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「エヴァンゲリオン化する社会」を読み終わって、もう一度、僕ジムを読みたいと思っていたところ、タイミングよく文庫化の情報が流れてきたので、飛びついた。そして読んでみて、やっぱりコレだな、と感激した。2年ほど前に初めて読んだ時は、熱のあふれる文章に圧倒されたもんだが、今回は落ち着いて読むことが出来た。「エヴァンゲリオン化する社会」では雇用問題を割と専門的な立場から論じていた。対して、本作では雇用問題を織り交ぜつつも、普通の人々に対して、目の前の仕事を頑張れ、というエールが強いメッセージとして、2年前と同じように私の心に刺さった。
文庫化記念として、馳浩文科相との対談、男性学の田中俊之さんとの対談が収められいて、この内、田中さんとの対談で、上の世代が居座ってる!と嘆いているのには激しく同意した。
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俺にとったら、この人はプロ研のうじきよわし。大学同窓でfacebookの「知り合いかも」で出てくるので、本屋で並んでいるのを見て、手にした本。就活のコメンテーターしているのは知っていたけど、いつの間にか、大学の先生になっているんですね。
普通の人の働き方を、ガンダムのジムに例えて、いかに生き延びるかを語る内容。すべてたとえをガンダムに当てはめて語っているところが、ガンダム世代のツボにはまる。
文庫化に際して、馳浩と対談しているところで、やっぱりプロ研のうじきよわしだとニヤッとしてくる。
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労働者は生活者であるということだ。国家や企業が何でも面倒をみる時代ではないが、とはいえ生活が破綻しては国家も企業も成立しない。(p.69)
馳「本を読め」「自分で決めろ」ー以上。(中略)様々な本を読んでいく中で、自分の考えていることがこれでいいのか、間違っているのかを考える。書店や図書館は宝の山です。いっぽうごけば自分で何か見つけることができる。(p.85)
若者たちは、高校までの「答えがありそれを覚える勉強」と、大学以降の「自ら問いを立て解を導き出す勉強」とのギャップに苦しむ。(p.104)
「日本はもうダメだ」論が報じられるたびに新しい生き方、働き方が模索されるが、それに踊らされた人は幸せになったのだろうかということに、もっと向き合うべきだ。社会の変化、特に新しいツールの普及も明るく論じられる。とりわけネット関連、ソーシャルメディア関連はそうだ。これらは本当に人々を幸せにするのか?実際には、意外に世の中を変えていないのではないか?(p.177)
頼まれた仕事は天職だということだ。よっぽどの誤解がない限り、人が頼む仕事というのは、あなたなら少し努力すればできる仕事、あなたに期待している仕事ということなのだ。
だから、やりたいことだけにこだわって仕事をしてはいけない。やりたいことが見つからずに焦ってもよくない。(pp.186-187)
意識したいのは、会社、仕事と適度に距離を置くことだ。気をつけなくては、この日本社会においては、会社と仕事に全身全霊を注ぐような状態に自然となってしまう。(中略モチベーションに満ちあふれすぎているのも危険なのである。(p.189)
失敗するとついつい不必要に自分を責めてしまったり、逆に人のせいにしてしまったりする。ここでは、客観的な振り返りをするべきである。失敗の要因を、自分、相手、環境などの要因に分けて考えるべきだし、さらには、そもそもの目標設定が間違っていなかったかも振り返るべきだろう。実はずっと高い目標を考えていて、実際はその目標自体が不適切だったということもあるわけだ。(p.211)
自分が困った時に助けてくれる人は家族を含めて10人くらいはいるものだ。この10人さえいれば、人間は生きていけると信じている。(pp.256-257)
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社員は最初の配属から「筏下り」のように経験を積み、人生のテーマが見つかると「山登り」のようにそれを目指す。大学は社会の理不尽さと可能性を見極め、自分がどこに適応できるかを選択する時期。高校までの「答えがありそれを覚える勉強」、大学での「自ら問いを立て解を導き出す勉強」で、入社後は「やらなければならないことだらけ」のジム生産工場になっている。社会を考えるには想像力を駆使して相手の立場に立つこと、自分で考える頭を使うこと、想像力、優しさが大事。まずは期待されていること、できることから仕事を始め、仕事を面白がる。抱え込まず、戦略的な「おっさん化」「おばちゃん化」し、社外も巻き込み、評価より評判を上げよう。スゴイ人よりも、身の回りで成果を上げ、評判のいい人から学ぶ。戦記を書き武器を探す。武器は磨くものだが、やらされた仕事からのものもあることも気づく。職場選びは何をやるかより誰とやるか。夢をかなえるには徹底的に調べること、実行することが大事。大事な人を大切に。人脈作りを目的化しない。に納得。
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http://www.nikkeibookvideo.com/item-detail/19782/ ,
http://www.gundam.info/product/2629 ,
http://www.yo-hey.com/
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「すごい人」ではなくても働いていて良いのだ、という本。
