投稿元:
レビューを見る
警察ものは関係性とか役職とかが複雑であまり好きではないのですが、かなり前に読んだ前作はめちゃめちゃ面白かった記憶があります。
そうは言っても内容はうろ覚えでしたが、本書を読むにあたり大きな支障はありませんでした。
本書は犯人側、警察側、そして被害者側のそれぞれの視点が入れ替わりながら話が進むのでテンポも良く、後半からは一気読みでした。
特に犯人側へ引き込むストーリーがあったので、単なる勧善懲悪みたいな話ではなく、三つ巴感も味わえました。
続編が出てもおかしくない終わり方だったので、ぜひシリーズ化して欲しいです!
投稿元:
レビューを見る
結構好き(#^^#)
なんかねー
悲しい物語なんですよ
主役である巻島と犯行グループのある人物
二つの目線で進んでいくんだけれど
犯人の彼
ちょっとしたことで掛け違えたボタン
一度踏み外した階段を転げ落ちるかのように・・・・・・・
自業自得と言ってしまえばそれまでなんだけど・・・・・・
やり直させてあげられるなら・・・・・
なんて気持ちになってしまう。゚(゚´Д`゚)゚。
そして、黒幕と思しき人物の行く末が気になります
これ次作もあんだろうね
楽しみ!!!
投稿元:
レビューを見る
#読了。続編。
振込め詐欺の摘発から逃れた砂山兄弟は、指南役だった淡野から誘拐ビジネスを持ちかけられる。菓子メーカーの社長・水岡と息子を拉致し、父親だけ家に帰す。神奈川県警巻島が捜査に当たるが・・・
犯人VS警察だけの構図ではなく、そこに被害者が入ることで心理戦の緊張が高まった。そんなことあるわけが・・・と思わずにいられないが、振込め詐欺があるのだからと納得。続編ありそうだが、楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
犯人に告ぐ、2作目。
前回は、巻島刑事がテレビから犯人に語りかけるという異例の捜査を展開したが、結果は残念ながら人質の子どもが犠牲になると言う最悪の結果で幕を閉じた。
今回も身代金目当ての誘拐事件が発生。
けれど今回の「大日本誘拐団」と名乗る犯人達は従来の誘拐方法とは手口が違う。
営利誘拐の成功のネックになる身代金の受け渡しの方法に工夫をしたり、振り込め詐欺のセオリーに沿った手順など、緻密に練られた計画は完璧なはず・・・
犯人達と、巻島たちのたたみかけるような攻防戦に読んでいても力が入る。
いったい私は刑事達を応援しているのか、犯人の味方なのかわからなくなっている。
結局、トカゲのしっぽ切りのような形になってしまったので、また続編が読めるのだろう。
投稿元:
レビューを見る
前作から11年経っているのかー。作中では半年後の設定。主人公が同じ巻島刑事だけど、今回は特に犯人に告げてはいない。
振り込め詐欺の一部がプロの誘拐団を目指す。指南役淡野(大下・リップマン)を中心として、製菓メーカーの社長とその息子を誘拐することにした…。
インパクトはそりゃ1作目の方が強い。でも、安心してよめた。今回は巻島ら警察側より犯人の一人を中心に描かれていたと思う。そして、次回作への伏線もあり。シリーズ3作目は早めに出版してほしい。
投稿元:
レビューを見る
砂山知樹は弟の健春(たけはる)と共に社本(しゃもと)の店で振り込め詐欺に手を染めていたが、砂山兄弟が事務所にいなかった一瞬の隙に警察におさえられてしまう。寸でのところで逮捕をまぬがれた2人はこれを機会に足を洗おうと考えるが、社本を指南していた淡野悟志(あわのさとし)という男に再び声をかけられ、その巧妙な犯罪計画を聞き、これならいけるだろうと今度は誘拐事件に手を出す。対象は知樹の人生を狂わせたといってもいい、「ミナト堂」(内定が出ていたにも関わらず辞退を迫られた)だった。
