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今、BSで「マー姉ちゃん」が再放送されていて、それでふと図書館でこれが目に留まったので借りてみた。
「マー姉ちゃん」のオープニングで、ドラマの原作は「サザエさん うちあけ話」と明記されている。
「サザエさん うちあけ話」は、本に対して所有欲のまったくない私が、どんなに引っ越しを繰り返しても本棚の定位置から動かさない本で、それはつまり、私はこの本を心の底から愛しているということなんだけれど、ドラマ「マー姉ちゃん」はその愛を毎日粉々に打ち砕いている。
よくもまぁ、こんなしょーもない話に作り変えられたものよ・・・!と私は毎日ワナワナと怒りに震えて見ているのだが、その横で夫は「マー姉ちゃん、おもしろいな!」とケラケラ楽しそうに笑って見ている。
許せん。
ということで、うちあけ話の方は今はあんまり読む気がしないのだけれど、なぜかサザエさんが読みたくなった。
しかし・・・英語で読むと、なんか、おもしろさがピンとこないですな・・・
訳している方の名誉のためにいうけど、決して悪い英訳じゃないです。でも、なぜか、日本語の方がだんぜんおもしろく感じる。
しょせんは英語は私にとって外国語だからなのかな?
たとえば、ひったくりの男がバッグをひったくったら、切手の貼られてない年賀状だけが入っていて、がっかりしながらも、どうしても捨て置けなくて、仕方なく自分で切手を貼って出してあげるというオチの話。
「アーア、世話の焼けるものをひったくった」と、ひったくりの男がせっせと切手を貼っているんだけど、英語の方は
「I grabbed myself a real pain in the neck!」
なんか日本語の方がおもしろく感じるのよね・・・
どっちの言語で読んでも、おもしろさに差がないものももちろんあるんだけど。
いとこが全巻持っていたので、子供の頃、いとこの家に行くたびに読みふけっていたけれど、言語に関係なく、昔の方がおもしろく読めた気がします。(いとこの家は漫画禁止で、サザエさんのみOKだった。たまにいますよね、こういう謎のルールを強いる親・・・)
やっぱり、今読むと、少し時代を感じるかな。
でも、絵はいつ見ても変わらず、かわいいなぁ、うまいなぁ、と思う。ほんとに好きです。このタッチ。