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妊娠高血圧症
2017/10/04 17:27
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
妊娠高血圧症の旦那さん良い人だったなあ。
確かにデブは酷いけど、二人の命に関わることだから言っちゃうのもわかる。
そしてそれでもまだ買い食いしてる奥さん・・・
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ドラマ化もされた産婦人科の話です。
つくづく出産って大変だなと他人事に思います。
子どもなんて生まれてきて当たり前というふうに思っているけど、そんなことない。無事に生まれてきて欲しい。ただそれだけです。
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妊婦さんにとっても高血圧は重要な問題。どんな危険があるから、体重が増加しすぎてはいけないのか…ということに納得です。あんな協力的な旦那さんなかなかいないだろうなあ。
最後は下屋先生のお話。とても辛い回でした…ですが、下屋先生の新たな出発を応援したいです!一回り大きくなって帰ってくる下屋先生に期待です。
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妊娠高血圧症は、妊娠糖尿病と同様に妊娠中の体重増加がいけないのだな。妊婦は体重増加に注意しないと。
手術中にアナフィラキシーショックを起こされたら術者もパニックに陥ると思う。怖いね。
下屋先生ついに救命救急に転科か。救命の仕事は大変だけどな。
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コウノドリ、良くリサーチしてあり、あぁこういう漫画が増えたらなぁと思うのでした。テレビの放送も医療者からも評判良かったですね。読み物としても面白い(テレビも一話だけ見ましたが面白かったです)。一方病理医を描いたフラジャイルは(ry
(フラジャイルも面白いらしいので、今度読んではみたいですね)
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【あらすじ】
【妊娠高血圧症】…妊娠中は赤ちゃんに血液を送るために母体の血液量がおよそ1.5倍に増え、血圧が高くなる。血圧が高いと合併症を起こしやすいため、高血圧の人や肥満気味の人は注意が必要。そのほかシリーズ【アレルギー】【転科】を収録。
【感想】
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しのりんに脅されながら執刀するゴロー先生。下屋先生を突き放す時もそうだけど、言葉こそ足りないけど、しのりんは色んな意味で優秀だと思います。彼の優しさと厳しさが際立つ巻でした。最後まで諦めない、周りが「もう…」と言っても何とかしたい加瀬先生と今橋先生も素敵でした。救命の部長も嫌なヤツかと思いきや仕事にシビアなだけなんですね。最初の章、二人分食べるとか、そんな時代遅れすぎる事を言い訳にしてる人が未だいるんだ、と驚き。その結果の高血圧症なのに、私だけが悪い訳じゃない、と安堵するようなセリフは全くいただけません。
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産科医の目から見てもよく研究して描かれていると評判です。
それだけに下屋先生の今回の決断、そこに至った経緯が辛い巻です。
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下屋先生が転科するまでのストーリー。
いのちと向き合う仕事の重さと、それに立ち向かう医師の使命感に心を動かされた。
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だけどお前なら大丈夫だ お前は僕の自慢の部下だから
行ってこい そして強くなって帰ってこい 待ってるって言っただろ
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産後とクライシス(危機)を合わせた造語 妊娠高血圧症候群 妻が山になっちゃった… ブリーチ=逆子 アナフィラキシーショック 甲殻類アレルギー 神戸牛を食べて有馬温泉まで足をのばして… 医者が転科するっていうことは…今まで右手で持っていたメスを左手に持ち換えるようなものだし…楽器で言うならプロのピアニストがプロのドラマーを目指すみたいなものだから もやもや病 脳虚血
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テレビドラマ化もされた人気シリーズの第12巻。
帯が「ただいまTVドラマ放送中‼」となっているとおり、ドラマ第1期の放映に合わせて、第10巻からこの第12巻まで、コミックスが「3ヵ月連続刊行」されています。
これまでどおり、「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
この巻には「妊娠高血圧症」「アレルギー」「転科」の3編が掲載されています。
