紙の本
心停止状態
2017/09/23 15:31
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投稿者:読書はじめました - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くなかった。
「妻と選挙」以外は平坦過ぎ。
例えると、心停止状態。
波が無い一本の線で、ピーと電子音がただ鳴っているだけ。
時間つぶしにしかならなかった。(時間をとってまで読みたいとは思わない)
ラストの「妻と選挙」で少し息を吹き返したが、全体としてはツマンナイ。
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図書館で。虫歯とピアニスト 『人間は呼吸をしているだけで奇跡』にハッとさせられました。どのお話も温かさがあって良かった。
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やっぱり奥田さん最高。最初のピアニストから、最後の英朗さんならぬ作家の康夫さんまで奥田節全開であっという間、笑いと涙、満喫しました。私も彼らの同級生で部長、そしてまさに第一線を追われようとしている身。だからここで、プランB、プランCのオプションは必要。娘の友人には素晴らしいご家庭のお嬢さんたちが相応しい。母を亡くした後の家庭で女としての使命感を覚えた娘ってなんかありそう。妊婦さんの気持ちは男には少し荷が重かったかもだけど、最後の選挙参謀の心理は奥田さんでなければ描けない。萩原さんや重松さんもいいけど、ミステリーじゃない奥田さんが1番だな。
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どんな家族にも「ヒミツ」があって、そのヒミツがあるからこそ、家族は「家族」として成り立っていたりするのかも。
いや、ヒミツというよりも「事情」という方がしっくりくる気もするけど。
他人と他人が出会って家族ができる。いろんなヤマがあってそれを乗り越えるたびに、また家族としての歴史ができていく。ヒヤヒヤしつつ最後の最後にほっとできる。とても読後感のいい一冊。
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心の温まる家族の物語を著した連作小説。気分が悪くなる要素が全くない、後味も最高でした。特に「アンナの十二月」には泣かされました。家族の絆をあらためて感じる機会に触れさせてくれる一冊です。
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奥田英朗の”家”シリーズ第三弾(かな)。今回は最後に少し胸がジーンとするような短編ばかりでした。悲しい話じゃないけど、目が潤んでくるような良いお話。内容はおきまりのパターンばかりと言えばそうかもしれないけど、短編なので短く歯切れが良くて嫌みとかくどさがなく、相変わらずのユーモアも鏤められているところが良いのかも知れない。お約束の「小説家・大塚康生一家」も入っています。今回は奥さんが選挙に立候補。奥田英朗の作品を知っていれば、自虐的な部分がとても笑える。
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心の中がほっこり温かくなる話ばかり。奥田英朗さんは、基本的に家族ものを書くと優しい文章になるな。皮肉っぽかったり、伊良部みたいな変態医者とか書いたものも大好きなんだけど。
特に、手紙にのせて。が好きだったな。自分もこの主人公くらいの歳なんだと思うと、ハッとした。いつまでも若い気でいたけど、世間では中年と呼ばれる年齢なんだよな。そこは置いといて、妻を亡くした父親の話なんだけど、生前の妻と夫の生活が透けてみえて、共感する部分がたくさんあった。妻を亡くした男のダメさ加減がせつなくて。どんな手紙の内容だったのかな?多分あんなことやこんな事が書いてあったんだろうな!
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シリーズ最新刊。普通の家族のさりげない優しさ溢れる6つのお話。何れも安定した面白さと抜群のリーダビリティ。前作よりさらに身近に感じられる内容で共感しまくり。読後感もほっこりで続編が待ち遠しい。
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ちょっとした問題や秘密を抱えている家族。どの家族の問題も最後は微笑ましく解決してほっこりした気持ちになれる。
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一般家庭に突然舞い起こる小さな事件を描いた小説。この著者の一分野と言っても良い。短編集だが、なかでも妻を亡くしたお父さんの悲哀を描く「手紙に乗せて」。自分の父と上司の部長との間で交わされることになった文通がほほえまししい。あとは「妊婦と隣人」妊娠した為、一日の大半を一人マンションで過ごす妻が、隣の夫婦?のあまりの怪しさに、毎晩夜遅く帰る夫に相談するも、彼にはメンタル疾患を疑われる始末。やむなく一人で真相を暴きにかかるが・・・。
どれもまぁ面白いのだが、もう少しこう何か展開が無いと、はぁそうでしたか良かったですねふんわり、となり終わってしまう。
もう少し毒なり薬なりが有ったらもっと良いのにと感じる。
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あらすじを知らずタイトルだけで読み始めたからどんな秘密があるんだ?!と期待して読んだら特に重大な秘密があるミステリーではなく、ほのぼのしたそれぞれの家族の短編集であっけなく読了。どれもほんわか系のお話で、勝手な期待をしていただけに物足りなかった。
それぞれのお話が繋がっているわけでもなく、本当に普通の短編集。凄く感動もしないし、驚きもない。極々普通。
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笑ったりしんみりしながら入り込んでいると、ハッとさせられる一文がある。中年男性の切ない話が続いた後に妊婦と隣人という対比がまたニクイですね!ロハス→マラソンからの選挙出馬。次は何が来るのでしょう?楽しみです。
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空気のようで、でもちゃんと繋がっていて。
そんな家族の絶妙な存在感がキラリと光る。
いざという時にフッと支えてくれる。実は慮ってくれている。そんな心の繋がりが、あたたかく、ここちよく、ありがたい。 元気になれる家族小説。
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短編集。
「虫歯とピアニスト」歯医者の受付に来た憧れのピアニストの話。不妊の夫婦と姑の関係も
「正雄の秋」同期との出世競争で先を越された人の物語。関係ないといいながらも気になるし、会社内での派閥や、上司と部下の立ち位置など、現実味があった。相手におめでとうというタイミング、本当に難しい。相手の父親の葬式だったが、いいタイミングだったと思う。
「アンナの十二月」育ての父を恰好悪いと思い、産みの父に期待をもってしまうが、やはり育ての父に戻っていく。最終的には友人たちのたしなめる言葉がよかったと思う。
「手紙に乗せて」四人家族、一番ショックを受けている父。息子は会社で、妻を亡くした上司から手紙をあずかり父に渡す。父は、長い返事を書く。
息子の世代ではまだ親が死んだりしたことが少ないせいか、その状況を想像できない人が多い。先輩にしても
同僚にしても。そこがうまく描けていたと思う。
体験・経験したことじゃないと、人はなかなか相手の気持ちを想像しにくいのかもしれない。
「妊婦と隣人」日中家にいる妊婦。引越してきた隣人、しかし生活音が全くしない。夜にはこそこそ出かけるも、怪しさはますばかり。夜中に後をつけていくと、そこでは発砲がはじまり、公安警察も登場。
「妻と選挙」最初は気乗りしていなかったが、最終的には妻の選挙活動を応援する。よかったのは駅前の演説の場面。妻に代わってマイクを持つところ。訴えかける言葉には、人の足を止めるだけのものはあったと思う。
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奥田さんの家族小説シリーズの3作目です…。
どこにでもありそぅな家族のヒミツ、問題を、
それぞれの家族のちょっとした成長とともに、
解決の糸口、入口へと誘っていくその様には、
奥田作品の良さや上手さがよく出ています…。
収録作品の6本目は、奥田さんがモデル?の、
50歳になったN木賞作家・大塚康夫一家の、
シリーズお馴染みの、近況話ですね…。
なんと、奥様が、市会議員選挙に立候補です!