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MB『最速でおしゃれに見せる方法』(扶桑社、2015.9)
学生時代からアパレルに従事し、店舗スタッフ、店長、本社企画を経てバイヤーとなった著者による「ファッションの教科書」。
冒頭で語られるように、若いころの「ファッションはセンスと言いながら”おしゃれだ”と評価される人は共通、ならばそこには理論があるはずだ」との着眼から年月を重ねて大量の資料を蓄積、実務の傍ら研究を深め、ここに結実します。
「あの頃の自分に教科書として読ませたい」という強いモチベーション、著者の動機としてこれほどのものはありません。
おしゃれには理論がある、との観点からユニクロなども積極的に活用する著者ですが、少し前に出た大山旬『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』(ダイヤモンド社、2015.6)よりも理屈が強め。後者がセンスで白デニムをプッシュするのに対し、こちらは色の理論も駆使して軽い色である白がボトムに来るのは不自然、として黒スキニーに黒シューズを推しています。
何にせよ、これまで暗黙知とされていたセンスについて一定の理論として開示されたことには大きな価値があります。
あいまいな評価基準に振り回される若手ビジネスマンが出世の仕組みを知った時のような、爽快な読後感。
【本文より】
◯日本人のファッションはアメカジに寄りすぎている
◯「センス」ではなく「ロジック」が必要
◯「欧米人のセンスには敵わない」のであれば、そのセンスを「論理的な法則」として理解すればいいだけです。
◯服は「ボトムス」から揃える
◯コーディネートの印象はパンツとシューズで7割が決まる
◯多くの人は「おしゃれ=他人と違って目立つ」ことだと勘違いしていて、おしゃれを目指す人は目立つ服装をしたがります。(中略)派手で目立つデザインはカジュアルに寄りすぎてしまい、「不正解」へと近づく一因になっていることを理解しましょう。
◯実は、長く使えるアイテムとは、「めちゃくちゃかっこいい!」と単品で惹かれる洋服よりも、「強烈に惹かれはしないけど、悪いところがない」ものだったりします。
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メンズファッションのオシャレを論理的に解説した、ありそうでなかった1冊。
オシャレを気になり出した人だけでなく、すでに気を遣ってる人も読む価値ありです。
ただし、本書だけでは論理は理解できても実践するには少しハードルが高そう。
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・日本人はドレス7:カジュアル3が丁度オシャレに見える。
・黒のスキニーオススメはラウンジリザードとユニクロのスキニーフィットテーパードジーンズ
・靴はガイモのエスパドリーユ(博多駅アミュ3階ビームス、ガイモにあり)
・シャツはクルーネック(丸首広め)で。
・買うためには捨てなければならない。至言。
・時計はダニエルウェリントン。
・靴下を見せたくないならインビジブルソックス。オススメはユニクロと無印の三足セット。
・スーツはスーツセレクト 佐藤可士和デザイン。
サンプルの着こなしが全てカッコいいとは思わないが、首、手首、足首の袖を細くすることによってシュッとした印象を持たせるテクニックなど、参考になる部分は多々あった。
ただしクラッチバッグだけは騙されて買わないようにしなければならないと、改めて自分を言い聞かさねばならない。
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本当のおしゃれとは、派手な服をきることでもブランド物を身につけることでもない。
それは、本当のオシャレではない。
真のオシャレとはなにか?