コウノドリには結構啓発的なテーマが取り上げられます。読んでいるときには感じませんが、レビュー書くつもりで再読するとそう思います。
それでも説教臭く感じないのは、自分の体験として刻み込まれているものも多いから。「妊娠高血圧症」のエピソードを読んで、蛋白が出て、減塩しなきゃってすごく薄い味噌汁作ってた頃を思い出します。
以下、各エピソードに一言ずつ。
「妊娠高血圧症」
妊娠中の過重な体重増加が一因となる妊娠高血圧症を発症して、帝王切開で出産した井原さんご夫妻の話。
この「体重増加が一因」が、このお話のミソで、つい食べ過ぎる妻ミィちゃんとそれを諫める夫ヨウちゃん、産後も体重が戻らなかったのがきっかけで産後クライシスから離婚に至ったヨウちゃんの同僚の話など、産科で診てもらう病気じゃないけど夫婦にとって深刻な話を語るのに体重増加ってなかなかいいネタだと思うのです。
何より数字が分かりやすいし、変化が目で見てわかりますし。
ついでに言うと、このヨウちゃん、きちんと関わってる本当にいいお父さんです。低カロリーで健康的な夕食作りを買って出て、一緒にウォーキングしようって誘う…お母さんの禁煙を横目に自分は煙草を止めないお父さんや、家事育児を全部お母さんに任せきりのお父さんや、そんな酷い男親がこれまでたくさん出演した中で、表彰してあげたいくらいのお父さんなんですが、それに対してのミィちゃんの言葉「妊娠もしてないヨウちゃんに… 私の体のコトなんてわかるわけないじゃん!」
ああ、世のお父さんの哀れさといったら。お母さん任せにしたら叱られ、関わろうとしたらあんたにはわかんないって言われちゃうダブルスタンダード。
結局妊娠高血圧症からの帝王切開になってしまったミイちゃん。サクラ先生との会話で、妊娠高血圧症の原因は「必ずしも太り過ぎたからなるわけではないんです」、「じゃあ私が悪いわけではないんだ〜〜〜」に対して「悪いです」と言い切ってくれたサクラ先生の言葉。普段は優しいのに言うべきことはピシッと言うサクラ先生がやっぱり大好きです。
「アレルギー」
後期研修でペルソナの産婦人科に戻ってきた赤西ゴロー先生。持ち前のコミュ力の高さで妊婦さんからは評判ですが、診察時間が長すぎて産科内での評判はもうひとつです。そのゴロー先生が初めて執刀を任されました。第一助手(前立ち)はあの四宮先生。
と、これだけで何かが起こりそうなのは間違いありません。当然事件は起きます。
なかなか��験できない症例を周囲のフォローで乗り切ったゴロー先生でした。普段のダメっぷりとは一転、頼れるところを見せる船越先生、「あんな奴まだまだだ」「でも……初めてにしては良くやったほうだ……」と最上級の賛辞を送るツンデレ四宮先生、そして初の執刀でめったにない体験ができた「もっている」ゴロー先生と、それぞれのキャラクターの対比が楽しい回でした。
でも、ラストに次のエピソードのつかみがあります…。下屋先生、試練です。
「転科」
下屋先生回。
第1話からずっと登場している鉄板レギュラーはサクラ先生の部下、下屋先生と助産婦の小松さんの2人。その下屋先生に訪れる一大転機の話。
ほんの少しの気懸かりを、はっきり断定しなかったばっかりに最悪の結果を招いてしまった下屋先生。サクラ先生や四宮先生が診ていても結果は変わらなかっただろうと言われても立ち直ることができず、診断に自信が持てなくなって心折れてしまいます。
かつてNICUで新井先生がバーンアウトした前例もありますし、成り行きを固唾を呑んで見守っていましたが、下屋先生の出した結論は転科でした。
ハードな産科からいっそうハードな救命救急へ。
読者として気が気ではなかったのですが、下屋先生はどこまで行っても産科医であること、救急で何を目指すのかしっかり見極めていることがわかるラストに安心しました。
これならばきっと、産科の大ピンチにスーパーヒーロー(ヒロインですね)として帰ってくるに違いありません。
そうそう、ようやくベイビーのライブに行けてよかったですね。しかもベイビーから直々のご招待ですよ!あと、サクラ先生はお相手としては無しですかそうですか…。鼻から焼きそば出しちゃうくらいかわいいじゃありませんか…。
余談1:よく見ると神谷さん、眼力強めに描かれてます。眼球突出の表現でしょうか…。芸コマです。
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【推薦者】
体育学部 健康学科教員 三瓶 舞紀子
【学生へのメッセージ】
COVID-19流行下では、「10代の妊娠」「望まない妊娠」「貧困」の問題がよりクローズアップされました。産婦人科医&謎のピアニストでもある主人公が、様々な妊婦のお産に向き合います。この漫画に登場する様々な生命から、子どもたちを育てる社会の責任とは何か、全ての学生と特に教員を目指す学生にお薦めします。
▼配架・貸出状況
https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00539355
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2015年11月20日発売。
TRACK35 妊娠高血圧症
TRACK36 アレルギー
TRACK37 転科