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面作師(おもてつくりし)見習いとして、面を売りながら旅を続ける少年・太良(たいら)と甘楽(かんら)。彼らが夜にだけ商う“妖面”を被れば、誰でも好きな姿に化けられる。しかし心が負の感情に傾けば、人ならぬものと化し、二度と元に戻れない。それでも人々は妖面を求めてお面屋を訪れ、欲と願いを満たそうとする。時代ファンタジー新登場!
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裏の屋号で不思議な妖面を売り歩く若者2人の話。ジュブナイル作品ではないと思うが、表現が端的。キャラクターの考えが思いっきり明文化されてて、当然そう思うよなと思わざるを得ないので読みやすい。いや、読みやす過ぎる。アニメを見ている感覚で理解しやすいのはいいのだが、叙述トリックなどを好む層にはウケないだろう。シリーズ続編が出ているが多分読まないかな。
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時代ファンタジー~お招山に捨てられていた赤ん坊が太良・甘楽と名付けられ,山に住む面作師の弟子となり,出来たお面をあちらこちらの祭りで売るが,裏の屋号では妖面を売る。妖面は被った人の本性が出て,悪い面が強いと外せなくなり,荒魂となり,二人の手で浄化させねばならない。売った相手は,許嫁を領主の息子に横取りされ,面を被って屋敷に乗り込んだが,女は百姓の嫁になるより,領主の寵愛を受けた方がよいと思っている。男は言えなかった言葉を吐き出し,荒魂に。不細工なお勝は二つ上の姉から可愛がられ,男の子達の冷やかしと馬鹿にした態度が気に入らず,面を被って美しい少女となったが,ちやほやされるのも楽でなく,ガキ大将の変わらぬ態度に安心する。太良が山中で熱を出し,宿を探しあぐねて戻ると,太良は消えていて,導かれて隠の屋敷に辿り着き,神域を通って師匠の許へ戻る。父が戦でしくじって打ち首になった長男の吉蔵は神社に物乞いに出るが,母は何をする訳でもない。時々小屋を空けるが,母が何を考えているか知って,小屋を出て子供たちだけで生きる道を選ぶ~時代モノの小説でファンタジーの要素,となると…妖怪が出てくる。どんな妖怪を出して,どんな味を持たせるかだが,これは天狗と人で,人も神通力を発揮する
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ずっと気になってたシリーズ!やっと読めた!妖面だったり天狗が出てきたりするのがすごく好みだったので続きも読みたい!個人的に太良と甘楽の関係性もすきだった〜!太良がすきです
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話も文体も妙にライトだな?と思ったら、なるほど、カテゴリーは児童文学だったのね。話も登場人物もみんな幼い雰囲気なので、全体的に可愛らしい一冊でした。「裏」のお面は、いくらでもブラックな話を捻出できそうな設定なので、そうなったらなったで読み応えがありそうです(笑)
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「ユリエルとグレン」シリーズの石川さん。
今回は純和風なお話が新鮮ですね。
面作師見習いの太良と甘楽が、夜ごと商うのは、束の間別人の姿になれるという妖面。でもその妖面には、人間に戻れず荒魂化してしまう危険性を秘めている。それでも人はそれを求めずにはいられない…。
許嫁を取り戻すため、美人を体験したいため、母の本音を知りたいため、と様々な人が2人の元を訪れますが、どのお話にも共通するのは何とも言えぬ哀しさと全てを吹っ切った後のような清々しさ。
血の繋がらない太良と甘楽の関係も可愛く、続けて読んでいきたくなります!
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出てくる人物、ほとんど子どもとよんでもおかしくない年やんけー!何故か成人してるか、10代後半ぐらいのイメージでした。妖面をつける際にはその人の心に負の感情があって、それに支配されると顔から取れなくなり、荒魂化して浄化されると。そこまでして、妖面付けたいのかー!と思う私は多少なりとも負の感情があるからなんですかね?←自衛してるのかー(笑)お勝ちゃんの話がよかったな。この娘さんはその後反物屋の息子君と所帯を持つといいよ!←このあたりロマ本読者視点(笑)
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切なくて悲しいお話でした。どことなく笑ゥせぇるすまんを思い出すような…とはいえキャラははっきりしててそこは良かったと思いました。悲しいお話というより、不思議なお話だと期待して読んだのでそこはちょっとマイナスかな。気分によっては落ち込みそうな感じです。続編もあるみたいですが読むかは微妙f^_^;
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面を売りながら旅をする2人の少年、太良と甘楽と彼らが夜にだけ売る妖面とよばれる面を被った人達の話。人間の欲望って...ってなる話ばかりではなく、前を向いて生きようと思える話も。お勝さんや吉蔵たちには幸せになってほしい...。穏様の過保護さやそれに振り回される天狗たちが微笑ましい