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4万年前の洞窟の壁画からギリシャ時代をへて、「ロボット」や「人間の意識」についての考察をたどり、現代の「脳科学」や「人工知能」へたどり着く。巨人の肩の歴史を哲学やSFそして情報工学や脳科学などから数多くの引用を行い振り返ると共に未来を展望します。AIなどが普及して人間がいちいち判断しなり失敗が無くなると、失敗を通じて成長する私たち人間がどのように変化するのかがとても気になります。
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テクノロジー系を読んでるというより柄谷行人とか鷲田清一読んでる気分に…まだ途中だから後半はテクノロジー系なのかもしれないけど…。
まず人類の歴史から話が始まる。
007 光が丘図書館
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読むのに1年程度かかってしまったが、素晴らしい一冊だった。
シンギュラリティ、コネクトーム仮設、人間原理、宇宙はコンピュータシミュレーション、といった様々な仮説をそれぞれ紹介するだけでなく一歩深堀していておもしろい。
AIに関する思索について、これまで読んだ中では最先端で、「意識」や「心」の正体にも腹落ちする仮説であり、もって人工生命の可能性をよりクリアに捉えることができるようになった。
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【目次】
・第1部 電気羊の夢
−第1章 「新しい心」の誕生
−第2章 ゴーストの森の生活
−第3章 機械仕掛けのトルコ人
−第4章 異人を愛する
−第5章 鎖を解かれたプロメーテウス
−第6章 神の帰還
・第2部 心の問題
−第7章 世界の青写真
−第8章 身体のない心
−第9章 レジスタンス
−第10章 心を見つめる
−第11章 サイバネティックな脳
・第3部 不思議の国のエイダ
−第12章 「すべてのクレタ人は嘘つきだ」
−第13章 プログラム
−第14章 ブレッチリー・パークからグーグルの構内へ
−第15章 思考するマシン
−第16章 カオスの縁にいるダーウィン
■全般
・本当に人間のように考えるマシンを作るためのポイントはたったひとつ、
自分が思考していることを意識できなければならない
→考えているのは「自分」だとわからなければならない
・意識がアルゴリズム化できるなら意識はコード化できる
・オーストラリアの哲学者デイビッド・チャーマーズは、脳を純粋に唯物論的に
見たのでは説明できない問題があることを指摘
→主観的経験の問題であり、「クオリア」と呼ばれる
→人間が620-740ナノメートルの光を「赤」と感じる理由を科学は説明できない
・意識のハードプロブレムに密接に関係しているのが、自我の主観的経験の性質
→科学は経験論を基礎としている
本書は、人工の心を作ることができたら、私たちはそれとどのように付き合っていけばよいのか、そもそも人工の心がなぜ重要で魅力的なのかを理解するために私が考えてきたことを説明
・第1部は、ロボットについての物語の起源
・第2部は、心の哲学と神経科学の世界
・第3部は、私たちの世界を変えたテクノロジーであるコンピュータの魅力的な歴史
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170930 中央図書館
論じようとしている範囲は、科学史、科学哲学から人工知能の系譜まで幅広いが、今少し発散しがちのように感じた。
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AI、人工知能。最近、よく目にするようになったキーワードについて理解が深まるかと思ったが、「心」とは何か、「心」をプログラムによって再現できるか、という内容が印象的だった。(タイトルで気づくべき)
科学技術としての側面だけではなく、哲学や脳科学の見地から考察と解説がされており、ぼんやりしたAIや人工知能のイメージがより具体化される。
AIはビックデータの解析やアナリストのような機能的役割と映画に出てくるようなアンドロイドのような人間的役割の二つに分かれるが、本著は後者における考察がメイン。
技術的な転用に対する考察について学ぶには、関連書籍を併読する必要がありそう。
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私たちは既に、SFというジャンルのフィクションでAIが発達した未来を思い描いている。古いものから新しいものまで枚挙にいとまが無いけど、特にヒットしたものを映画に絞っていくつか挙げるとすれば「ターミネーター」「ブレードランナー」「マトリックス」「AI」「エクスマキナ」「her」「アップグレード」などが挙げられる。
これらは何故か、『人間を超越したAIが反乱を起こし、人間を支配する(または滅ぼす)』という悲観的なものが多い。じゃあそのフィクションの脚本家達の予想は、専門家の視点から見てどのくらい正確なのか?あるいは科学者はどのようにAIの今後を予測しているのか?その見通しを示してくれるのが本作。
テーマはすごく魅力的だったけど、内容が難しすぎて僕の頭ではついていけなかった。途中で断念してしまった。もう少しこなれていて平易な文章で読めるものを探したい。