スキルアップしなければ、自分の本当にしたいことをしなければ、生き残れない。そういった煽りに流されずに働けば良い。綺麗事を真に受けない生き方の提示。
ただ、著者の古巣のリクルートはそういった漠然とした危機意識や綺麗事をビジネスにしてきた会社だ。矛盾を感じる。
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まず最初に僕は「ムラサメ」派です(笑)
ちなみにムラサメはガンダムSEEDdestinyに出てくる汎用可変モビルスーツです。
さて本編でいうと学校がジム製造工場ときます。
たしかにそういう側面は強いと思います。
でもジムってガンダムベースで量産体制を組んだものなんですよね。
学校も社会でエースとして求められる
忍耐力や記憶力や分析力
を試すために入試があって
入試を突破するために学校が普遍的な知識を教えるんですよね。
必ずしもジムの延長にガンダムがあるとは思わないですがジム乗りでもエースパイロットには近づけると思います。
それが本書でいうジムカスタムやジムスナイパーになるということなんでしょうね。
そのための自己分析。
やりたくない仕事からも学ぶ。
いわゆるPDCAを回す。
個人的にはエースパイロットにはなれないですがどんな機体でも求められる成果は出せるように腕は磨いていくつもりです。
それが「(会社からの)評価」ではなく「(みんなの)評判」を上げて行くということに繋がると思うので。
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別に年収高い凄い人にならなくても、量産型ジムでも「願わくば」得意なことで勝負できるようになれば良い。世の中の多くはこうした「ジム」に支えられているんだから。
役員クラスの凄い人でなくとも、周りにいる「デキル人、成果を上げている人」から学べばよい。
ただ、徹底的に自己分析することは大切だと思った。
それを定期的に見直すことも重要。
どんなことで自分は評価を得て、収入を得てきたのか。
苦手の事も嫌々やったが、それが武器となり収入の種になっていた事にも気づく。
情報の仕入についても面白いなと思った。
「日経」+「東スポ」全国紙では書けない庶民的な視点で書かれているのが良いのだという。
東スポでなくても、朝日、読売、また地元紙でも良いのだけれどね。
とにかく「すごい人」にならないといけない呪縛からは解き放たれ、持てる力をできる所から強めていけば良い。
これで生き延びることはできる。
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面白かったー。
論文なんですけどガンダムの件とかが入って分かりやすくなってて、で論文やけどすごく一般市民目線ですぐ読み終われました。
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常見さんのせいではないのですが、若干期待外れでした。
文庫版序文でご本人も、そういう指摘があるかもしれないと述べておられますが、個人的には、大学の専任教員になった時点で十分「勝ち組」のように思えます。
(ジムではあるかもしれないけれど)
あと、常見さんがいらした会社がリクルート社だったということで、どうしても「会社員=大企業の会社員」という印象が拭えませんでした。中小企業でしか働いたことのない私には、あまりピンと来ない話でした。
「ジム」とはいえ、(もちろんそれは素晴らしいことなのですが)仕事に対して情熱を持っている人に向けて書かれているようでした。私自身はいわゆるロスジェネで常見さんと同世代ですが、就職活動に疲れたこともあって、仕事にそれほど情熱を持っておらず、そういう人間からすると「ジムでもかんばらないといけないのか」とやや絶望を感じてしまうのでありました。
とはいえ。「置かれた場所で咲きなさい」という考え方は、ブラック企業にいる人にはお勧めしませんが(『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』参照)、今いる職場が辛くないなら、今の会社でできることを考えるのは、悪くないかもしれません。
常見さんが、ロスジェネ世代をどう考えているのかも含めて、現在の見解を聞きたいものです。うまくすると、この「僕ジム」を超える作品になるかもしれません。
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単純に表紙が可愛い(笑)
ガンダムの世界を現代社会に見立てるのはすごく分かる
ジムやボールは戦闘に必要なんだけど
自分の職場の下の人間ははジム以下です
40~50でバイトのノリで言われたの事をダラダラやって、間にサボり、定時まで待ち
休みはずっとゲーム…それが数人いる
態度は【自分はガンダムだと思ってるジム】
もっと自覚し大人として働いてほしい…ジムだけでなくジムスナイパー、ジムカスタム、ジムキャノンくらいなろうよぉ…あわよくばガンキャノン、ガンタンクになろうよ…と思ふ
自分の場合はプロレス団体、興行を
会社という組織を俯瞰で見れるエンターテイメントとして見ている
●トップ戦線でシングル戦のベルト争奪に絡むトップ
●ピークをすぎ、無駄な力を抜いて前半の試合に出るベテラン
●シングルは開花しないがタッグ屋(2vs2)の異名を持つ選手
●焦って何年も悪あがきしてるが、空回りする選手
●悪役に徹する選手
●がむしゃらな若手
●解説する元選手
●他団体が興行ピンチで話題づくりに参戦しに行く選手
などプロレスで考えて
自分はどの位置か、どの位置の役割を目指すかなど凄い考えれて楽しい。
※だから結局 話が変わるけど俺が何を言いたいかって言うと…
【そもそも 一人ぼっちの「ぼっち」って何?】って事!!