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ソーシャルビジネスとして持続可能な動物保護をビジネスにしている立場から著された一冊。特に不動産ビジネスとの関連が大きく、保護猫を割り当てた「猫付きマンション」など新しいスタイルを提案している。動物保護の次の段階になるだろう。介護システムなど日本のソーシャルビジネスはトップダウン形態が多いが、ここではほぼ民間やボランティアからの自発的活動から立ちあがっている。「カネになる」ものにはすべて利権が絡んでどうしようもなくなることが多いが、動物保護は比較的「カネにはならない」領域なのでこうした形態が可能なのかもしれない。
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どんなに人(この本では猫)の役に立つ事業でも、経済システムがしっかりしていないと続かない。という考えを持っていたのでとても興味があります。猫付きマンションは、すでに猫を飼っているのでお世話になったことはないけれど、大塚のシェルターにはお邪魔したことがあります。どのような考えでこの活動を始められたのかとても興味があります。
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保護猫カフェ、猫付きマンション、猫付きシェアハウスの先駆者。柔軟な発想で猫たちを救う。なかなかできることでは無いなと感じた。でも楽しそう
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「足りないのは愛情ではなくシステム」
猫たちを支えるための確かなビジネススキル。
すごいです。
猫を助けになりたい人はもちろん、建築・不動産関係の方にもぜひ読んでほしい。
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猫付シェアハウスや、保護猫カフェという活動は知っていた。
それらを運営している方の本。
なるほど、と思う反面、誰向けの本なんだろうか。
ソーシャルビジネスとして黒字化するためのノウハウについては触れられていない。
まぁ企業秘密なのかもしれないけど(見える化のあたりかな?)。
ビジネスを思いついたきっかけ、というのもなく、答えありきで動いているようにも見える。正解や正しいことを知っているものの目線。それらを理解しない人、違う論理で動いている人に対する目線が厳しい。
元々、私は地域猫や殺処分に対して悲しい目線で見ており、著者の活動に対しては肯定的にとらえている。もし、今後、猫を飼う場合は、ペットショップではなく、保護された猫を引き取りたいと思っている。
前述したとおり、猫や犬に対する啓蒙を進めるには、活動に理解がない人、興味がない人に対するアピールが必要だ。けれども、著者の論調は上から目線というか、わからない人はバカだといわんばかりである。
例えば、ウェルカム物件、猫付シェアハウスをしてほしいなと思った時に、不動産オーナーにこの本を渡したら、賛成より反対される可能性が高いんじゃないだろうかと心配になる。
やらない、出来ない理由というのは、それぞれの事情があると思うのだが、門切りで言い捨ててしまうのはどうなのか。ものすごい苦労した故に出てしまった本音なのかもしれないけれども。
誰も止めなかったのかな? 止めても書いたというほど強い調子ではないから、止めてない気がするんだけど。どうなのかな。
ただ、これを読んで、わざわざしなくてもよい否定は書かない方がいいなぁと思った。自分はこう思う、こうしたいでいいような気がする。「○○が××だから(データではなく推論)困難だ」とあっても、書き手の主観でしかないし、読み手には届かないよなぁと。
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前半はソーシャル、後半はビジネスよりの本。後半は個別性が高い内容なので、興味の無い人は飛ばしてもいいかも。でも猫の保護に現実的な解答を出しているのはすごいなと思った。
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NPOで猫を助ける活動をしている方の著。
殺処分になってしまう猫たちを保護して、里親に譲渡する活動や、マンション等の不動産と協働で猫付きマンション等の企画をしたりしているという。
興味深かったのは、今後は動物保護に係る行政の事務を民間に委託するべきという点。行政活動の弊害を民間がカバーするという考えですね。
こんなところにも、官民連携が進むのかなと思ったりしました。
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感動するのは 勿論
山本さんの レスキュー活動なんだけど
活目したのは
村松氏の猫と不動産の取り組み。
これは かなりの潜在的ニーズは
あると思うんだけど。
大家さん側を口説き落として
ブームにのれば
「猫つき賃貸住宅」
「猫つきシェアハウス」は
当たり前の選択肢になれると思う
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今や空前の猫ブームと言われる日本。
それでも、捨てられてしまう猫は後を絶たない。
目標とされる殺処分ゼロ!には程遠い‥現実があります。
[地区によっては実現しています! 可能なのですよね]
そんな猫たちを救う方法として、初めて保護猫カフェを作った団体の本。
猫カフェで飼っている猫を、気に入った人は貰い受けて飼うことができる。
行き場のない猫を預かりつつ、新しい飼い主へと仲介する役割を果たそうというわけです。
さまざまな戦略とそれを広げていく実行力、感嘆しました。
猫レスキューの実話など、面白く読めます。
運営の仕方について、興味を持ってくれる人は少なくないのだが、厳しい現実を知って大抵はがっかりしてしまうという。
‥そ、その気持は良くわかります。
何か、したくはなるんですけどねえ‥
猫好きというだけでは続かない。
色々な能力のある人が協力しあって、会社として成り立たせれば、続けられる。
キャリアのある人、能力を今眠らせている人は、考えてもいいかも?