ユニクロでもオシャレに見せることは十分可能。
お金をかけずにシンプルな服装で、オシャレを見せたい、オシャレと言われたい人に最適な一冊。
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おしゃれはノウハウだ、という事が書いてあり、能書きが好きなオイラに取っては目から鱗が100枚くらい落ちた内容。文章は正直こなれてない部分も有り、冗長な内容も多いんだけど、ノウハウ自体は無茶苦茶参考になる。写真も豊富だし、コーディネートの参考になることが非常に多い。なるほどね、こういう本は10年くらい前に読みたかったわ、とか思った。生まれて初めてファッションって面白いな、と思った。
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肩を張らずに気楽に読める本。
1、オススメは「I」ラインシルエット。
→上下とも細め。身体にフィットしたものを選ぶ。
2、日本人が守るべき黄金律はドレス7のカジュアル3。
→日本人は体型は未成熟に見える胴長短足が多く、顔つきも童顔です。生来から「子供っぽい」「カジュアル」な雰囲気を持っているため。
3、洋服は3つの要素①デザイン②シルエット③カラー(素材)からなる。
→上記の「I」ラインならばシルエットはドレス。またカラーもドレスとすれば、デザインだけでバランスを取れば良い。
4、4色以上は使わない。モノトーン、またはモノトーン+1色まで。→子供っぽくなってしまうため。
5、裾さえ細くてキレイならば、全体も細く見えるのです。
(P69)
6、ショートパンツは膝上丈を選び、長いシャツを着て、境界線をわからなくして、足長に見せる。
7、新作が揃う2月と9月が洋服の買い時。
(P217)
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完全に停止していた「おしゃれ」についての思考を動かしてくれたのですごくよかった。
あとがきを読んで、すごく良い人そうだなと思った。
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オシャレの基本はドレス!
ボトムは黒スキニーにしとけば安全!
っていうのはものすごく分かりやすい。
着こなし例もほぼ柄物を使っていないので、再現も容易にできそう。
これをオシャレを意識し始めた頃に読みたかった…
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まさにお洒落の教科書。
今までお洒落は感覚的なものであり、その人のセンス次第なんだと思いこんでいた。
しかし、お洒落に見えるのには理由があり、その理由を分かりやすく具体的なアイテムを交えて説明している。
なぜ、今までこういった本が無かったのだろう。単純にアパレル業界の誤魔化しが効かなくなるからなのかな。
とにかく、この本のルールに乗っ取れば失敗することはまずないだろう。そして、基本が分かればいくらでも冒険が出来る。この本を読んでやっとその出発点に立った。
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筆者と同様、短足で座高が高い身としては、ここまでシルエット、サイズ、ドレスとカジュアルの配分で着こなしに変化をつけられるということに説得力もあるし、明確なロジックをもってわかりやすく説明されてて、非常に興味深く役に立つ。確かにメンズでは、こういった論を講ずることは今までなかった、と思うので痛快。影響を受けやすい自分としては、早速UNIQLOに黒のスキニーを買いに行った笑
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オシャレはロジック。
靴をあっさり。
黒で。
シンプルイズザベスト。
タンクトップは必須。
艶。
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洋服の組み合わせについて、わかりやすく理論的に説明されている。ファッションに自信がない自分にとっては、とても参考になった。
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面白い、こんな風にオシャレを分析した本があっただなんて。
著者によると日本人のメンズが気をつけるべきことは下記のとおり。
大原則 「ドレス」と「カジュアル」のバランスを考える。どちらか一方ばかりに偏らないようにして、わざと外すこと。
その黄金比率はドレス7:カジュアル3で、若干ドレスよりとなる。
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借りたもの。
男性ファッションの基礎を理論的に体系立てて解説。
ファストファッションで十分オシャレになること、その選び方・コツについて、簡潔にまとめている。
アメカジ寄り過ぎる日本のファッション、「質」に拘りすぎて、余計な「質」を取り入れていること等、ダサく見える問題点を指摘。
コーディネートは足元から、服の着こなし完成形の、基本のフォルムが「A」「Y」「I」と表現されることから始まり、メリハリの付け方も言語化されている。
ファッションの個性とは奇抜なものではなく、基本をおさえることから始まる――
モノトーンに差し色など、デザインに通じる概念をファッションに取り入れている。
女性向けファッション誌では当たり前のように思っている事が、男性誌では指摘が無かったのか…?
女性でも、理論を改めて認識するのに向いている本。
ZARAのストールを着こなしに用いるというのが、目から鱗。格好良い。
同著者制作『服を着るならこんなふうに』(http://booklog.jp/item/1/4041038693)とも併読したいところ。
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勉強になった。
ドレス:カジュアル=7:3が大原則
ルール①印象を変えるのが「トップス」、印象を整えるのが「ボトムス」。服は「ボトムス」から揃える
ルール②形は「I」「A」「Y」で整える。洋服は「デザイン」「シルエット」「カラー(素材)」の3要素。
ルール③色はモノトーン+一色に抑える。彩度の高い色は面積を抑える