶もよかったなぁ。
あぁぁ、でもその後が気になりすぎます。もう!
先輩のおばあさまももうちょい活躍すると思ったのになぁ…。
紳士な松崎先生も好きです。
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神隠し伝説が残る田舎の高校に転校してきた徹は、孤高の少年・大地に誘われ廃部寸前の地学部に入る。他人と交わらず天狗と言われて敬遠される大地に徹は惹かれるが、大地には秘密があった。それは不思議な石から人の記憶を読み取る力だ。大地は初めて秘密を徹に打ち明ける。(『決壊石奇譚 百年の記憶』を改題)
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しみじみとしたファンタジー小説。仕掛けとしてはオカルトに近い雰囲気もあり、なかなかぱっとカテゴライズする場所が見つからない。
主人公の2人が男子高校生にしてはややナイーブな印象を受けるものの、丁寧な作風は好みだった。
そういえば東京創元社のシリーズはいつの間にか読まなくなってしまったのだが、この機会に続きを買ってみようか。
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読み始めた時は、心が躍るのをとめられなかった。
石に宿る 遠い過去を生きた人の記憶。
このモチーフだけでも展開に強く思いを馳せてしまう。
さらに冒頭の地学部の部室がある旧校舎の描写や
登場人物がとても魅力的で 期待が高まった。
しかし後半は急ぎすぎたのだろうか。
しっくりこないままで終わってしまった。
伝と良治の繋がりはとても強い。
第三者の立場で見ていても 良治のしたことを
伝が恨んでいるとは思えなかった。
仮に恨んでいたとしても そのことを
後悔しているはずの良治の記憶が
そこから逃れたいと思っているとは
やはり考えられなかった。
むしろ あえて伝の前に進み出て
ひれ伏して詫びるのではないだろうか。
伝の記憶を継いだ大地と良治の記憶を継いだ徹。
やがてそのことを互いに知ることになる二人の
不思議な巡りあわせの必然性や
時代を超えて再会の喜びを心から分かち合う
大地の中の伝 と 徹の中の良治 を描いて
くれるものだと思っていた。
良治の恩人である医師の姓 久守と
徹の義父 航の姓 久守との関連性も
語られていなかったように思う。
どこか腑に落ちず 前半の筆者の筆力からすると
もっと心震えさせてくれたはずだと思っている。
少し残念だ。。
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うーん、続きがあれば納得できそうな気がする。
読み終わっても、なんだか、個人的にもやもやする。
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文庫化してただけだったうっかりしてた。とうに読んでた。
いつもの作品よりも静謐さがなく、中高生にとっつきやすい作品になっているような気がする。
あの静かで冷たい風の音のする作品が好きなものには多少の場違いさを感じてしまうことだろう。
ただ、ラスト。
ここで切るのが三木笙子作品の醍醐味なのだ、彼女の作品の冷たさとぬくもりなのだ。
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石の記憶を受け継ぐ、という設定や感覚に私がもっと入り込めてればよかったんだろうけど。
なんでこんなにも複雑に、大事になってしまうのか???なまま、読んでいたから。。。
硬い。硬いお話だなぁ。
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この物語は、三世代に渡る少年同士の友情の物語です。(そしてその三世代、三組の少年同士がそれぞれ血縁関係でないのに、結果的に巡り会うという因業めいた展開がニクい)
お互いがお互いを思う故、あのような結果に終わってしまった「伝」の世代、「航」の世代、そしてその連鎖を断ち切ろうとする徹と大地の葛藤。
ラストのあの展開には、賛否両論出そうなのには納得。ただ、あえて描かない選択をした事について、私は好意的に受け止めています。読者の心の中で続きが展開していけば良いのでは、と。
蛇足ですが、せっかく地学部なんだから、もっと石の種類出して貰えると、石マニアとしては嬉しかったかな…w
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守れない約束に後悔し続けた良治。
約束を信じて待ち続けた伝。
立場が違えば見えるものも違う。憎しみが生まれるはずがないことは分かっているけど、二人の記憶を受け継いだ者達が苦しんでいるのは辛かった。
世代を越えて遠い日の約束を果たした徹と大地の絆は揺らぐことがなく強い。
良治と伝は思いを石に託して再会することを強く願い続けていたんだと思う。
大地の手を握り返した徹の手に新たな始まりを予感させる。
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石が持つ記憶を受け継ぐ人たちの話。
小学生の頃に『石文』と言うものを知り、何て純粋な世界なんだろうと石が大好きになった私。
文字のない時代、大切な人に想いを伝える為に石が使われていたそうです。
自分の気持ちとピッタリの石を探しに探して、相手へと送るんだそうです。
私なら、どんな石を探すかなぁと良く考えたものです。
本作のストーリーとしては荒削りなところもありましたが、充分に優しさが伝わってくる内容。
終わり方も、ここで切るか!とも思いましたが
これはこれで素敵。