猫付きマンションやシェアハウス、猫訪問付き老人ホームなどが、もっと普及すればいいと思いますね。
うちの親が高齢になり病気がちになってきた頃、猫がいてくれたおかげでどんなに助かったか。
毎日、猫を見ては皆が笑顔になりました。
これからの時代、猫の癒しの役割は大きい!ですよ?
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2017.9.3読了。流石世界で初めて保護猫カフェを作ったとこだけあって、内容がしっかりしている。文章の構成とかも含めて。『猫のような人』はかっこいいなと思ってしまった。ここは法人ではあるけど、ビジネスとしてきちんと成り立っているんだな。施設としてもまさに培ってきたノウハウの賜物なのだろう。避妊去勢の意義の説明なんかもなるほどと思えるものだ。そして譲渡数が目に見える形で実績を示しているのが素晴らしい。法が改正されたのは知らなかった。私もまだまだだなぁ。猫カフェと保護猫カフェ、行政と民間の違いも知らなかった。これを機に知る事ができてよかった。トルコはキャットフードが充実していないから猫が短命で野猫による害が少ないとあったが、だとしたらトルコのフードが充実したら日本などと同様の問題が発生してしまうのではないだろうか?いくら猫好きの国といっても不安が残る。前から猫を保護するには一時的でも箱が必要だと考えていたのだが、この本では猫付きシェアハウスやマンションとして不動産に直接掛け合って箱を作り出しているのは良いアイデアだなと思う。とくに近所同士で助け合いができるのはすごく良いと思う。コミュニティが形成されることでここからは確実に不幸な猫は発生しないからだ。今の私には僅かばかりの金銭的援助しかできないけど近い将来ライフワークとしてもっと保護猫活動に直接的に参加したく思っている。次の引越し先を探す時はしっぽ不動産のホームページも見てみよう。とりあえず今度近場のキャットガーディアンに行ってみよう。
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今では保護猫カフェも、都内で探せば何箇所もあるけれど、その先駆けがこの東京キャットガーディアンさんだったんですね。
寄付だけでは限界がある保護活動を、「足りないのは愛情ではなくシステム」という考えで、さまざまな取り組みを始めた様子がつづられていて、とても読み応えがありました。
保護猫のお世話ボランティアを2年ほどやったことがあるけど、ほんとうに大変だった…
保護活動がもっと社会のひとつのシステムとして組み込まれて、1匹でも多くの猫たち犬たちが幸せに生活できることを願います。
今はどう活動されているか、調べてみようと思いました。
保護業界、この数年でいろいろ変化が多そうなので、お忙しいでしょうけどまた本書いてほしい。
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いまや猫の仕事は鼠を捕ることではない。人にかわいがられることだ。
その猫を助ける仕事。なんと尊い響きか。
さてその響きを胸に読み始めるが、しばらくは猫保護のほっこり話が続く。
途中で、足りないのは愛情ではなくシステムだ、という話が出てくる。この言葉はその後も登場する、本書のキーワードであった。前半の方は、どちらかというと愛情話が多かった。後半が本番なのかもしれない。
猫カフェ、猫付きシェアハウスといったビジネスが紹介される。あえてビジネス、と書いたのは、ビジネスの手法で猫を保護し、里親を探すことこそが継続と発展の秘訣だからだ。愛情ではなくシステム、ということだ。では愛情がないかというとそうではない。愛情だけでは限度があるのだ。
そうした視点で読めば、不動産・建築業が、まだまだ保護猫関連ビジネスのチャンスの山だということがわかる。ビジネスもやる、猫も守る。両方やらなくちゃあならないってのがつらいところだな。猫を買うことに抵抗感のある不動産業者も多く、二言目には「何かあったら」が出てくるが、もはや「何かあったほうが」物件が目立つ(何か、の意味が違うが)。
僕にとっては猫はビジネスの対象ではなく、かわいがられてくれる二次自然的生き物だ。すでに日本の人里では猫は野生の生き物ではないから人の手が加わってはじめて生きながらえる事ができる。自分の目の届くところの猫はなんとかしているけれど、やはり長い目で見れば責任が取りきれない。猫と自分の死ぬタイミングは必ず違うしね。こういうビジネスに乗るのも悪くねえなあ〜、なんて思った。