一応前作の続きということになっているが、読んでいなくても問題なさそう。今回は犯人側の描写が圧倒的多数なので、巻島側の警察組織うんぬんの話はほとんどない。人を傷つけないまま、誘拐事件の伝説を作ろうとする砂山兄弟とそれを指南する淡野。そんなうまくいくはずないと思いつつ、なぜか応援したくなってしまいながら読んでいたが、最後でやっぱりそうなのかと。1人逃げ切った淡野はまた続編にでも出るんだろうか。
投稿元:
レビューを見る
うん。面白かった。
犯人が人間味あって、いっそ成功してくれ!と思いながら読んでしまう。
最後は切なくなるくらいだったよ。
投稿元:
レビューを見る
多分読んでいる人の多くが犯人側に肩入れしたくなるような、犯人側の心情が丁寧にかかれている作品だった。
そのぶん。前回みたいなドキドキは薄かったなぁ。
続きがありそうな終わり。
出る頃にはこの内容忘れてそうだけど
2016.3.24
投稿元:
レビューを見る
久々のドキドキワクワクしながら最後まで読んだ作品。
登場人物が魅力的で、警察側・犯人側の両方に感情移入できる。最後とても悲しい気持ちになったということは、犯人により強く共感していたということかな。
続編、期待しています。
投稿元:
レビューを見る
続きがあると聞いてからも随分待たされた感が。でも、待った甲斐のあるストーリーでしたね。
出だしは犯人側の事情や犯行状況などを細かく描き、読者が犯人側に肩入れしやすい展開から、警察側との攻防へ展開していきます。うまい!
中だるみは一切なく、最後までぐいぐい読者を引っ張ってくれます。
映像が目に浮かぶようなストーリーでした。実際に映像化してほしい。
そして決着編、楽しみにしてます!!
投稿元:
レビューを見る
オレオレ詐欺のなんともシステマチックで
理路整然と行われている様子であったり
犯行グループの言動を読んでいると
実際は犯罪に他ならないのにあたかもきちんとした
会社で働いているのと錯覚しそうになるのも
分かるような気がしてくるから恐ろしい。
受け子というのは知っていたけど
他にも運び子等こんなに細分化されているなんて
頭いいんだからもっと違うことに
使えばいいのにもったいない。
兄弟の背景を知っていると
ただただ悪い奴でもなく、
なんだか「逃げろ!」と
おばちゃんは応援したくなっちゃいました。
投稿元:
レビューを見る
振り込み詐欺を働いていた男達が、仲間が逮捕されたことによって、誘拐をして金を取ることを計画した。
今までの営利誘拐とは違った方法を確立させようとするが警察の方が一枚上手か。
投稿元:
レビューを見る
捜査陣、犯人、被害者それぞれが相手を出し抜こうとする展開につられて、それぞれに感情移入してしまう。
裏の裏を読みあう警察と犯人との対決は千日手になるかとも思えるが、それを打開したのがジョーカー的役割の(この場面にしか登場しない)新人捜査員だったことは、構成上の必然だったのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。
人物設定ができあがっているせいか、
犯人側の人生や振り込め詐欺の様子が詳しく書かれているせいか、
前作より面白かった。
でも、最後のトリック(?)は想定内だったので、
そこは残念かも。
指示とは逆に行かれていしまう、小川君が笑えた。
投稿元:
レビューを見る
犯人に告ぐの続編。といっても主人公の刑事たちが同じだけで新たな誘拐事件に挑む。
犯人側の視点でも描かれていながら、これだけハラハラするのは、雫井さんの文才だと思う。
いつも誘拐事件の肝となる、身代金の受け渡しで、振り込め詐欺が絶妙に組み合わさっているのが、素直に驚き、感心した。
最後、主犯がつかまらずに終わるのも、次回作に期待を持たせる。次回作が楽しみ。