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今回はタイミングが合ったのか、各話感心した。
流れで落ちは読めるものの、着眼点が本当にすごい。
その分プロローグとエピローグのインパクトは他巻に勝らなかった。
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捨てる国b・美しい記憶の国・天才の国・秀才の国・守る国・戦えない国・偽物の国・助けに来た国・撃ちまくれる国・捨てる国a
キノ15周年19冊目。なんだか優しい話が多かった。
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「首輪の国」「天才の国」が良かった。
天才の国、みたいな国が本当にあったら良いのにね。と、最近の虐待なんかのニュースを見ていて切に思う。
あとがき本当にこれだけ?と思ったのはきっと私だけじゃないハズ。
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あいかわらず、可もなく不可もなくのキノという感じ。話の途中でオチが想像できることが増えてきて、ちょっとボリュームというかひねりが足りないように思えることも多い。
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「助けに来た国」はこのシリーズには珍しく泣きそうになった。
どうしようもない相容れないこともあると思う。
お互いを大切に思うが故に、悲しい選択をすることもある。
「捨てる国」もよかった。aとbで話の印象が全然違うのに繋がっていて、aを読むと2人の印象がガラッと変わって面白かった。
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遥か昔、別れ別れになった同胞は、今や共に人でありながらも共生・共存し得ないほど異質な生物に変化していた。が、伝承と記憶、同胞としての心性は風化せず…「助けに来た国」。
本物以上の性能と価値を持つ贋作。それはもはや贋作ではなく一個の価値。商標・ブランドの持つ意味を問う「贋物の国」。
戦いは民衆が起こす。為政者間で交わされ公告された欺瞞は、相互対等であるが故に、民衆を制御し平和を保つ。政治の欺瞞が齎す平和は果たして是か否か…「戦わない国」。
ラベリングで救われるのは親か子か?。
貧困と虐待の相関を問いつつ、子の可能性を広げるのは親に限らないという皮肉を込めた「天才の国」。
単線的・単一的な価値を強要し、そこから弾かれた人間を排除する社会は健全か?。そして強靭な社会か?…「秀才の国」。
若者には若者の、中年には中年の、老年には老年の世界と生き様がある。高齢化社会での高齢者への労りは真に高齢者を包摂した社会と言えるか。これを姥捨て世界とそこから自立を果たした老齢者の闊達さで逆説的に切り取る「捨てる国」。
不自由さが乗りえるべき壁となる。その壁を乗り越えることが能力・力量を向上させる最大の方途なのだ。では、それと真逆に自由が与えられたら…。侵すべきタブーはなく、壁を乗り越えようとしなければどうなるか…「撃ちまくる国」。
さすがに15年。重ねた年輪によって著者にも見えるようになってきた社会の多様な面。これらが作品に反映され、10巻あたりから数巻くらいに感じたおかしな短絡さが影を潜めるようになった印象の19巻である。
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空いた時間で読める本をと思い、久しぶりにキノの旅シリーズを読みました。私はこの作品の風景の描写が好きで、モトラドに乗って流れる景色を見ている様なきもちになります。
最近気づいたのですが、カバー後ろにある作者コメントを見ると何巻かわかるんですね。巻数がローマ数字で書かれているので、パッと知りたい時はここで見ることにします。
「天才の国」と「秀才の国」の話。極端に書かれている話かもしれませんが、実際に生まれてくる子を選ぶ親の話に似ているなと思いました。選ぶという書き方をするととても非人道的に思えますが、育てる親にもそれぞれ置かれた状況がある。だからそれが悪いことだと私は言い切ることができません。ただ、生まれてくる子供は親を選べない、その言葉を思い浮かべると切ない、悲しい気持ちになりました。
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長いシリーズながら、作品の雰囲気が変わらないので安心して読める。童話調のサラリとした文体で、思わず深く考えてしまうような話だったり、心に残るような一文が毎度あるのが楽しい。「天才を探して世界中の赤子を検査する『天才の国』」「天才とは教育が為すものだとする『秀才の国』」、この2つの話がお気に入り。
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キノの旅は15周年だそう。
それなのに200ページちょっとしかなかったので、少し物足りない気がした。
新刊が出るのも年一回だから寂しい。
他の作品も書いているのはわかるが、キノが一番だと思うので、もっと注力してほしいところ。
今回は寓話っぽさもあまりない。
戦争論みたいな押しつけがましいのばかりだと嫌になるが、考えさせられるような言葉をもっと読みたかった。
でも、「助けに来た国」の「同じように泣けない生き物は、一緒に暮らせない」というセリフが印象に残っている。
友達にしろ恋人にしろ、「一緒に笑える」ことよりも「一緒に泣ける」ことの方が大事なように私は思う。
嫌なことがあっても友達と盛り上がって吹き飛ばす!というような人もいるかもしれないが、多くの人にとっては「常に前向きに生きる」ということが難しいのではないだろうか。
器の小さい私なんかだと、辛い時に周りが楽しそうだと鬱陶しく感じることさえある。
これは「悲しんでいるときに寄り添ってくれる」という優しさの話ではない。
寄り添ってもらうというのはなんだかみじめだ。
泣くときの基準・価値観、そして泣いてしまうような「状況」を共有できれば……。
つまり、「同じ価値観」で「一緒に泣くことができる人」と「一緒に悲しい状況に飛び込む」ことができれば、こんなに心強いことはない。
共依存みたいになるのは困りものだが。
そういえば、銀色夏生さんの詩集『君はおりこうみんな知らないけど』の中に、
「僕たちは 何か一つ すくいあおう」
という一節があった。
同じ理由でこれもお気に入り。
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旅が始まってもう15年も経ちました。おまけエピソードで15年後のティーが登場しますが、そうしたらキノも師匠ぐらいの歳になってるはずですね。キノの旅は今風のラノベとはちょっと違いますが、こんな作品がまた増えたらいいなと思います。?
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注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
第19巻:
「どんなに願っても 会えない 私は私に会えない」 -I Can't See Me-
発売日:2015年10月10日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子、フォトとソウ
もくじ:
●プロローグ「捨てる国・b」(師匠のお話)
●第一話「美しい記憶の国」
●第二話「天才の国」
●第三話「秀才の国」
●第四話「守る国」(シズのお話)
●第五話「戦えない国」
●第六話「贋物の国」
●第七話「助けに来た国」(フォトのお話)
●第八話「撃ちまくれる国」
●エピローグ「捨てる国・a」(師匠のお話)
●あとがき短編「十五歳の話」(シズのお話)
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とにかく面白かった。最後のティーが歌手や女優
になる夢良かった。
後は助けに来た国で、獣人とか色々、描写が綺麗だった。フォトから写真撮る凄さが大分心地良かった。